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ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル 中深煎り Brazil Kaquend Yellow bourbon natural

¥907 税込

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自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆
【ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル】

ナッツ感のあるほろ苦いフレーバーとミルクチョコのような甘み。
酸味は少なく深煎りでは軽めな飲み口。

焙煎度:中深煎り


FLAVOR
NUTTS,MILKCHOCOLATE,DARKCHERYY,CARAMEL,HEZELNUT


■産地、農園について
ブラジル南東部ミナスジェライス州、カルモ・デ・ミナス地区は「マンチケーラ山脈」に抱かれた標高1,000~1,500mの急峻な丘陵地に位置しています。昼夜の寒暖差が大きく、霧や朝露が頻繁に発生する冷涼な気候、そして肥沃な赤土壌は、一般的な大規模ブラジル産地とは一線を画す繊細な風味を育みます。この地域は長らく大規模輸出用の量産地ではなく、むしろ地形の険しさから栽培に適さないとされてきました。しかし1980年代以降、家族経営の小中規模農園を中心に、スペシャルティコーヒーの潜在力を追求する取り組みが進み、その成果が世界的に注目されるようになりました。1990年代後半からはブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)によるカップ・オブ・エクセレンスの開催も後押しし、「マンチケーラ・デ・ミナス」という産地呼称が確立。現在では原産地呼称(DO)として国際的に守られるブランドへと発展しています。 この地に根を下ろすカケンジ農園(Fazenda Kaquend)は、ジュンケイラ家が200年以上にわたり守り継いできた歴史ある農園です。現在はラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏を中心に経営され、広大な敷地の中でも特に標高の高いエリアを活用し、ティピカやブルボンなど古来の品種を栽培しています。急斜面に広がる区画では手摘みによる収穫が行われ、機械化が困難な環境がかえってチェリー選別の精度を高めています。収穫から精製・乾燥・保管まで一貫して管理される体制は、カルモ・デ・ミナス地区のトップ農園の中でも際立っています。 カケンジ農園は地域の他農園とともに共同輸出業者や品質研究機関とも連携し、国際市場へのアクセスを強化してきました。とりわけ2008年のカップ・オブ・エクセレンスで史上最高得点を獲得したことで一躍脚光を浴び、カルモ・デ・ミナスの象徴的存在となりました。農園の伝統と革新が交わる姿勢は今も継続されており、ブラジルのスペシャルティを牽引する存在であり続けています。


■豆について
カケンジ農園で今回ご紹介するロットは、ブラジルで最も伝統的かつ代表的な「ナチュラル精製」によって仕上げられています。ナチュラルはチェリーを収穫後、そのまま果実を付けた状態で天日乾燥させる方法です。果肉が残ることで、種子(コーヒー豆)に果実由来の糖分や芳香成分がゆっくりと移り、甘さや複雑なフルーティさが強調されます。ブラジルは乾燥した気候と広大な乾燥場(パティオ)を持つため、この手法に最も適した環境を有しており、歴史的にも国の基盤を支える精製法となってきました。
カケンジ農園では、収穫時に完熟チェリーだけを選別し、パティオに薄く広げて乾燥を開始します。乾燥の過程では均一性を保つために数十分おきに攪拌を行い、過発酵やカビの発生を防ぎます。乾燥日数は気候条件に応じて20日ほどかけられることもあり、最後の仕上げには高床式のアフリカンベッドを併用して水分値を安定させます。こうした手間を惜しまない工程管理によって、ナチュラル特有の「重たさ」や「雑味」を極力排し、クリーンで洗練されたカップを実現しています。
味わいとしては、ブラジルらしいミルクチョコレートやナッツの風味をベースに、熟したドライフルーツや赤い果実を思わせるニュアンスが重なります。ボディは中庸からやや重ためで、口あたりは丸くクリーミー。酸は柔らかく控えめながらも心地よい明るさがあり、冷めていくにつれて甘みが際立ち、蜂蜜やキャラメルを連想させる余韻が長く続きます。ナチュラル精製にありがちな「ワイルドさ」ではなく、むしろ透明感と一貫性が際立っており、これは徹底したチェリー選別と乾燥管理の成果といえます。
また、近年のカケンジ農園では、環境負荷の少ない自然乾燥を基本にしながらも、乾燥効率を高めるための施設改良や品質管理システムの導入を進めています。これにより、伝統的な精製法を守りつつも現代的な安定性と品質保証を両立。こうした努力が、2008年にカップ・オブ・エクセレンスで世界最高得点を記録した背景にもつながっています。現在もその哲学は変わらず、一粒一粒のチェリーに最大限の注意を払い、ナチュラル精製ならではの「豊かで甘やかな表情」を世界へ届けています。
このロットもその流れを汲むもので、日常的に飲みやすく、それでいてカップに奥行きをもたらす存在感を併せ持っています。シンプルなナチュラルでは終わらない、農園の矜持が映し出された一杯といえるでしょう。


■生産国について
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、150年以上にわたりその地位を守り続けています。現在では世界供給量の約3分の1を占め、量だけでなく品質の多様性、市場への安定的な供給力においても他国の追随を許しません。主要生産地はミナスジェライス州を中心に、サンパウロ州、エスピリトサント州、バイーア州など広範囲に広がり、それぞれ異なる気候・土壌条件が個性豊かなフレーバーを生み出しています。特に標高の高い「スル・デ・ミナス」や「セラード・ミネイロ」は、スペシャルティコーヒーの重要な供給源として国際的に認知されています。
ブラジルの特徴は、地形的に緩やかな高原が多いため大規模農園での機械化が進み、効率的で均一な品質管理を実現している点です。他方で、近年は家族経営の小規模農園によるマイクロロット生産も盛んになり、量産国という従来のイメージを超えて多様性を広げています。
栽培品種もブルボン、ムンドノーボ、カツアイ、カツカイを中心に、ゲイシャやジャバニカなどの希少種まで幅広く、精製方法でもナチュラル、パルプドナチュラルに加え、アナエロビックやハニーといった革新的手法を積極的に取り入れています。
この流れを支える重要な存在が、ブラジル国内の協同組合や輸出組織です。特に「COCARIVE(コカリベ)」は、ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス周辺の生産者が集まる協同組合で、厳格な品質管理とトレーサビリティの提供に定評があります。COCARIVEは個々の農園だけでは到達しにくい輸出市場への橋渡しを担い、ロットのカッピング評価、品質保証、国際物流の手配を一貫して行っています。世界的に知られるカルモ・デ・ミナス地区のスペシャルティコーヒーは、この組織を通じて世界各国に届けられており、国際的な評価の裏にはCOCARIVEの存在が大きく関わっています。
さらに、ブラジルは内需が非常に大きい点でも特異です。国民一人当たりの年間消費量は5kgを超え、アメリカに次ぐ世界第2位の消費大国であり、コーヒーは国民生活に不可欠な飲料です。この厚い国内市場の存在が、世界的な需給変動の中でも生産国としての安定性を支える要因となっています。
総じてブラジルのコーヒー産業は、大規模農園の効率性、小規模農園の多様性、革新的精製の試み、そしてCOCARIVEのような協同組合の組織力といった複数の要素が折り重なり、世界のコーヒー市場を支える「安定と革新の両輪」となっています。こうした背景があるからこそ、ブラジルは単なる「世界最大の生産国」にとどまらず、スペシャルティコーヒー市場においても揺るぎない存在感を示しているのです。


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