愛知県豊川市で小さな自家焙煎の珈琲豆店を営んでおります。小さなお店だからこそできる事、当店だからできる事、そんなサービスを追求しています。
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エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1 浅煎り
¥1,044
エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1 ETHIOPIA GUJI G-1 GURACHU W.S HEIRLOOM NATURAL ~清らかな果実の香り~ 柑橘やベリーを思わせる“みずみずしい酸”が伸びます。 口当たりは澄んで軽やかで、冷めるほどに甘さが残ります。 FLAVOR FLORAL,BERRY,CITRUS,STONEFRUIT,SWEETCHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★ BODY(コク)★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園主 タデッセ・エデマ・バッセイ / Tadesse Edema Bassaye ■標高 2100m ■産地、農園について 本ロットはエチオピア南部のグジに位置する西グジ・ケルチャ郡グラチュ周辺で生産されたコーヒーを、Gurachu Washing Station(以下、Gurachu WS)で取りまとめたものです。標高は約2,100mに達し、昼夜の寒暖差と十分な日照が得られる高地らしい環境にあります。グジは近年、シダモやイルガチェフェと区別される独立した産地名として注目を集めていますが、その理由の一つに、地域固有の在来系統(Heirloom)が繊細な香味を映し出すことがあります。グジでもとくにケルチャ/グラチュは森林に囲まれた丘陵地帯で、小規模農家の畑が散在し、収穫期には完熟チェリーが人の手で丁寧に摘み取られます。 この地域の栽培は伝統的な手法が基本です。コーヒーの木はトウモロコシなどの食用作物と混作されることが多く、家族の食料確保と土地の効率的利用を両立させています。多くの農家は有機的な管理を行い、化学肥料や農薬の使用は少ない、もしくは用いません。こうした環境配慮の姿勢は、土壌や周囲の生態系を守りつつ、クリーンで輪郭のはっきりした味わいづくりに寄与しています。作業は総じて手作業中心で、畑の管理から収穫、選別に至るまで、機械化は最小限です。 農家が収穫したチェリーはGurachu WSに運ばれ、まず目視で未熟果を除去する初期選別が行われます。ナチュラルの場合は果肉を付けたままアフリカンベッドに薄く広げ、こまめに攪拌して均一に乾かします。乾燥は天候に左右されますが、当地の運用ではおよそ7日間で仕上げ、乾燥後は脱殻してアディスアベバへ速やかに輸送し、乾燥工場で最終選別と輸出準備を行います。Gurachu WSはこの一連の工程で“薄く、こまめに、清潔に”を徹底しており、欠点の混入や乾燥ムラを抑えています。 このロットの輸出管理を担うのは、代表のタデッセ・エデマ氏が率いるBarkume Coffee Exportです。タデッセ氏は1989年からグジを中心にウォッシングステーションや農園の立ち上げを進め、2008年にBarkumeを設立しました。現在はグジだけでなく、イルガチェフェ、レケンプティ、シダモ、リムなど多様な地域のコーヒーを扱い、各地域に専任チームを配置して工程全体を細かく監督しています。こうした組織力と現場のきめ細かな管理が、ロットの安定した品質を下支えしています。 まとめると、ケルチャ/グラチュのG1ロットは、①2,100m級の高地テロワール、②混作や低投入といった地域に根差した栽培文化、③Gurachu WSの人の手による選別と乾燥管理、そして④Barkumeの輸出体制という四つの要素が噛み合って成り立っています。グジの名が国際市場で広く認知されるようになった現在においても、“現場の丁寧さ”が味の芯をつくるという原則は変わりません。本ロットは、その原則を最も素直に体現した、現在進行形のグジの姿だと考えます ■豆について このロットはNATURALでの仕立てています。農家は完熟した赤いチェリーを手摘みし、搬入時にGurachu WSで目視選別を行います。ここで未熟果や欠点チェリーを徹底的に除くことが、クリーンで伸びのある酸と甘さの基礎になります。 NATURAL(乾式)では、果皮・果肉を付けたままアフリカンベッドで天日乾燥します。Gurachu WSではチェリーを薄く均一に広げ、頻繁な攪拌で熱溜まりや局所発酵を抑え、乾燥ムラを防ぎます。乾燥の目安は約7日で、乾燥具合は豆の含水や手触り、割れの様子など複数の指標で確認されます。仕上がった殻付き豆は脱殻後、アディスアベバへ速やかに輸送して最終精選を行います。輸送を遅らせないことは、乾燥後の再吸湿や保管ダメージを避けるうえでも重要です。このNATURAL仕立ては、果肉・果皮の香味前駆体がゆっくりと種子に影響することで、果実感と甘みの余韻が豊かに出やすくなります。ベリーや熟した果物を思わせる印象が多くのグジ・ナチュラルに観察されるのは、その工程設計と高地の原料品質が合わさった結果です。 評価されるのは、選別精度と乾燥工程の管理です。G1という等級は外観上の欠点数の少なさを前提としますが、それを担保しているのが、投入前の目視選別と乾燥中の常時の人手です。乾燥は機械化が難しい工程で、ベッド面の温度・湿度・風の当たり方、日照時間の変化、夜間の露の影響など、日々の環境変動に合わせた細かな操作が必要です。現場でこれを支えるのは、作業員の観察と判断であり、チェリーの状態を手で感じ取りながら攪拌の頻度・厚み・日除けなどを微調整する知見です。資料でも「機械化されている作業はほぼありません」と記されており、まさに人の手が品質の土台になっています。 また、ロット設計の観点では、ステーションに搬入されるチェリーの集荷半径や受け入れ基準が品質の再現性を左右します。Gurachu WSはBarkumeの監督下で各地域に専任チームを置き、工程ごとのチェック体制を築いています。輸送段階ではアディスアベバでの最終精選に素早く橋渡しするフローを整え、乾燥後の品質維持に努めています。結果として、ナチュラルは熟した果実感と甘い余韻が、ウォッシュトは清潔感と香りの透明度が際立ち、いずれの仕立てでも高地テロワールの軽やかさが感じられる仕上がりになります。 以上のように、Gurachu WSの品質づくりは、①厳密な熟度選別、②乾燥工程の人手管理、③迅速な輸送と精選の三つで構成されています。どれも資料に裏付けのある運用であり、手間と観察を惜しまないことが、このロットのクオリティを日常的に支えているといえます。 ■生産国について エチオピアはコーヒーの故郷として知られ、コーヒーは輸出における重要品目です。流通制度はこの10年余で大きく変化しました。とくに2017年の法改正(Proclamation)以降、民間輸出業者がウォッシングステーションを所有・運営し、従来のECX(Ethiopian Commodity Exchange)を経由せずに“直接輸出(ダイレクトトレード)”できる枠組みが広がりました。 USDA(米国農務省)の2017年・2018年レポートは、ECXを通さずアイデンティティを保持した輸出が可能になったこと、そしてウォッシングステーションや一部農家にも直接輸出の道が開かれたことを報告しています。これはトレーサビリティの向上と、品質に応じた価格形成を後押しするものでした。制度の緩和はその後も進み、民間・協同組合・特定規模の農家など、複数の主体が垂直統合的に輸出へ関与する現在の姿に至っています。こうした流れは、国際市場での競争力と品質向上を狙う政策の一環として位置づけられています。 この制度環境の変化は、産地の現場にも波及しています。新しいウォッシングステーションの建設や、発酵・乾燥といった工程での技術導入が進み、地域の小規模農家がより選択肢の多い販売経路へアクセスできるようになりました。国際ロースターや商社のレポートでも、2017年以降に品質やトレーサビリティが改善し、コミュニティへの波及効果が見られるとの指摘が重なります。もっとも、語学・資金・設備面のハードルから、すべての小規模農家が直ちに直接輸出へ移行できるわけではなく、輸出業者や協同組合の支援と連携が依然として重要です。制度は“選べる余地”を広げ、産地側の取り組み次第で価値を高められる余白を生み出したといえます。 この文脈で見ると、Barkume Coffee Exportの存在は特筆に値します。代表のTadesse Edema氏はグジのグラチュ出身で、1989年に精製所の立ち上げを始め、2008年に同社を設立しました。現在はグジ、ハンベラ、ウラガ、ドゴ、ケルチャなど複数のエリアで生産・集荷・精製を監督し、各地域に専任チームを置いて品質管理を行います。Gurachu WSに持ち込まれたチェリーは、人の目と手で選別され、ナチュラルではアフリカンベッドで約7日の乾燥、乾燥後の迅速な輸送と最終精選という流れで輸出の現場へつながります。Barkumeは、生産から輸出までの注意深い管理によって、エチオピアの豊かな伝統と個性を“そのままの形”で届けることを掲げています。制度面の追い風と、現場の運用力の高さが両輪となって、本ロットのようなトレーサブルで高品質なコーヒーが安定供給されているのです。 近年の統計でも、改革以降に生産・輸出のパフォーマンスが上向いたことが報告されています。エチオピアのコーヒー当局(ECTA)や各種レポートは、直接輸出や垂直統合、トレーサビリティ確保といったキーワードを挙げ、産地~輸出~消費国の連携強化を促しています。これらは単に量を増やすためでなく、品質に見合った対価を生産現場へ還元するための仕組みづくりでもあります。スペシャルティ市場での評価が生産者の生活や地域の持続性に結び付くよう、政策と民間の実践が重なり合う時代に入ったと言えるでしょう。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル 中深煎り Brazil Kaquend Yellow bourbon natural
¥907
自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆 【ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル】 ナッツ感のあるほろ苦いフレーバーとミルクチョコのような甘み。 酸味は少なく深煎りでは軽めな飲み口。 焙煎度:中深煎り FLAVOR NUTTS,MILKCHOCOLATE,DARKCHERYY,CARAMEL,HEZELNUT ■産地、農園について ブラジル南東部ミナスジェライス州、カルモ・デ・ミナス地区は「マンチケーラ山脈」に抱かれた標高1,000~1,500mの急峻な丘陵地に位置しています。昼夜の寒暖差が大きく、霧や朝露が頻繁に発生する冷涼な気候、そして肥沃な赤土壌は、一般的な大規模ブラジル産地とは一線を画す繊細な風味を育みます。この地域は長らく大規模輸出用の量産地ではなく、むしろ地形の険しさから栽培に適さないとされてきました。しかし1980年代以降、家族経営の小中規模農園を中心に、スペシャルティコーヒーの潜在力を追求する取り組みが進み、その成果が世界的に注目されるようになりました。1990年代後半からはブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)によるカップ・オブ・エクセレンスの開催も後押しし、「マンチケーラ・デ・ミナス」という産地呼称が確立。現在では原産地呼称(DO)として国際的に守られるブランドへと発展しています。 この地に根を下ろすカケンジ農園(Fazenda Kaquend)は、ジュンケイラ家が200年以上にわたり守り継いできた歴史ある農園です。現在はラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏を中心に経営され、広大な敷地の中でも特に標高の高いエリアを活用し、ティピカやブルボンなど古来の品種を栽培しています。急斜面に広がる区画では手摘みによる収穫が行われ、機械化が困難な環境がかえってチェリー選別の精度を高めています。収穫から精製・乾燥・保管まで一貫して管理される体制は、カルモ・デ・ミナス地区のトップ農園の中でも際立っています。 カケンジ農園は地域の他農園とともに共同輸出業者や品質研究機関とも連携し、国際市場へのアクセスを強化してきました。とりわけ2008年のカップ・オブ・エクセレンスで史上最高得点を獲得したことで一躍脚光を浴び、カルモ・デ・ミナスの象徴的存在となりました。農園の伝統と革新が交わる姿勢は今も継続されており、ブラジルのスペシャルティを牽引する存在であり続けています。 ■豆について カケンジ農園で今回ご紹介するロットは、ブラジルで最も伝統的かつ代表的な「ナチュラル精製」によって仕上げられています。ナチュラルはチェリーを収穫後、そのまま果実を付けた状態で天日乾燥させる方法です。果肉が残ることで、種子(コーヒー豆)に果実由来の糖分や芳香成分がゆっくりと移り、甘さや複雑なフルーティさが強調されます。ブラジルは乾燥した気候と広大な乾燥場(パティオ)を持つため、この手法に最も適した環境を有しており、歴史的にも国の基盤を支える精製法となってきました。 カケンジ農園では、収穫時に完熟チェリーだけを選別し、パティオに薄く広げて乾燥を開始します。乾燥の過程では均一性を保つために数十分おきに攪拌を行い、過発酵やカビの発生を防ぎます。乾燥日数は気候条件に応じて20日ほどかけられることもあり、最後の仕上げには高床式のアフリカンベッドを併用して水分値を安定させます。こうした手間を惜しまない工程管理によって、ナチュラル特有の「重たさ」や「雑味」を極力排し、クリーンで洗練されたカップを実現しています。 味わいとしては、ブラジルらしいミルクチョコレートやナッツの風味をベースに、熟したドライフルーツや赤い果実を思わせるニュアンスが重なります。ボディは中庸からやや重ためで、口あたりは丸くクリーミー。酸は柔らかく控えめながらも心地よい明るさがあり、冷めていくにつれて甘みが際立ち、蜂蜜やキャラメルを連想させる余韻が長く続きます。ナチュラル精製にありがちな「ワイルドさ」ではなく、むしろ透明感と一貫性が際立っており、これは徹底したチェリー選別と乾燥管理の成果といえます。 また、近年のカケンジ農園では、環境負荷の少ない自然乾燥を基本にしながらも、乾燥効率を高めるための施設改良や品質管理システムの導入を進めています。これにより、伝統的な精製法を守りつつも現代的な安定性と品質保証を両立。こうした努力が、2008年にカップ・オブ・エクセレンスで世界最高得点を記録した背景にもつながっています。現在もその哲学は変わらず、一粒一粒のチェリーに最大限の注意を払い、ナチュラル精製ならではの「豊かで甘やかな表情」を世界へ届けています。 このロットもその流れを汲むもので、日常的に飲みやすく、それでいてカップに奥行きをもたらす存在感を併せ持っています。シンプルなナチュラルでは終わらない、農園の矜持が映し出された一杯といえるでしょう。 ■生産国について ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、150年以上にわたりその地位を守り続けています。現在では世界供給量の約3分の1を占め、量だけでなく品質の多様性、市場への安定的な供給力においても他国の追随を許しません。主要生産地はミナスジェライス州を中心に、サンパウロ州、エスピリトサント州、バイーア州など広範囲に広がり、それぞれ異なる気候・土壌条件が個性豊かなフレーバーを生み出しています。特に標高の高い「スル・デ・ミナス」や「セラード・ミネイロ」は、スペシャルティコーヒーの重要な供給源として国際的に認知されています。 ブラジルの特徴は、地形的に緩やかな高原が多いため大規模農園での機械化が進み、効率的で均一な品質管理を実現している点です。他方で、近年は家族経営の小規模農園によるマイクロロット生産も盛んになり、量産国という従来のイメージを超えて多様性を広げています。 栽培品種もブルボン、ムンドノーボ、カツアイ、カツカイを中心に、ゲイシャやジャバニカなどの希少種まで幅広く、精製方法でもナチュラル、パルプドナチュラルに加え、アナエロビックやハニーといった革新的手法を積極的に取り入れています。 この流れを支える重要な存在が、ブラジル国内の協同組合や輸出組織です。特に「COCARIVE(コカリベ)」は、ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス周辺の生産者が集まる協同組合で、厳格な品質管理とトレーサビリティの提供に定評があります。COCARIVEは個々の農園だけでは到達しにくい輸出市場への橋渡しを担い、ロットのカッピング評価、品質保証、国際物流の手配を一貫して行っています。世界的に知られるカルモ・デ・ミナス地区のスペシャルティコーヒーは、この組織を通じて世界各国に届けられており、国際的な評価の裏にはCOCARIVEの存在が大きく関わっています。 さらに、ブラジルは内需が非常に大きい点でも特異です。国民一人当たりの年間消費量は5kgを超え、アメリカに次ぐ世界第2位の消費大国であり、コーヒーは国民生活に不可欠な飲料です。この厚い国内市場の存在が、世界的な需給変動の中でも生産国としての安定性を支える要因となっています。 総じてブラジルのコーヒー産業は、大規模農園の効率性、小規模農園の多様性、革新的精製の試み、そしてCOCARIVEのような協同組合の組織力といった複数の要素が折り重なり、世界のコーヒー市場を支える「安定と革新の両輪」となっています。こうした背景があるからこそ、ブラジルは単なる「世界最大の生産国」にとどまらず、スペシャルティコーヒー市場においても揺るぎない存在感を示しているのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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COE ブラジル カナストラ カサ・ブラス農園 ゲイシャ ナチュラル 2024 #7 浅煎り
¥2,835
ブラジル カナストラ カサ・ブラス農園 ゲイシャ ナチュラル COE2024 #7 BRAZIL CANASTRA CASA BRÁS GEISHA NATURAL COE 2024 NATURAL #7 88.61 ~芳醇なジャスミンの香りと南国フルーツのジューシー感~ 2024年COEナチュラル部門7位88.61点。 フローラルから柑橘、熟果へと層を成す風味。 繊細でジューシー、蜜の甘さと紅茶の余韻が長い。 ■農園主 ペドロ・ブラス (Pedro Brás) ■標高 1350 ■.産地、農園について ブラジル・ミナスジェライス州中央西部、セラ・ダ・カナストラ山脈を望むカナストラ地域は、名産のカナストラチーズで知られる一方、近年は優良なコーヒーの新興産地として注目を集めています。標高・気候・土壌の条件がそろったこの高原地帯には家族経営の生産者が多く、カサ・ブラス農園のペドロ・ブラス氏もその一人。コーヒーの木々の下で育った三代目の生産者で、幼い頃から土地と作物への愛情を育み、家業の伝統に外部で得た知見や革新的な発想を重ねて、地域の栽培を前へ押し進めています。 ペドロ氏は収穫後の処理にも強い情熱を注ぎ、満月の夜にでも乾燥の具合を見に行くほど。こうした姿勢が信頼の輪を広げ、周辺の生産者と協働する品質向上プロジェクトへ発展しました。その積み重ねの結果、高標高の限られた区画で丁寧に栽培・収穫されたカナストラのコーヒーは、希少な宝石のように扱われ、市場でも高い評価を得るまでになっています。 現在、ブラス家はミナスジェライス州のピウミー市とバルジェン・ボニータ市にまたがって合計134ヘクタールのコーヒー農地を管理。中核となるカサ・ブラス(自宅農園)に加え、バイシャダォン、シティオ・サンペドロの小区画を合わせた計16ヘクタールでは、イエローカツアイ/レッドカツアイ、ラウリーナ、ゲイシャ、パカマラ、SL28など多彩な品種を栽培し、アフリカンベッド(日陰乾燥棚)を用いて精製しています。別区画のカンポ・アレグレ農園(120ヘクタール)には天日乾燥パティオや機械乾燥機を備え、ルビ、カツアイ、ムンドノーボなどを効率よく処理。いずれの農園も環境配慮と最新の精製技術を取り入れた運営が評価され、地域の模範的存在となっています。なおペドロ氏は2022年のCOEブラジルでもゲイシャのロットで**第5位(90.41点)**に入賞するなど、継続して優れた成果を挙げています。 ■豆について カサ・ブラス農園の出品ロット「ゲイシャ・ナチュラル」は、限られた区画に植えられたゲイシャから採れた、初収穫の小規模ロットです。肥沃な沖積由来の粘土質土壌で育った完熟チェリーだけを選別して収穫し、その日のうちに農園内のアフリカンベッドへ搬送して乾燥を開始。途中からは温湿度を管理できる乾燥室に移し替え、狙った水分値に達するまで丁寧にコントロール。こうして収穫直後から一貫して管理されたナチュラル処理により、過度な発酵やカビ由来の雑味を避けつつ、ゲイシャならではの繊細な香味を損なわずに引き出しています。水や発酵槽を用いない伝統的な乾燥式でありながら、乾燥速度や通気をきめ細かく調整することで、果肉由来の甘さとクリーンな後味の両立を実現しています。 このロットは「ゲイシャ・エキゾチック ― ブラス家リザーブ」として扱われる特別な限定品で、生産量の少なさから希少性も高い“一期一会”の一杯です。乾燥の過程でもこまめにカッピングを重ね、ペドロ氏はポテンシャルを最大限に引き出す微調整を続けました。その結果、カップではゲイシャ特有の華やかなフローラルと、ナチュラル由来の豊かな果実の甘みが見事に調和。立ち上がりは滑らかなアロマと力強いジャスミン、口中では白ワインを思わせる繊細で明るい酸に続き、ベリー、マンゴー、パパイヤ、タンジェリンを連想させる果実味が次々に広がります。さらに蜂蜜やバニラ、アーモンドの柔らかな甘さが重なり、温度が下がるにつれて紅茶やシナモンのニュアンスが顔を出す複雑さも。最後はクレメンタインの爽やかな余韻が長く続き、品種とプロセスが織りなす甘美な後口が印象的です。ブラジル産とは思えないほどエキゾチックでありながら、雑味なく澄んだまとめ上がりが高く評価されています。 ■生産国について ブラジルは世界最大のコーヒー生産国として知られ、かつては“量の国”という印象が先行してきましたが、実際には早い段階からスペシャルティ品質の向上に取り組んできた先進的な生産国でもあります。現在の内訳は概ねアラビカ種が約7割、ロブスタ(カネフォラ)種が約3割。主産地はミナスジェライス、サンパウロ、バイアなど南東部に広く分布しています。地形が比較的なだらかな地域では大型機械による効率的な収穫が発達する一方、急峻な斜面や小規模区画では丁寧な手摘みも根強く行われており、土地条件に合わせた多様な収穫スタイルが共存しています。精製では伝統的にナチュラル(乾式)が主流で、広いパティオでチェリーのまま乾燥後に脱殻する工程が一般的です。水使用量が少なく環境負荷を抑えられるうえ、果肉由来の甘みやコクが豆に移りやすいのが利点です。近年は発酵管理を伴うウォッシュトやパルプドナチュラルの導入も広がり、機械収穫の現場でも品質を押し上げる工夫が積み重ねられています。もはや「大量生産=低品質」という単純な図式は当てはまらず、むしろスペシャルティ生産者が品質改革を牽引しています。 この潮流を決定づけた転換点が、1991年のブラジル・スペシャルティコーヒー協会(BSCA)設立です。栽培から精製、流通まで品質基準と技術を普及させ、ブラジル産の評価を国際市場で高めてきました。その取り組みの象徴が1999年に始まったカップ・オブ・エクセレンス(COE)。第1回「Best of Brazil」はミナスジェライス州ラヴラスで実施され、上位10ロットにCOE認証が授与。さらに同年12月には世界初のオンライン・オークションが開かれ、高品質ロットに見合う適正な価格形成を実現しました。以降、COEは他国へも波及し、ブラジル大会は毎年開催。最高位ロットが世界記録級の価格で落札される年もあります。2024年は90点超(プレジデンシャル)のロットが13点に達するなど、全体のレベルは着実に上昇。審査員からも「新品種や精製法の研鑽によって、より高品質なコーヒーが次々と生まれている」との評価が寄せられています。ブラジルは生産量だけでなく消費量でも米国に次ぐ世界2位の大市場を抱え、国内需要の厚みが品質志向を後押ししている点も特筆されます。従来はナッツやチョコレートを思わせる“スムースで酸が穏やか”な風味が代表的でしたが、近年はゲイシャのような希少品種や先端的な発酵プロセスを用いたロットも台頭。多彩で洗練された味づくりで、世界のトップレンジと肩を並べる存在へと進化しています。量と質の両輪で産業を牽引する――それが現在のブラジル・コーヒーの姿です。 FLAVOR JASMINE, ORANGE BLOSSOM, TROPICAL FRUIT, HONEY, BLACK TEA, STRUCTURE ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★★ BODY(コク)★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★★ ACIDITY(酸質)★★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ 【COEとは?】 こちらをご参照ください→https://sohcoffee.thebase.in/p/00013 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================

