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エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1

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エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1
ETHIOPIA GUJI G-1 GURACHU W.S HEIRLOOM NATURAL

~清らかな果実の香り~

柑橘やベリーを思わせる“みずみずしい酸”が伸びます。
口当たりは澄んで軽やかで、冷めるほどに甘さが残ります。

FLAVOR
FLORAL,BERRY,CITRUS,STONEFRUIT,SWEETCHOCOLATE

ROASTLEVEL(焙煎度)★★
FALAVOR(個性)★★★★
BODY(コク)★★
SWEETNESS(甘さ)★★★★
AROMA(香り)★★★
ACIDITY(酸質)★★★
AFTERTASTE(余韻)★★★


■農園主
タデッセ・エデマ・バッセイ / Tadesse Edema Bassaye
■標高
2100m

■産地、農園について
本ロットはエチオピア南部のグジに位置する西グジ・ケルチャ郡グラチュ周辺で生産されたコーヒーを、Gurachu Washing Station(以下、Gurachu WS)で取りまとめたものです。標高は約2,100mに達し、昼夜の寒暖差と十分な日照が得られる高地らしい環境にあります。グジは近年、シダモやイルガチェフェと区別される独立した産地名として注目を集めていますが、その理由の一つに、地域固有の在来系統(Heirloom)が繊細な香味を映し出すことがあります。グジでもとくにケルチャ/グラチュは森林に囲まれた丘陵地帯で、小規模農家の畑が散在し、収穫期には完熟チェリーが人の手で丁寧に摘み取られます。

この地域の栽培は伝統的な手法が基本です。コーヒーの木はトウモロコシなどの食用作物と混作されることが多く、家族の食料確保と土地の効率的利用を両立させています。多くの農家は有機的な管理を行い、化学肥料や農薬の使用は少ない、もしくは用いません。こうした環境配慮の姿勢は、土壌や周囲の生態系を守りつつ、クリーンで輪郭のはっきりした味わいづくりに寄与しています。作業は総じて手作業中心で、畑の管理から収穫、選別に至るまで、機械化は最小限です。

農家が収穫したチェリーはGurachu WSに運ばれ、まず目視で未熟果を除去する初期選別が行われます。ナチュラルの場合は果肉を付けたままアフリカンベッドに薄く広げ、こまめに攪拌して均一に乾かします。乾燥は天候に左右されますが、当地の運用ではおよそ7日間で仕上げ、乾燥後は脱殻してアディスアベバへ速やかに輸送し、乾燥工場で最終選別と輸出準備を行います。Gurachu WSはこの一連の工程で“薄く、こまめに、清潔に”を徹底しており、欠点の混入や乾燥ムラを抑えています。

このロットの輸出管理を担うのは、代表のタデッセ・エデマ氏が率いるBarkume Coffee Exportです。タデッセ氏は1989年からグジを中心にウォッシングステーションや農園の立ち上げを進め、2008年にBarkumeを設立しました。現在はグジだけでなく、イルガチェフェ、レケンプティ、シダモ、リムなど多様な地域のコーヒーを扱い、各地域に専任チームを配置して工程全体を細かく監督しています。こうした組織力と現場のきめ細かな管理が、ロットの安定した品質を下支えしています。

まとめると、ケルチャ/グラチュのG1ロットは、①2,100m級の高地テロワール、②混作や低投入といった地域に根差した栽培文化、③Gurachu WSの人の手による選別と乾燥管理、そして④Barkumeの輸出体制という四つの要素が噛み合って成り立っています。グジの名が国際市場で広く認知されるようになった現在においても、“現場の丁寧さ”が味の芯をつくるという原則は変わりません。本ロットは、その原則を最も素直に体現した、現在進行形のグジの姿だと考えます

■豆について
このロットはNATURALでの仕立てています。農家は完熟した赤いチェリーを手摘みし、搬入時にGurachu WSで目視選別を行います。ここで未熟果や欠点チェリーを徹底的に除くことが、クリーンで伸びのある酸と甘さの基礎になります。

NATURAL(乾式)では、果皮・果肉を付けたままアフリカンベッドで天日乾燥します。Gurachu WSではチェリーを薄く均一に広げ、頻繁な攪拌で熱溜まりや局所発酵を抑え、乾燥ムラを防ぎます。乾燥の目安は約7日で、乾燥具合は豆の含水や手触り、割れの様子など複数の指標で確認されます。仕上がった殻付き豆は脱殻後、アディスアベバへ速やかに輸送して最終精選を行います。輸送を遅らせないことは、乾燥後の再吸湿や保管ダメージを避けるうえでも重要です。このNATURAL仕立ては、果肉・果皮の香味前駆体がゆっくりと種子に影響することで、果実感と甘みの余韻が豊かに出やすくなります。ベリーや熟した果物を思わせる印象が多くのグジ・ナチュラルに観察されるのは、その工程設計と高地の原料品質が合わさった結果です。

評価されるのは、選別精度と乾燥工程の管理です。G1という等級は外観上の欠点数の少なさを前提としますが、それを担保しているのが、投入前の目視選別と乾燥中の常時の人手です。乾燥は機械化が難しい工程で、ベッド面の温度・湿度・風の当たり方、日照時間の変化、夜間の露の影響など、日々の環境変動に合わせた細かな操作が必要です。現場でこれを支えるのは、作業員の観察と判断であり、チェリーの状態を手で感じ取りながら攪拌の頻度・厚み・日除けなどを微調整する知見です。資料でも「機械化されている作業はほぼありません」と記されており、まさに人の手が品質の土台になっています。

また、ロット設計の観点では、ステーションに搬入されるチェリーの集荷半径や受け入れ基準が品質の再現性を左右します。Gurachu WSはBarkumeの監督下で各地域に専任チームを置き、工程ごとのチェック体制を築いています。輸送段階ではアディスアベバでの最終精選に素早く橋渡しするフローを整え、乾燥後の品質維持に努めています。結果として、ナチュラルは熟した果実感と甘い余韻が、ウォッシュトは清潔感と香りの透明度が際立ち、いずれの仕立てでも高地テロワールの軽やかさが感じられる仕上がりになります。

以上のように、Gurachu WSの品質づくりは、①厳密な熟度選別、②乾燥工程の人手管理、③迅速な輸送と精選の三つで構成されています。どれも資料に裏付けのある運用であり、手間と観察を惜しまないことが、このロットのクオリティを日常的に支えているといえます。

■生産国について
エチオピアはコーヒーの故郷として知られ、コーヒーは輸出における重要品目です。流通制度はこの10年余で大きく変化しました。とくに2017年の法改正(Proclamation)以降、民間輸出業者がウォッシングステーションを所有・運営し、従来のECX(Ethiopian Commodity Exchange)を経由せずに“直接輸出(ダイレクトトレード)”できる枠組みが広がりました。
 USDA(米国農務省)の2017年・2018年レポートは、ECXを通さずアイデンティティを保持した輸出が可能になったこと、そしてウォッシングステーションや一部農家にも直接輸出の道が開かれたことを報告しています。これはトレーサビリティの向上と、品質に応じた価格形成を後押しするものでした。制度の緩和はその後も進み、民間・協同組合・特定規模の農家など、複数の主体が垂直統合的に輸出へ関与する現在の姿に至っています。こうした流れは、国際市場での競争力と品質向上を狙う政策の一環として位置づけられています。
この制度環境の変化は、産地の現場にも波及しています。新しいウォッシングステーションの建設や、発酵・乾燥といった工程での技術導入が進み、地域の小規模農家がより選択肢の多い販売経路へアクセスできるようになりました。国際ロースターや商社のレポートでも、2017年以降に品質やトレーサビリティが改善し、コミュニティへの波及効果が見られるとの指摘が重なります。もっとも、語学・資金・設備面のハードルから、すべての小規模農家が直ちに直接輸出へ移行できるわけではなく、輸出業者や協同組合の支援と連携が依然として重要です。制度は“選べる余地”を広げ、産地側の取り組み次第で価値を高められる余白を生み出したといえます。

この文脈で見ると、Barkume Coffee Exportの存在は特筆に値します。代表のTadesse Edema氏はグジのグラチュ出身で、1989年に精製所の立ち上げを始め、2008年に同社を設立しました。現在はグジ、ハンベラ、ウラガ、ドゴ、ケルチャなど複数のエリアで生産・集荷・精製を監督し、各地域に専任チームを置いて品質管理を行います。Gurachu WSに持ち込まれたチェリーは、人の目と手で選別され、ナチュラルではアフリカンベッドで約7日の乾燥、乾燥後の迅速な輸送と最終精選という流れで輸出の現場へつながります。Barkumeは、生産から輸出までの注意深い管理によって、エチオピアの豊かな伝統と個性を“そのままの形”で届けることを掲げています。制度面の追い風と、現場の運用力の高さが両輪となって、本ロットのようなトレーサブルで高品質なコーヒーが安定供給されているのです。

近年の統計でも、改革以降に生産・輸出のパフォーマンスが上向いたことが報告されています。エチオピアのコーヒー当局(ECTA)や各種レポートは、直接輸出や垂直統合、トレーサビリティ確保といったキーワードを挙げ、産地~輸出~消費国の連携強化を促しています。これらは単に量を増やすためでなく、品質に見合った対価を生産現場へ還元するための仕組みづくりでもあります。スペシャルティ市場での評価が生産者の生活や地域の持続性に結び付くよう、政策と民間の実践が重なり合う時代に入ったと言えるでしょう。




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