愛知県豊川市で小さな自家焙煎の珈琲豆店を営んでおります。小さなお店だからこそできる事、当店だからできる事、そんなサービスを追求しています。
-
CHRISTMAS BLEND 2025 200g
¥1,793
[クリスマスブレンド2025] キャラメルのような厚みのある甘さと、やわらかなで赤い果実を感じるビター感が寄り添う冬のブレンドです。 CANDELILLAのハニーらしい甘さを軸に、BURUNDI BUZIRA の赤い果実のニュアンス、BRAZIL KAQUENDのチョコレートとローストナッツのような風味が全体をまとめます。 お肉料理の後やチョコレートケーキにもよく合います。 ■使用豆 COSTA RICA TARRAZÚ LA CANDELILLA CATURRA HONEY FULLCITYROAST 50 % BURUNDI KAYANZA BUZIRA CWS BOURBON ANAEROBIC NATURAL FULLCITYROAST 30 % BRAZIL CARMO DE MINAS KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL FULLCITYROAST 20 % FLAVORコメント CARAMEL, CACAO, DRIED FRUITS, ROASTED NUTS, GENTLE BITTERNESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★ ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 街に光が増えるクリスマスの季節。 特別な予定があってもなくても、誰かと集まっても、ひとりで過ごしても、 この時期には“いつもとは違う”ちょっとした輝きが自然と降り注ぎます。 そんな雰囲気の中で、このブレンドを口にすれば、 あなたの気分をさらに明るくしてくれる―― そんな存在であってほしいと願っています。 甘いチョコレートケーキにも、冬の食卓にも寄り添い、 カップを手にした瞬間にふわっと心がほどけるような味わい。 深煎りならではの満足感に、コスタリカのやさしい甘さ、 ブルンジの深みある果実感、ブラジル由来のナッツとカカオの丸みが重なり、 クリスマスらしい“ちょっと特別で、ちょっと嬉しい”時間を作ります。 寒い冬に、あたたかいカップを囲むだけで、 どんな過ごし方にもさりげない彩りを添えてくれる。 そんな気軽さとウキウキを込めました。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) COSTA RICA のやさしい甘さを軸に、BURUNDI の赤い果実感のニュアンスを重ね、BRAZIL のナッツとカカオ感で全体をやわらかくまとめました。 甘み・コク・ほろ苦さがバランスよく重なり、クリスマスケーキや冬の料理にも寄り添う味わいです。飲む人の気分やシーンを選ばず、やさしい明るさを感じられるブレンドに仕上げています。 ■補足ストーリー 「Merry cups, with hope.」 クリスマスの季節は、明るさと静けさが同時に存在する不思議な季節です。きらめくイルミネーションの中を誰かと歩く人もいれば、仕事帰りにひとりで家路につく人もいます。家族や友人と賑やかに過ごす人もいれば、静かな部屋でゆっくりと自分の時間を味わいたい人もいるでしょう。どんなクリスマスでも、その奥にはそれぞれの思いが静かに揺れています。 このブレンドが寄り添いたい「やわらかな深い甘み」とは、「胸の奥にそっと灯るあたたかさ」のこと。 気持ちが沈んでいるときに無理に元気を出させるのではなく、ただお湯を注いでコーヒーの香りをかぐ。そして口に運んだ後に、ふっと肩の力が抜けて「ま、そんな悪くないな。」と、思えるような、そして「来年はもっといいことあるかもな。」なんてちょっと希望が持ちたくなるような、そんなひと時が皆さんに訪れたらいいなと思います。 深煎りなのに甘みが残るコスタリカカンデリージャのハニースイート。時間が経つほど深みが増し、少しずつ熟れていくブルンジの果実感。そしてブラジルが与えるやさしいナッツとカカオのぬくもり。 このブレンドは、飲む人の気分によって表情を変えます。誰かと囲む食卓では、甘みやコクが会話をあたため、ひとりでゆっくり飲むときには、やわらかなビターさが静けさと落ち着きをもたらします。深煎りでも尖らず、少しの甘さと複雑さが残るその味わいは、にぎやかな場にも、静かな夜にも溶け込むように設計しました。 そして、クリスマス当日にいちばんおいしく感じられるように、ブルンジの熟成するような深みの変化を計算に入れています。まるで日が経つごとに味わいが丸くなっていくシュトーレンのように、開封してからクリスマスまで数日置くことで、味がひとつにまとまり、香りに奥行きが生まれます。 「Merry cups, with hope.」 というパッケージに書かれた短い言葉には、「どんな気持ちで迎えるクリスマスでも、この一杯がそっと寄り添えますように、そして来年はもっといいことがあるかもね。」というささやかな希望につながる願いを込めています。 楽しい夜にも、静かな夜にも、ちょっと切ない夜にも、このブレンドがあなたの心にほんの少しだけ灯りをともす存在になれたら嬉しいです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
コ―ヒーサブスクサービス ”沼のほとり” <SUBSCRICTION SERVICE>By the coffee abyss 月1回発送
¥1,980
「コーヒーもうちょっと詳しくなりたいぁ。。」と思っているあなたへ コーヒー沼にどっぷりハマる少し手前。 「沼のほとり」くらいの、ほどよいコーヒー通になりましょう。 そのような方向けのコーヒーサブスクサービスです。 毎月定額を支払うことで、 通常販売しないコーヒー豆や いつもと違う焙煎度の豆 販売前の新入荷したてのコーヒー豆など、 「いつものコーヒーとは違う豆」が届きます。 焙煎の簡単なプロファイルなどもお付けします。 豆に関する情報や焙煎情報 コーヒー業界のことなど 代表倉橋のニュースレターも届きます。 更に、毎月BASE10%クーポン発行。 月に一度、いつものお気に入り豆をお得に購入できます。 「いつもとちがう」豆と「いつもの」豆。 両方を楽しみつつ、コーヒーのうんちく情報も入手できます。 販売開始前の豆を先行で焙煎してみたり、 レギュラー豆の焙煎アプローチを変えてみたり。 店頭に並んでいないブレンドを作ってみたり。 いろいろと挑戦していきます。 ぜひ、蒼の新たなサービス、是非お試しください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 新規申し込みは 毎月1日から25日までの間にお願いします。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ <お届け内容> ・1800円相当のコーヒー豆 (量はその都度変わります)おおよそ50g~200g ・ニュースレター(コーヒーの詳細なプロファイル、などコーヒーの情報など) ・BASEで使える10%OFFクーポン(使用期限あり) メール便送料込み <ご注文方法> 受付期間 毎月1日~25日 発送日 毎月26日~31日*指定不可 1日から25日の間にご注文ください。 毎月下旬に、メール便にて発送いたします。 定期購入商品。 自動決済(初回にお申込みいただいた日が毎月の決済日になります。) 解約する場合は、注文予定日(決済予定日)1週間前までに当店へご連絡ください。 <注意事項> ※豆のままに発送になります。 ※こちらの商品は、クレジットカード決済のみです。 ※お一人様1セットのみ。
-
[メール便] 小口パック 各種コーヒー豆 200g
¥2,028
少量購入したい方、ポスト投函で気軽に購入したい方向けに メール便小口パックをご用意いたしました。 お選びいただいたコーヒー豆を200g メール便にて発送いたします。 それぞれのコーヒーについては、各豆のページをご覧ください。 送料込み価格です。 2パック以上ご購入の場合、同梱して発送する場合がございます。 選択肢の表示金額は、最低価格の豆との差額です。 買い物かごに入れていただくと、総額が表示されます。 【メール便について】 商品準備でき次第発送致します。 お届け日目安より到着日が前後する場合がございます。 A4サイズより一回り大きな厚紙封筒(24cm×34cm×1~2cm)でのお届けなります。 ポストに入らない場合は、配達員が訪問し、その際ご不在ですと不在通知が投函されます。 早めの再配達依頼をお願いします。 ※投函後の紛失・破損、および配達遅延に対する補償はございません。 納品書等、同封致しません。
-
[オーダー焙煎 ] パナマ エスメラルダ ゲイシャ ウォッシュド 200g [order] Panama la Esmeralda Geisha praivatecollection washed
¥11,880
パナマ ボケテ エスメラルダ農園 ゲイシャ プライベートコレクション ウォッシュド PANAMA BOQUETELA ESMERALDA GEISHA PRIVATECOLLECTION WASHED ~世界を魅了する華やかな一杯~ 華やかな花の香りとベリー系の果実味。 紅茶を思わせる明るい酸と透き通る後味、長く続く甘い余韻が特徴。 FLAVOR JASMINE,BERGAMOT,FLORAL,CITRUS,HONEY,TEA-LIKE [浅煎りの場合] ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★★ BODY(コク)★★★ AROMA(香り)★★★★★ ACIDITY(酸質)★★★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ [オーダー焙煎とは] 業務用小型焙煎機を使用し、お客さまのご注文分のみ焙煎をいたします。 好みの焙煎度をお選びでき、よりあなたの理想のゲイシャコーヒーを楽しむことができます。 ※こちらの商品は焙煎度をお選びいただけます。 焙煎度に迷った場合は「焙煎士におまかせ」をお選びください。 オーダー焙煎は通常商品より発送にお時間をいただく場合がございます。 ■農園主 ダニエル・ピーターソン ■標高 1,600〜1,800m ■豆について このコーヒーは、パナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種を用いた「プライベートコレクション」ウォッシュド精製ロットです。プライベートコレクションとは、その年ごとの収穫から農園が厳選したゲイシャをまとめた特別なブランドであり、毎年の構成は変わるものの、常に農園が自信を持って送り出す高品質ロットのみが含まれます。オークション専用の「エスメラルダ・スペシャル」に次ぐ位置づけでありながら、世界基準で見ても極めて高い品質を誇ります。 精製方法はウォッシュド(水洗式)です。収穫は必ず完熟したチェリーのみを手摘みで行い、その日のうちに果肉を除去。発酵槽にて粘質を分解した後、豊富で清冽な山岳地下水を用いて徹底的に洗浄します。その後、アフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚でゆっくりと乾燥を進め、水分値を均一に整える工程を経て仕上げられます。乾燥後はさらに欠点豆を徹底的に選別することで、透明感と雑味のなさを徹底的に追求しています。 この精製方法によってもたらされる特徴は、まず何よりもクリーンカップです。澄み切った味わいの中に、ゲイシャ特有の華やかなフローラルさと、果実を思わせるジューシーな甘みが鮮やかに際立ちます。カップからはジャスミンやフリージアのような花の香りが立ち上り、飲み口には熟したベリーやピーチのような果実感が広がります。さらに、ベルガモットやシトラスを思わせる明るい酸が全体を引き締め、口当たりはシルキーで滑らか。飲み込んだ後にはハチミツを思わせる自然な甘みが余韻として長く続きます。 この「透明感と華やかさの両立」こそが、エスメラルダ農園のウォッシュド・ゲイシャが持つ最大の魅力です。深煎りではなく浅煎り寄りの焙煎に仕上げることで、香り・酸・甘みのバランスが最も良く表れ、ゲイシャ種本来の持つ精緻なフレーバーが引き出されます。単なる華やかさだけでなく、緻密に構成された味のレイヤーがあり、飲む人に知的な驚きと感動をもたらします。 つまりこの豆は、ゲイシャという品種が持つ本質的なポテンシャルを、エスメラルダ農園の高い技術力と管理体制によって余すことなく表現した「完成度の高いゲイシャ」であると言えるでしょう。 ■産地、農園について エスメラルダ農園は、パナマ西部チリキ県ボケテ地域に位置する家族経営の名門農園です。 1960年代に米国から移住したルドルフ・A・ピーターソン氏によって開拓され、現在はその子孫であるピーターソン一家によって経営されています。 農園は「ハシエンダ・ラ・エスメラルダ」の名で知られ、ボケテの複数エリアにまたがる区画(ハラミージョ、カーニャ・ベルデス、エル・ベロなど)を含み、総面積は数百ヘクタールに及びます。 標高1,600〜1,800mの高地に位置する農園は、バルー火山由来の肥沃な火山灰土壌を有し、さらに太平洋とカリブ海の双方からの風が交錯する独特の気候条件に恵まれています。特に「バハレケ」と呼ばれる微細な霧雨が一帯を覆い、十分な湿度と穏やかな日射が確保されるため、コーヒーの木はストレスを受けすぎることなく健全に育ちます。昼夜の寒暖差は果実の成熟をゆっくりと進め、チェリー内部に糖分や有機酸を蓄積させ、結果として凝縮感のある甘さと明るい酸を備えたコーヒーが生まれるのです。 農園のもう一つの特筆点は、徹底した栽培・収穫の管理体制です。化学肥料や農薬に頼らない栽培方針を守り、土壌や生態系への影響を最小限に抑えています。収穫は必ず完熟チェリーのみを選んで手摘みし、その後すぐに自社の精製施設に運ばれます。ここで果肉除去、発酵、水洗、乾燥といった工程が丁寧に行われ、最終的に欠点豆を徹底的にハンドソートすることで高品質なグリーンコーヒーが仕上がります。こうした徹底的な品質管理が、エスメラルダ農園のコーヒーに他にない透明感と風味の純度を与えています。 エスメラルダ農園を語る上で欠かせないのが「ゲイシャ種」の存在です。もともとエチオピア起源のこの品種は、ピーターソン家が農園内で栽培を続ける中でその潜在力が発見されました。2004年、エスメラルダのゲイシャがベスト・オブ・パナマ品評会に初出品されると、ジャスミンやベルガモットを思わせる芳香と明るく透明感のある酸味で世界を驚かせ、オークションで当時の世界最高値を記録しました。これが「ゲイシャショック」と呼ばれる事件であり、以降ゲイシャ種は世界中で栽培されるようになりましたが、エスメラルダ農園はその発祥地として特別な地位を保ち続けています。 さらに同農園は全農場でレインフォレスト・アライアンス認証を取得しており、環境保護や労働者への公正な待遇にも注力しています。サステナブルな農業と最高品質の追求を両立させる姿勢が、国際的な信頼を生み、常に世界中のバリスタやロースターから注目され続ける理由となっています。 このようにエスメラルダ農園は、自然環境・栽培管理・歴史的功績・社会的責任のいずれの面でもトップクラスの評価を受ける農園です。そして「ゲイシャ種の聖地」としての矜持を胸に、今日も世界最高峰のコーヒーを世に送り出しています。 ■生産国について パナマ共和国は中央アメリカ最南端に位置し、北はカリブ海、南は太平洋に接する細長い地形を持つ国です。国土面積は小さいながらも、コーヒー産業においては世界的に大きな存在感を放っています。総生産量は隣国コロンビアやコスタリカに比べてごくわずかで、国際市場における輸出量も限られています。しかし少量だからこそ実現できる品質への徹底したこだわりこそが、パナマの大きな強みです。 コーヒーの栽培は18世紀末にスペイン人修道士が持ち込んだことに始まり、19世紀には西部チリキ県の高地で本格的にプランテーションが展開されました。ボケテやボルカンといった山岳地帯は、火山灰土壌、昼夜の寒暖差、霧や微細な雨「バハレケ」といった独特の気候条件に恵まれ、良質なアラビカ種を生み出す理想的な環境です。 20世紀後半、国際相場の低迷によりパナマのコーヒー産業は一時衰退しました。しかし1990年代半ば、生産者有志が立ち上げたパナマ・スペシャルティコーヒー協会(SCAP)が、国内品評会「ベスト・オブ・パナマ(BOP)」を創設。以降、各農園が競い合ってマイクロロットの品質を磨き上げる動きが始まりました。この取り組みが世界の注目を集め、ついに2004年、エスメラルダ農園が出品したゲイシャが世界最高値で落札され、パナマは一躍「高品質コーヒーの代名詞」となりました。 以降、パナマ産ゲイシャはオークション市場で毎年のように記録を更新し続けています。2019年には1ポンドあたり1,029ドル、2021年には2,568ドルという驚異的な価格がつき、世界中のロースターを驚愕させました。こうした成功によって、パナマは量より質を追求する戦略が世界的に成功した稀有な事例として評価されています。 またパナマの農園は単に品質を追求するだけではなく、環境保全や社会的責任にも積極的です。レインフォレスト・アライアンス認証や有機認証を取得する農園も多く、森林保護や水資源管理に注力し、労働者への待遇改善や地域社会への還元にも力を入れています。観光面でも、コーヒー農園ツアーや収穫体験などが整備され、コーヒーはパナマにとって重要な文化的資源としても活用されています。 このように、パナマのコーヒー産業は規模ではなく品質と革新性で世界を牽引する存在です。その中でもエスメラルダ農園は特に象徴的な役割を担っており、パナマが「小国にして世界最高のコーヒー大国」と呼ばれる理由を体現しています。 [当店のゲイシャに関する特集ページを作りました!] こちらもご参照ください。 https://sohcoffee.thebase.in/p/00008 送料無料 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
BLEND JIN
¥1,116
BLEND JIN 仁 ~心に沁みる深い一杯~ しっかりとしたコクとほろ苦さの中に、やわらかな甘みが広がります。孤独を感じるときにも、胸の奥に「じーん」と沁み渡るような後味。深煎り好きに寄り添うだけでなく、心をあたたかく満たすような存在感をもつブレンドです。 FLAVORコメント DARKCACAO,FULLBODYREDWINE,GENTLEBITTERNESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ ■使用豆 GUATEMALA HUEHUETENANGO EL INJERTO BOURBON WASHED 40 % BRAZIL CARMO DE MINAS KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL 40 % COLOMBIA HUILA VILLA FATIMA TYPICA WASHED 20 % ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 「仁(JIN)」は、ただの深煎りブレンドではありません。その名に込めたのは、心に沁みるような慈愛の感覚です。 私たちは日々の暮らしの中で、ときに孤独や寂しさを感じます。人との関わりに疲れ、余裕を失い、心が硬くなってしまうこともあるでしょう。そんなときに、このブレンドを手に取っていただきたいのです。 飲みごたえのあるしっかりとしたコクと深み。そこに少しの苦味を添えながら、やわらかな甘みがじんわりと広がっていきます。熱いコーヒーを口に含むと、身体の深い部分にまで沁み渡るような感覚。「じーん」と胸に響く瞬間を感じていただけるはずです。 「仁」という言葉には、他者を思い、与える心という意味があります。家族や友人に優しくするのは容易でも、距離のある人や関わりの少ない相手にまで心を寄せることは難しいものです。けれど、ほんの少しでも他者の存在を思いやることは、結局は自分の心を温めることにつながるのではないでしょうか。 このブレンドは、その心の在り方を映し出す鏡のような存在でありたいと考えました。孤独なときに寄り添い、寂しさを包み込み、そして他者に目を向けてみる。心に小さな光をともすようなそんな一杯であることを目指しました。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) GUATEMALA EL INJERTO BOURBON WASHED 深い焙煎で仕上げ、重厚なコクと甘み、力強い存在感を担います。 BRAZIL KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL 黒糖やビターチョコを思わせる甘みと厚みを与え、全体にやわらかさを添えます。 COLOMBIA VILLA FATIMA TYPICA WASHED マイルドなキャラメル感が、重厚さの中に優しい安心感を生み、飲みやすさを整えます。 設計の狙いは「深煎りの飲みごたえと、沁み入る余韻の両立」です。 ■ストーリー 「仁」という徳は、孔子が説いた五常 仁・義・礼・智・信 の中でも最も大切で、そして最も難しいものとされます。義や礼は形で示すことができ、智や信も知識や誠実さによってある程度は表せます。しかし「仁」は、形ではなく心の深部からにじみ出る慈しみとしてしか現れません。 古代には、君主が民に慈愛を示すことを「仁」と呼びました。けれど現代の私たちにとっての「仁」は、もっと日常の中にあります。見知らぬ人に席を譲ること、レジで「ありがとう」と伝えること、孤独を抱えている誰かに声をかけること。損得を超えた小さな思いやりこそが、「仁」の実践だと思うのです。 このブレンドを仕立てた背景には、数年前のコロナ禍を経て得た気づきもあります。自分自身と向き合う時間が多くなり、その孤独の先で、「人から奪うのではなく、どう与えるか」という問いに向き合いました。他者とのかかわりを尊重し、無私の心で寄り添うことが、むしろ自分の内側を豊かにしてくれる。そうした実感が、この「仁(JIN)」というブレンドを生む原動力となりました。 深煎りのどっしりとした味わいは、人生の苦みをも受け止める力を象徴します。そこににじむ甘みとやわらかさは、慈愛の余韻を思わせます。ひと口飲めば、心の奥に「じーん」と沁み渡る感覚を呼び覚まします。 おすすめのシーンは、孤独を感じる夜や、自分を見つめ直す時間。あるいは大切な人と語り合う食後のひとときです。低温でじっくりドリップすれば、深いコクと苦味が一層引き立ち、心の深部にまで届く味わいになります。 「仁(JIN)」は、ただの深煎りコーヒーではなく、心を温め、人と人とをやわらかく結ぶ哲学を宿した一杯です。飲む人の心に、慈愛の芽生えがふっと灯ることを願っています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
BLEND しみじみ
¥885
BLEND しみじみ ~しみじみしたいあなたに~ 深煎り焙煎で酸味を抑え、ブラジルのカカオやローストナッツ、黒糖の甘みが土台に。 コロンビアのティピカが完熟りんごやワインの気配を添え、丸いコクと飲みごたえを保ちながら、後味は軽くすっと引きます。 毎日の一杯に“しみじみ”と寄り添う、穏やかで飽きのこないバランスです。 ■使用豆 BRAZIL FAZENDA PASSEIO BOURBON NATURAL 50% COLOMBIA CLASSIC HUILA WASHED 50% FLAVOR CACAO,ALMOND,REDAPPLE,MILKCHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 「しみじみ」という名には、派手な驚きよりも“続くおいしさ”へ静かに着地させる一杯を、という願いを込めています。私たちが日々お客さまから受け取る声には、「酸味は控えめが飲みやすい」「深煎りが好き」という実感が数多く含まれています。一方で、深煎りが過度に重く、単調に感じられてしまう場面があるのも事実です。そこで「しみじみ」は、深煎りの満足感を担保しながら、飲み終わりに軽さが残る設計を徹底しました。 土台をBRAZIL FAZENDA PASSEIO(Bourbon / Natural)に置き換えました。パセイオらしいカカオ、ローストアーモンド、黒糖の甘苦は、深煎りにしても角が立ちにくく、液体に穏やかな厚みを与えます。その“甘苦の芯”が一杯の安心感をつくることで、砂糖を足さずとも“甘さの印象”が静かに続きます。 そこにあわせたのはCOLOMBIA CLASSIC HUILA(Washed)。単一農園ではなく地域ブレンドの枠ですが、ここに求めるのは“コロンビアマイルド”の王道──完熟の赤リンゴの甘み、ミルクチョコのまろやかさ、そしてやさしい口当たりです。ひと口目は厚み、二口目で甘み、温度が下がるほどやわらかいマイルド感が開き、最後に軽い後味がすっと引く。その順序が「しみじみ」の体験の核になります。 このブレンドが目指すのは、日々のリズムに寄り添う“句読点”のような役割です。強く主張して引きつけるのではなく、そっと整えて長く寄り添う。その思想を焙煎とブレンドで具体化するため、火入れは過度なスモーキーや渋味の発現を避け、“甘苦の厚み”と“あと口の軽さ”が同居するポイントに合わせています。 「しみじみ」は、生活のどの時間にも無理なく溶け込みます。忙しい朝の一杯は、丸いコクで心拍を少し落ち着かせる役目を果たし、午後の小休止には、甘みの余白が会話を少しだけ先へ運びます。夜には湯気の向こうに小さな灯りのような温度が生まれ、今日という物語を静かに締めくくる助けになります。強さよりも余韻、主張よりも調和。深煎りの満足と軽い後味の両立は矛盾ではなく、むしろ“長く続くおいしさ”の条件だと考えています。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) BRAZIL / FAZENDA PASSEIO / BOURBON / NATURAL カカオ、ローストアーモンド、黒糖の甘苦で厚みをつくり、丸みのあるボディを支える。深煎りでも角が立たず、安心感のあるベース。 COLOMBIA / CLASSIC HUILA / WASHED 完熟赤リンゴやミルクチョコレートのやさしい甘みとマイルド感で、全体をなめらかにまとめる。アフターの軽やかさを保ちつつ、ポジティブなビター感を引き出す。 ■ストーリー コーヒーは文章でいえば句読点に似ています。読点の一杯は会話をもう少し続けさせ、句点の一杯は一日をそっと締めくくる。「しみじみ」は、そんな句読点のような存在を目指したブレンドです。 湯気の立つカップを前にひと呼吸おく時間は、忙しい日常の中で小さな余白をつくります。黒糖とカカオを思わせるブラジルの甘苦は、夕暮れ時の安心感を与え、クラシックウィラのやさしいマイルド感は、赤リンゴやミルクチョコの温もりを日常に添えます。熱いときには厚み、冷めていく過程で甘み、最後には軽い後味が残る三段階の変化は、心を自然に落ち着かせてくれるでしょう。 また、昨今のコーヒー市場では生豆価格の高騰が続いています。その中でも「しみじみ」は、毎日の一杯として使っていただけるよう比較的安価な設定にしました。日常に寄り添うコーヒーだからこそ、価格面でも安心して選んでいただきたい。その思いを込めています。 このコーヒーで「しみじみ」と。
-
コスタリカ タラス カンデリージャ カトューラ ハニー 中深煎り Costa Rica Tarras La Candelilla Caturra honey
¥941
【SELECTED AT ORIGIN BY SOH】 COSTA RICA TARRAZÚ LA CANDELILLA CATURRA HONEY FULLCITYROAST コスタリカ タラス カンデリージャ カトューラ ハニー 中深煎り ~まろやかな甘さと深いコク~ シロップのようにやわらかな甘さと、深みあるコク。 レッドワインや熟した果実を思わせる香りが広がります。 後味はすっきりとキレよく整います。 FLAVOR BLACKCURRANT,MAPLESYRUP,REDWINE,SILKYMOUSEFEEL,SWEETFINISH ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★ 「SELECTED AT ORIGIN(蒼じるし)」は、 倉橋が実際に中米などのコーヒー生産地を訪れ農園主との対話やカッピングを通じて **“その場で選んできたロット”**だけに付けられる特別シリーズです。 ■農園主 Ricardo Jr. Hernández (Second Generation) ■標高 1,450–1,750 m ■産地、農園について コスタリカ・スペシャルティコーヒーの祖ともいえる「La Candelilla(ラ・カンデリージャ)」は、2000年に設立された歴史あるマイクロミル。 タラス地区ののどかな丘陵地に位置しています。 2025年3月に倉橋が南米買い付け旅にて訪問したときは、あたたかでやさしい空気に包まれた牧場のような雰囲気でした。 このミルは家族経営で、代々受け継がれてきた土地とともに、コーヒーへの想いも丁寧に継承されています。2022年からは第二世代のリカルドJr.がマネジメントを担い、これまで築かれてきた日本との関係を大切にしながら、高品質なコーヒーづくりに取り組んでいます。 彼は日本文化にも強い関心を持ち、SCAJ展示会などの機会に来日するほか、日本の輸入業務を学ぶため、日本のパートナー企業の事務所で1ヶ月間の研修も経験しました。 週6でジムに通うという鍛え抜かれた体格とは裏腹に、現場ではとても真面目で誠実。 彼とあたたかなファミリーに迎えられた時間は、このミルが育むコーヒーと同じく、やさしく、心に残るものでした。 ■豆詳細 このロットは、La Candelillaで丁寧に仕上げられたハニープロセスのコーヒーです。 収穫されたチェリーは、パルピング後にミューシレージを残したまま乾燥され、 果実由来の甘さとまろやかな質感が引き出されています。 ハニープロセスに特化しているこのミルでは、品種やロットごとに異なる乾燥条件を調整しながら、微細な味わいのバランスを追求しています。 私が現地を訪れた際にも、棚やパティオでの乾燥状態を細かく管理されていました。 この豆が持つやわらかな甘さと透明感のある口当たりは、決して派手ではありませんが、 ゆっくりと身体に染みわたるような、落ち着いた美しさがあります。 それはまさに、この土地と家族がつくるコーヒーの味わいそのもの。 また、このコーヒーの売上の一部は、収穫期に農園で働く方々の家族を支える託児支援プロジェクト「Casas de la Alegría(喜びの家)」に還元されており、一杯のコーヒーの向こうにある暮らしへのまなざしも感じられます。 ■生産国について コスタリカ中部、タラス地区は、高地ならではの冷涼な気候と昼夜の寒暖差、肥沃な火山性土壌を備えた、スペシャルティコーヒーの名産地です。 標高1,400mを超えるこの地域では、ゆっくりと熟すチェリーが、複雑で甘さのある味わいを育みます。 La Candelilla はこのタラスの中でも、家族経営の小さなミルとして2000年にスタートし、コスタリカにおけるマイクロミル文化の先駆けとなりました。現在も穏やかな自然と丁寧な手仕事のもとで、コーヒーが育まれています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
コロンビア ウィラ ビジャ ファティマ ティピカ ウォッシュド 中深煎り Colombia Huila Villa Fatima Typica washed
¥1,043
COLOMBIA HUILA VILLA FATIMA TYPICA WASHED コロンビア ウイラ ビジャファティマ ティピカ ウォッシュド 中深煎り ~なめらかなコク、マイルドな味わい~ やわらかな口当たりとまろやかな酸質。 シルキィなコクは、まさに良質なコロンビアマイルド。 FLAVOR MILKCHOCOLATE,CARAMEL,HEZELNUT,SILKYMOUTHFEEL ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★ ■農園主 ビジャ・ファティマ農協 ■標高 1,700〜1,880m ■産地、農園について 標高は約1,700〜1,880mほどと高く、2000m近い高地のテロワールがウイラらしい明るい酸質を育みます。 年間を通して気温は温暖に保たれ、頻繁にコーヒーの花が開花する恵まれた気候です。 マグダレナ川の支流であるロス・ナランホス川が流れる肥沃な火山性土壌の谷間に位置し、適度な湿度も相まって質の高いコーヒー栽培を支える豊かな環境となっています。 こうした条件により病害も少なく、ティピカ種など伝統品種の栽培にも適した土地柄です。 コロンビア南部ウイラ地域は近年スペシャルティコーヒーの名産地として台頭してきましたが、その中でもサンアグスティンのビジャ・ファティマ地区は品質の高さで知られています。 かつてコロンビアでは在来種のティピカが主流でしたが、病害への弱さと低収量から他品種へ置き換えられた歴史があります。 本ロットはそのティピカ種100%によるコーヒーで、昔ながらのコロンビアコーヒーのマイルドさを見事に体現しています。さらにビジャ・ファティマのコーヒーは少しフローラル(花の香り)なニュアンスも持ち合わせており、昔ながらの良さに現在のスペシャルティらしい華やかさを兼ね備えた「いいとこ取り」の一杯と言えるでしょう。 ビジャ・ファティマはウイラ南部サンアグスティンにある小さな集落で、2〜3ヘクタール程の農地を持つ家族経営の零細農家が多く集まっています。 各農家は丹精込めた管理のもと高品質なコーヒーを生産しており、地域の生産者グループとして協同で精選・輸出まで取り組んでいます。単一の農園主がいるわけではなく、複数の小規模生産者が協力しあってこの「ビジャ・ファティマ」銘柄を支えています。 ■豆について ティピカ種特有の優しい風味を最大限引き出すため、徹底した選別と精製が行われています。完熟チェリーのみを手収穫した後、水槽で未熟豆や欠点豆をフロート選別し除去します。 水で3回に分けて丁寧に洗浄し、アフリカンベッド上で天日乾燥します。乾燥は降雨から守るためパラボラ式の屋根付き乾燥棚で行い、11%前後の含水率までじっくりと乾かされます。 このように統一されたプロトコルで精製されることで、ロット全体の品質と風味の一貫性が保たれています。精製後の生豆はグレインプロ袋に詰められ、風味を損なわない状態で輸出されています。 豆自体は大粒で厚みがあり、精製の丁寧さも相まって欠点の少ないクリーンな仕上がりが特徴です。 ■生産国について コロンビアは世界第3位のコーヒー生産国であり、主にアラビカ種のみを栽培しています。その味わいは「マイルドでバランスが良い」と評価され、世界中で「コロンビアマイルド」という呼称が定着しました。年間1,200万袋前後を生産し、コーヒーは同国の最重要輸出品の一つであり続けています。 18世紀、イエズス会の宣教師によって初めてコーヒーが持ち込まれ、19世紀には国内全土に広がりました。20世紀初頭には輸出量が飛躍的に拡大し、農村経済の中心産業として定着しました。1927年に設立された「全国コーヒー生産者連盟(FNC)」は、約50万世帯の小規模農家を組織し、研究開発や品質保証、価格安定策を担ってきました。特に1960年代から展開された「Juan Valdez(フアン・バルデス)」キャンペーンは、国際市場におけるコロンビアコーヒーのブランド価値を飛躍的に高め、今なお象徴的な存在です。 コロンビアのコーヒー文化は農業を超え、社会・文化的資産としても根付いています。中部のカルデス、キンディオ、リサルダを中心とする「コーヒー文化的景観」はユネスコ世界遺産に登録され、観光や教育資源としても活用されています。コーヒー産業は国内で70万人以上の雇用を支え、農村に暮らす多くの人々にとって生活の基盤となっています。 一方で、現代のコロンビアは気候変動や価格変動に直面しています。降雨パターンの変化や病害虫の拡大は収穫量や品質に影響を与え、生産者に不安定さをもたらしています。こうした課題に対し、FNCは耐病性品種「カスティージョ」の普及や技術支援を進める一方、標高の高いエリアへの栽培移行や環境負荷を抑える農法も模索されています。 また、近年は輸出業者の役割も重要性を増しています。たとえばBanexport社は、ウイラやカウカをはじめとする主要産地で小規模農家を支援し、収穫後処理の統一プロトコルやカッピングによる品質フィードバックを提供しています。農家はこの協働によって安定した品質を確保でき、国際市場での販路拡大が可能となりました。Banexportはさらに、ロジスティクスやトレーサビリティ管理を徹底し、サステナブルな取引を実現しており、コロンビアのスペシャルティコーヒー輸出を支える柱となっています。 このようにコロンビアのコーヒーは、国家的規模の組織(FNC)と、Banexportのような革新的輸出業者が二本柱となり、小規模農家の営みを国際市場につなげています。コーヒーは経済資源であると同時に文化的アイデンティティでもあり、未来を見据えた持続可能な取り組みが日々進められているのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル 中深煎り Brazil Kaquend Yellow bourbon natural
¥907
自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆 【ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル】 ナッツ感のあるほろ苦いフレーバーとミルクチョコのような甘み。 酸味は少なく深煎りでは軽めな飲み口。 焙煎度:中深煎り FLAVOR NUTTS,MILKCHOCOLATE,DARKCHERYY,CARAMEL,HEZELNUT ■産地、農園について ブラジル南東部ミナスジェライス州、カルモ・デ・ミナス地区は「マンチケーラ山脈」に抱かれた標高1,000~1,500mの急峻な丘陵地に位置しています。昼夜の寒暖差が大きく、霧や朝露が頻繁に発生する冷涼な気候、そして肥沃な赤土壌は、一般的な大規模ブラジル産地とは一線を画す繊細な風味を育みます。この地域は長らく大規模輸出用の量産地ではなく、むしろ地形の険しさから栽培に適さないとされてきました。しかし1980年代以降、家族経営の小中規模農園を中心に、スペシャルティコーヒーの潜在力を追求する取り組みが進み、その成果が世界的に注目されるようになりました。1990年代後半からはブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)によるカップ・オブ・エクセレンスの開催も後押しし、「マンチケーラ・デ・ミナス」という産地呼称が確立。現在では原産地呼称(DO)として国際的に守られるブランドへと発展しています。 この地に根を下ろすカケンジ農園(Fazenda Kaquend)は、ジュンケイラ家が200年以上にわたり守り継いできた歴史ある農園です。現在はラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏を中心に経営され、広大な敷地の中でも特に標高の高いエリアを活用し、ティピカやブルボンなど古来の品種を栽培しています。急斜面に広がる区画では手摘みによる収穫が行われ、機械化が困難な環境がかえってチェリー選別の精度を高めています。収穫から精製・乾燥・保管まで一貫して管理される体制は、カルモ・デ・ミナス地区のトップ農園の中でも際立っています。 カケンジ農園は地域の他農園とともに共同輸出業者や品質研究機関とも連携し、国際市場へのアクセスを強化してきました。とりわけ2008年のカップ・オブ・エクセレンスで史上最高得点を獲得したことで一躍脚光を浴び、カルモ・デ・ミナスの象徴的存在となりました。農園の伝統と革新が交わる姿勢は今も継続されており、ブラジルのスペシャルティを牽引する存在であり続けています。 ■豆について カケンジ農園で今回ご紹介するロットは、ブラジルで最も伝統的かつ代表的な「ナチュラル精製」によって仕上げられています。ナチュラルはチェリーを収穫後、そのまま果実を付けた状態で天日乾燥させる方法です。果肉が残ることで、種子(コーヒー豆)に果実由来の糖分や芳香成分がゆっくりと移り、甘さや複雑なフルーティさが強調されます。ブラジルは乾燥した気候と広大な乾燥場(パティオ)を持つため、この手法に最も適した環境を有しており、歴史的にも国の基盤を支える精製法となってきました。 カケンジ農園では、収穫時に完熟チェリーだけを選別し、パティオに薄く広げて乾燥を開始します。乾燥の過程では均一性を保つために数十分おきに攪拌を行い、過発酵やカビの発生を防ぎます。乾燥日数は気候条件に応じて20日ほどかけられることもあり、最後の仕上げには高床式のアフリカンベッドを併用して水分値を安定させます。こうした手間を惜しまない工程管理によって、ナチュラル特有の「重たさ」や「雑味」を極力排し、クリーンで洗練されたカップを実現しています。 味わいとしては、ブラジルらしいミルクチョコレートやナッツの風味をベースに、熟したドライフルーツや赤い果実を思わせるニュアンスが重なります。ボディは中庸からやや重ためで、口あたりは丸くクリーミー。酸は柔らかく控えめながらも心地よい明るさがあり、冷めていくにつれて甘みが際立ち、蜂蜜やキャラメルを連想させる余韻が長く続きます。ナチュラル精製にありがちな「ワイルドさ」ではなく、むしろ透明感と一貫性が際立っており、これは徹底したチェリー選別と乾燥管理の成果といえます。 また、近年のカケンジ農園では、環境負荷の少ない自然乾燥を基本にしながらも、乾燥効率を高めるための施設改良や品質管理システムの導入を進めています。これにより、伝統的な精製法を守りつつも現代的な安定性と品質保証を両立。こうした努力が、2008年にカップ・オブ・エクセレンスで世界最高得点を記録した背景にもつながっています。現在もその哲学は変わらず、一粒一粒のチェリーに最大限の注意を払い、ナチュラル精製ならではの「豊かで甘やかな表情」を世界へ届けています。 このロットもその流れを汲むもので、日常的に飲みやすく、それでいてカップに奥行きをもたらす存在感を併せ持っています。シンプルなナチュラルでは終わらない、農園の矜持が映し出された一杯といえるでしょう。 ■生産国について ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、150年以上にわたりその地位を守り続けています。現在では世界供給量の約3分の1を占め、量だけでなく品質の多様性、市場への安定的な供給力においても他国の追随を許しません。主要生産地はミナスジェライス州を中心に、サンパウロ州、エスピリトサント州、バイーア州など広範囲に広がり、それぞれ異なる気候・土壌条件が個性豊かなフレーバーを生み出しています。特に標高の高い「スル・デ・ミナス」や「セラード・ミネイロ」は、スペシャルティコーヒーの重要な供給源として国際的に認知されています。 ブラジルの特徴は、地形的に緩やかな高原が多いため大規模農園での機械化が進み、効率的で均一な品質管理を実現している点です。他方で、近年は家族経営の小規模農園によるマイクロロット生産も盛んになり、量産国という従来のイメージを超えて多様性を広げています。 栽培品種もブルボン、ムンドノーボ、カツアイ、カツカイを中心に、ゲイシャやジャバニカなどの希少種まで幅広く、精製方法でもナチュラル、パルプドナチュラルに加え、アナエロビックやハニーといった革新的手法を積極的に取り入れています。 この流れを支える重要な存在が、ブラジル国内の協同組合や輸出組織です。特に「COCARIVE(コカリベ)」は、ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス周辺の生産者が集まる協同組合で、厳格な品質管理とトレーサビリティの提供に定評があります。COCARIVEは個々の農園だけでは到達しにくい輸出市場への橋渡しを担い、ロットのカッピング評価、品質保証、国際物流の手配を一貫して行っています。世界的に知られるカルモ・デ・ミナス地区のスペシャルティコーヒーは、この組織を通じて世界各国に届けられており、国際的な評価の裏にはCOCARIVEの存在が大きく関わっています。 さらに、ブラジルは内需が非常に大きい点でも特異です。国民一人当たりの年間消費量は5kgを超え、アメリカに次ぐ世界第2位の消費大国であり、コーヒーは国民生活に不可欠な飲料です。この厚い国内市場の存在が、世界的な需給変動の中でも生産国としての安定性を支える要因となっています。 総じてブラジルのコーヒー産業は、大規模農園の効率性、小規模農園の多様性、革新的精製の試み、そしてCOCARIVEのような協同組合の組織力といった複数の要素が折り重なり、世界のコーヒー市場を支える「安定と革新の両輪」となっています。こうした背景があるからこそ、ブラジルは単なる「世界最大の生産国」にとどまらず、スペシャルティコーヒー市場においても揺るぎない存在感を示しているのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
グアテマラ ウエウエテナンゴ エル・インヘルト ブルボン ウォッシュド 中深煎り
¥1,225
GUATEMALA HUEHUETENANGO EL INJERTO BOURBON WASHED グアテマラ ウエウエテナンゴ エル・インヘルト ブルボン ウォッシュド 中深煎り ~甘美な深み~ 口に含むとダークチェリーやドライプラムの濃厚な果実味に続き、ビターチョコやローストアーモンドの風味が広がります。中深煎りならではの重厚感に、カラメルや黒糖を思わせる甘苦が心地よく調和。クリーミーな舌触りとともに長い余韻が残る、奥行きのある一杯です。 FLAVOR DARKCHERRY, PLUM, BITTERCHOCOLATE, CARAMEL, LONGAFTERTASTE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★ ■農園主 アルトゥーロ・アギーレ Sr./Jr.(Arturo Aguirre Sr./Jr.) ■標高 1,500–1,920 m ■産地、農園について エル・インヘルトは、グアテマラ西高地・ウエウエテナンゴにある名門農園です。山あいの斜面に畑と精製設備が点在し、標高はおよそ 1,500〜1,920m。ミネラル豊富な土壌と、年 1,600mm 前後の雨、平均 22℃ の穏やかな気候がそろい、実がゆっくり熟す環境が整っています。メキシコ側から入る乾いた風のおかげで霜の心配が少なく、高標高でも安定して栽培できるのがこの地域ならではの強みです。時間をかけて熟したチェリーは、明るい酸としっかりした甘さを両立しやすく、グアテマラらしい「きれいな味」に結びつきます。 農園は 19 世紀末からアギーレ家が受け継いできました。現在は アルトゥーロ・アギーレ父子が中心となり、畑づくりから精製、水や電力の使い方まで、細部まで手の届く運営を続けています。たとえば精製に使った水は段階的に浄化して循環利用。脱穀で出るパーチメント(薄皮)を乾燥炉の燃料に再利用し、果皮パルプはミミズ堆肥にして畑へ戻します。園内には小水力発電も備え、処理場の電力をまかなう自給的な仕組みを構築。こうした取り組みは環境にやさしいだけでなく、毎年ぶれない品質にも効いています。 評価の高さは世界的に知られ、カップ・オブ・エクセレンス(COE)での複数回の優勝実績もその証拠。派手さで勝負するのではなく、畑・精製・管理の合わせ技で「丁寧に整った一杯」を安定して生み出す農園です。 当社スタッフがグアテマラの直営店「El Injerto Cafe」を訪ね、アギーレ氏と面談する機会がありました。当時、周辺国の生産者からは収穫期のピッカー不足をよく耳にしましたが、同氏は「当園は問題ない」とのこと。労務・生活環境を含めた運営の安定が大きく、さらに地域的な要因も重なって人手の流出が起きにくい状況だったようです。現場の落ち着きと、味の安定感がつながっていることを肌で感じました。 ■豆について "このロットはブルボン種のウォッシュド。中深煎りでは赤系果実の印象が凝縮感を増し、熟したダークチェリーやプラムの甘酸っぱさが厚みを与えます。焙煎によるキャラメリゼがカップ全体を包み込み、ビターチョコやアーモンド、時にトーストしたナッツのニュアンスが加わります。 エル・インヘルトの緻密な水洗処理と乾燥精度があるからこそ、深めの焙煎でも雑味なく、クリーンで透明感のある甘苦へと仕上がります。抽出はハンドドリップのほか、エスプレッソやカフェオレにも相性が良く、食後の一杯やデザートと合わせる楽しみも広がります。" ■生産国について グアテマラはコーヒー生産国の中でも、小地域ごとの明確なテロワール差が際立つ国です。中でもウエウエテナンゴは、国内最高部に位置する非火山性の主要産地で、乾いた暖気が山間の冷気と混じり合う独特の気象が、霜害リスクを避けつつ高標高栽培を可能にしてきました。この“高く・乾いた”条件が、密度の高い生豆と透き通る酸を育てる基盤です。 土壌は石灰質・粘土質が中心で(火山灰土ではない点が他産地と対照的)、日較差の大きさと相まって成熟はゆっくり。結果として、柑橘〜トロピカル域の酸と芯のある甘さを併せ持つコーヒーが生まれます。標高レンジは概ね1,600〜2,200mで、収穫は乾季に入る年明けから春先にピークを迎えるのが通例です。 生産・流通の仕組みでは、グアテマラは早い段階から品質志向のウェットミル文化と、公開オークションやアワードによる評価軸を受け入れてきました。これが生産者のプロセス精度を押し上げ、スペシャルティ市場での存在感を高める要因となっています。エル・インヘルトのようにCOE常勝かつ環境認証(カーボンニュートラル、レインフォレスト・アライアンス等)を備えた農園が象徴するように、品質と持続可能性を両輪とした“グアテマラらしさ”が定着しています。 風味面では、ウエウエテナンゴを含む高地帯で柑橘系の明るい酸、熟果の甘み、透明感のある口当たりが高頻度に観察されます。特にブルボンやカトゥーラ、カトゥアイのようなクラシック品種は、チョコ/キャラメル系の甘さと果実味が溶け合う“王道のグアテマラ像”を作ってきました。栽培・精製・乾燥・乾燥後管理(保管・選別)までの一貫精度が高く、年ごとの気象変動があっても「きれいな酸と甘さ」を損なわないのが、スペシャルティ市場での評価を底支えしています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
インドネシア アチェ アルールバダ ティムティム・アテン スマトラ 深煎り Indonesia Aceh Alur Badak Timtim,Ateng Sumatora
¥1,043
INDONESIA ACEH ALUR BADAK TIMTIM, ATENG SUMATRA インドネシア アチェ アルールバダ ティムティム、アテン スマトラ式 深煎り ~しっかりとしたコク、重厚な味わい~ ベルベットのようななめらかな口当たりと 複雑でぶ厚い、しっかりとしたコク。 エキゾチックな余韻。 ■FLAVOR DARKCHOCOLATE,VELVETMOUTHFEEL,RICHBODY,EARTHY ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★ AROMA(香り)★ ACIDITY(酸質)★5相当 AFTERTASTE(余韻)★ ■.農園主 イブラヒム氏他、約400戸の零細農家 ■標高 1,500〜1,600m ■産地、農園について インドネシア北部スマトラ島のアチェ特別自治州、タケンゴン周辺のアルール・バダ地区で生産されています。アチェ州内でも最も標高が高い約1,500〜1,600mに位置する肥沃な高地で、1戸あたり1〜2ヘクタール規模の小規模農家およそ400世帯によって栽培・収穫されています。 この狭いエリア独自の地形・土壌と気候が生み出す「マイクロクライメイト(局所気候)」によって、他のスマトラ島産地にはないエキゾチックで複雑な風味が育まれています。 実際、アチェ産マンデリンは品質の高さとフレーバーの複雑さから世界中のスペシャルティコーヒー愛好家たちの注目を集めています。 アルールバダのコーヒーの木は平均樹齢10年前後と若々しく活力があり、そのおかげでカッピング(品質評価)の際にも感じ取れるほど豊かなフレーバーを実現しています。 収穫されたチェリーは信頼のおける現地のコレクター(集荷業者)に渡され、アルールバダ産の豆が他地域の豆と混ざって風味が損なわれることのないよう細心の注意を払って精選工場へ運ばれます。 こうしてテロワールの個性を守ったまま精製されたアルールバダのロットは、血橙や赤リンゴを思わせる爽やかなフルーティーさと、ハーブやシナモンを連想させる心地よい大地の香り(いわゆる“アーシー”さ)を併せ持ち、滑らかな口当たりと明るい余韻が特徴の素晴らしい仕上がりとなっています。 ■豆について 本ロットに使用されているコーヒー品種は「ティムティム(TimTim)」と「アテン(Ateng)」というアラビカ種系統です。 ティムティムは正式には“Timor Timur”の略称で、東ティモールで発見された世界初のアラビカ種とロブスタ種の自然交配種「ティモール・ハイブリッド」の一系統です。耐病性が高く、このティモール種を起源に多くの派生種(カティモールやサルチモール等)が生まれています。 一方アテンは、そのティモール・ハイブリッドとカトゥーラ種を交配して生まれたカティモール種の一つで、アチェ州テンガ(中央アチェ)地区にちなみ名付けられました。いずれも病害に強い品種で、生豆自体の風味特性は突出しないと言われますが、その分インドネシア特有の精製法やテロワールの影響がカップの個性に大きく表れています。 精製方法はスマトラ島特有の「スマトラ式精製(ウェットハル)」です。 インドネシアのとりわけスマトラ北部(アチェやリントン地域など)で広く行われる半水洗式の一種で、現地語でGiling Basah(ギリン・バサ)すなわち「湿ったまま脱殻する」という意味を持ちます。 最大の特徴は、コーヒー豆を完全乾燥させる前、水分を多く含んだ状態(含水率30〜40%程度)でパーチメント(内果皮)ごと脱殻してしまう点にあります。 収穫後、農家はその日のうちに手作業で果肉除去を行い,,粘液質の付いたまま一晩仮乾燥させますが、通常のウォッシュト式のように完全に乾かさず、まだ湿ったパーチメント付きの生豆(現地でGabahと呼ばれる状態)を集荷所へ出荷します。 その後、特別な湿式対応のハラー(脱殻機)でパーチメントを除去(これがWet Hulling)し、濡れたままの生豆(Labuと呼ばれる柔らかい状態)をさらに天日で2〜3日乾燥させ、ようやく通常の生豆(水分約12%の状態)となります。 スマトラ式ではこのように乾燥工程を二段階に分けており、特に途中の湿った状態で脱殻するプロセスが他に類を見ない独特の風味を生み出します。 ウェットハル精製によって仕上がった生豆は、青緑がかった独特の外観と、低めの酸味に対する厚みのあるボディ、複雑なスパイスやハーブ、土を思わせるアーシーな香味を持つことで知られています。 従来、この「マンデリン」と呼ばれるスマトラ北部のコーヒーは強いコクと独特の風味から深煎り向きとされ、日本の喫茶店でも長らく親しまれてきました。しかし本ロットは、前述のようにアルールバダ地区固有の高い標高と肥沃な火山性土壌がもたらす明るい果実味が加わり、従来のマンデリンのイメージを覆すようなクリーンでフルーティーな側面も併せ持っています。 また収穫後の精製・選別にも最新の注意が払われており、メダン市にある専用の工場で比重選別やスクリーン選別を行ったうえ、最終的にハンドピックで欠点豆を除去することで、雑味の少ない高品質なマイクロロットに仕上げられています。 伝統的なスマトラ式プロセスの奥深さと、この地域ならではのテロワールが融合した逸品と言えます。 ■生産国について インドネシアはブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ世界第4位のコーヒー生産国です。 東南アジアの赤道直下に1万以上の島々が連なる島嶼国家で、17世紀末にオランダによってコーヒーが持ち込まれて以来、現在までコーヒー生産が続けられています。 最初に植えられたアラビカ種のコーヒーは疫病などで全滅しましたが、1699年に再導入されて以降、ジャワ島からスマトラ島やスラウェシ島など各地に広がりました。 一方で19世紀末にサビ病が流行すると、高地以外の多くの農園で耐病性のあるロブスタ種へと転作された歴史があり、その影響で現在インドネシアの総生産量の約90%はロブスタ種が占めています(主な生産地はスマトラ島南部やジャワ島など低地・平地のプランテーション)。 残り約10%のアラビカ種は、スマトラ島北部のガヨ高地(アチェ州)やリントン地区(北スマトラ州)、スラウェシ島トラジャ高地、バリ島高地など標高の高い地域で栽培されており、近年ではそうした高品質アラビカに対する国際的評価が高まっています。 インドネシア産アラビカの代表格が、スマトラ島産の「マンデリン」です。マンデリンという名前自体は元々北スマトラ州在住の民族名に由来すると言われますが、現在ではスマトラ島産のアラビカコーヒー全般のブランドとして広く浸透しています。 「マンデリン」は前述のスマトラ式精製によるハーブやスパイス、タバコや土のような独特の香味と重厚なコクが特徴で、日本でも古くから深煎りコーヒーの代名詞的存在でした。 インドネシア独自の湿潤気候(雨季)に適応したこの伝統的精製法が他国にはない個性的な風味を生み出す一方で、近年のスペシャルティコーヒーの潮流に伴いインドネシアでも各産地ごとの持ち味を活かしたクリーンでフルーティーな豆作りが進んでいます。実際、ガヨ高地のあるアチェ州は最高のテロワールを持つスペシャルティ産地の一つとして世界的に注目を集めており、生産者組合の結成や精製設備の近代化など品質向上への取り組みが盛んな地域です。 インドネシア全体で見ても、スマトラ島は国のコーヒー生産量の約70%を担う最大の産地であり、その大部分を占めるロブスタ種のみならず、豊かな火山灰土壌と高低差を活かした良質なアラビカ種の生産にも力が注がれています。 このようにインドネシアは多様な品種・精製方法・気候風土が混在するコーヒー大国であり、島ごと・地域ごとに異なる個性の豆が楽しめる点も大きな魅力と言えます。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
-
フレンチロースト グアテマラ フロレンシア ブルボン ウォッシュド Frenchroast Guatemara Antigua Santacruz washed
¥964
自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆 グアテマラ アマティトラン フロレンシア農園 ブルボン ウォッシュド *極深煎り GUATEMALA AMATITLAN FLORENCIA BOURBON WASHED ~重厚なビター感~ 深く焙煎することで、しっかりとした苦味と重厚なコクが際立つ。 ダークチョコレートを思わせる甘苦さが口いっぱいに広がり、余韻は力強い印象。 輪郭のある甘みも残り、深煎り好きの方に心地よい飲みごたえ。 ■FLAVOR CHERRY,CARAMEL,NUTTS,ORANGE,CHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園主 ファン・ラモン・フローレス(Juan Ramon Flores) ■標高 1,570m ■産地、農園について フロレンシア農園はグアテマラの首都グアテマラシティ東方約40km、アマティトラン地区に位置しています。この地域は高品質コーヒーの産地として知られ、近隣には活火山パカヤ火山もあり、定期的に火山灰が土壌に降り注ぐことで豊富なミネラルをもたらしています。標高1,500mを超える涼しい気候と肥沃な火山性土壌に恵まれ、鮮やかな酸味と明確なコクを持つコーヒーが育まれる環境です。 ラ・フロレンシア農園は19世紀初頭(1800年代初期)に開設されて以来、6代にわたってコーヒー栽培を続けてきた由緒ある家族経営の農園です。2008年および2009年にはグアテマラのカップ・オブ・エクセレンス品評会で2年連続入賞を果たしており、その品質の高さが国内外で評価されています。農園には約40名の従業員が働いており、彼らの多くは農園内で生まれ育った人々で、まさに農園と運命をともにする家族のような存在です 。創業当初に植えられたブルボン種の木は大切に受け継がれ、今も農園の主力品種として栽培されています。長年にわたり優良な豆を生産し続けており、「伝統と情熱が育む最高のグァテマラコーヒー」を届けることがフロレンシア農園の理想です。単に良質なコーヒー豆を提供するだけでなく、社会的責任や環境への配慮を重視するという信念のもとで運営されており、持続可能な農園経営にも力を入れています。 ■豆について フロレンシア農園では創業以来100%ブルボン種の栽培にこだわっており、熟度管理や精製にも独自の工夫を重ねています 。収穫期には完熟チェリーだけを選別して手収穫することを徹底し、高品質の豆のみを収穫しています。伝統的な水洗式精製(フリーウォッシュド)を行い、自社のウェットミルで発酵・洗浄から乾燥まで丁寧に処理することで、豆本来のクリーンで上質な風味を引き出しています。精選処理技術の向上にも努め、その成果として前述のように2008年・2009年のCoE入賞につながりました。農園では収穫に携わる労働者に対し、グアテマラ平均を上回る賃金を支払い、農園内に住居と3食の食事も提供しています。こうした待遇改善や地域貢献にも配慮することで、働き手のモチベーションを高めつつ品質向上に結びつけるという好循環を生み出しています。 中煎りから深煎りまでローストの適正幅が広く、深めに焙煎してもしっかりとした甘みとジューシーさが失われません。実際、例年に比べ「今期のフロレンシアは深煎りにも十分耐えうる」とカッピングで評価されており、極深煎りにしてもフロレンシア農園のブルボンは豊かな甘みが残り、重厚感ある味わいに仕上がります。 苦味が主体となりながらも、口当たりはまろやかで雑味が少ないのが特長です。アイスコーヒーやカフェオレとの相性も良く、夏場は氷に注いでリッチなアイスコーヒーとして楽しむのもおすすめです。 当店では、極深煎りのフレンチローストとシティローストの2種ご用意があります。 ■生産国について 中米グアテマラは世界有数のコーヒー産地であり、標高の高さと火山性土壌、マイクロクライメットの多様さを活かした多彩な風味のコーヒーを産出します。グアテマラ国内ではアンティグアやウエウエテナンゴなど有名産地を含む8つの生産エリアが公式に認定されており、今回のフロレンシア農園が所在するアマティトラン(フライハネス高原)もその一角です。 とりわけフライハネス高原地帯は、活発なパカヤ火山の恩恵で火山灰由来のミネラル豊富な土壌を持ち、年間降水量も多く昼夜の寒暖差があるため、高い芳香と明るい酸味を備えた良質なコーヒーが育ちます。グアテマラのコーヒー生産者たちは伝統的な品種ブルボンやティピカ種への造詣が深く、丁寧な水洗処理によるクリーンなコーヒー造りで知られています。 また、Cup of Excellence(COE)などの品評会を通じて品質向上に熱心な生産者が多い点もグアテマラの特徴です。フロレンシア農園のようにCOE受賞歴を持つ農園も珍しくなく、トップクラスの農園は国際オークションで高値取引されるなど、グアテマラ産コーヒーの評価は近年も高水準を維持しています。日本国内にはグアテマラ産スペシャルティコーヒーを専門に扱う輸入商社やロースターも多く存在し、本農園のブルボン種も長年にわたり安定した定番ロットとして継続的に輸入・販売されています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================

