愛知県豊川市で小さな自家焙煎の珈琲豆店を営んでおります。小さなお店だからこそできる事、当店だからできる事、そんなサービスを追求しています。
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CHRISTMAS BLEND 2025 200g
¥1,793
[クリスマスブレンド2025] キャラメルのような厚みのある甘さと、やわらかなで赤い果実を感じるビター感が寄り添う冬のブレンドです。 CANDELILLAのハニーらしい甘さを軸に、BURUNDI BUZIRA の赤い果実のニュアンス、BRAZIL KAQUENDのチョコレートとローストナッツのような風味が全体をまとめます。 お肉料理の後やチョコレートケーキにもよく合います。 ■使用豆 COSTA RICA TARRAZÚ LA CANDELILLA CATURRA HONEY FULLCITYROAST 50 % BURUNDI KAYANZA BUZIRA CWS BOURBON ANAEROBIC NATURAL FULLCITYROAST 30 % BRAZIL CARMO DE MINAS KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL FULLCITYROAST 20 % FLAVORコメント CARAMEL, CACAO, DRIED FRUITS, ROASTED NUTS, GENTLE BITTERNESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★ ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 街に光が増えるクリスマスの季節。 特別な予定があってもなくても、誰かと集まっても、ひとりで過ごしても、 この時期には“いつもとは違う”ちょっとした輝きが自然と降り注ぎます。 そんな雰囲気の中で、このブレンドを口にすれば、 あなたの気分をさらに明るくしてくれる―― そんな存在であってほしいと願っています。 甘いチョコレートケーキにも、冬の食卓にも寄り添い、 カップを手にした瞬間にふわっと心がほどけるような味わい。 深煎りならではの満足感に、コスタリカのやさしい甘さ、 ブルンジの深みある果実感、ブラジル由来のナッツとカカオの丸みが重なり、 クリスマスらしい“ちょっと特別で、ちょっと嬉しい”時間を作ります。 寒い冬に、あたたかいカップを囲むだけで、 どんな過ごし方にもさりげない彩りを添えてくれる。 そんな気軽さとウキウキを込めました。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) COSTA RICA のやさしい甘さを軸に、BURUNDI の赤い果実感のニュアンスを重ね、BRAZIL のナッツとカカオ感で全体をやわらかくまとめました。 甘み・コク・ほろ苦さがバランスよく重なり、クリスマスケーキや冬の料理にも寄り添う味わいです。飲む人の気分やシーンを選ばず、やさしい明るさを感じられるブレンドに仕上げています。 ■補足ストーリー 「Merry cups, with hope.」 クリスマスの季節は、明るさと静けさが同時に存在する不思議な季節です。きらめくイルミネーションの中を誰かと歩く人もいれば、仕事帰りにひとりで家路につく人もいます。家族や友人と賑やかに過ごす人もいれば、静かな部屋でゆっくりと自分の時間を味わいたい人もいるでしょう。どんなクリスマスでも、その奥にはそれぞれの思いが静かに揺れています。 このブレンドが寄り添いたい「やわらかな深い甘み」とは、「胸の奥にそっと灯るあたたかさ」のこと。 気持ちが沈んでいるときに無理に元気を出させるのではなく、ただお湯を注いでコーヒーの香りをかぐ。そして口に運んだ後に、ふっと肩の力が抜けて「ま、そんな悪くないな。」と、思えるような、そして「来年はもっといいことあるかもな。」なんてちょっと希望が持ちたくなるような、そんなひと時が皆さんに訪れたらいいなと思います。 深煎りなのに甘みが残るコスタリカカンデリージャのハニースイート。時間が経つほど深みが増し、少しずつ熟れていくブルンジの果実感。そしてブラジルが与えるやさしいナッツとカカオのぬくもり。 このブレンドは、飲む人の気分によって表情を変えます。誰かと囲む食卓では、甘みやコクが会話をあたため、ひとりでゆっくり飲むときには、やわらかなビターさが静けさと落ち着きをもたらします。深煎りでも尖らず、少しの甘さと複雑さが残るその味わいは、にぎやかな場にも、静かな夜にも溶け込むように設計しました。 そして、クリスマス当日にいちばんおいしく感じられるように、ブルンジの熟成するような深みの変化を計算に入れています。まるで日が経つごとに味わいが丸くなっていくシュトーレンのように、開封してからクリスマスまで数日置くことで、味がひとつにまとまり、香りに奥行きが生まれます。 「Merry cups, with hope.」 というパッケージに書かれた短い言葉には、「どんな気持ちで迎えるクリスマスでも、この一杯がそっと寄り添えますように、そして来年はもっといいことがあるかもね。」というささやかな希望につながる願いを込めています。 楽しい夜にも、静かな夜にも、ちょっと切ない夜にも、このブレンドがあなたの心にほんの少しだけ灯りをともす存在になれたら嬉しいです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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コ―ヒーサブスクサービス ”沼のほとり” <SUBSCRICTION SERVICE>By the coffee abyss 月1回発送
¥1,980
「コーヒーもうちょっと詳しくなりたいぁ。。」と思っているあなたへ コーヒー沼にどっぷりハマる少し手前。 「沼のほとり」くらいの、ほどよいコーヒー通になりましょう。 そのような方向けのコーヒーサブスクサービスです。 毎月定額を支払うことで、 通常販売しないコーヒー豆や いつもと違う焙煎度の豆 販売前の新入荷したてのコーヒー豆など、 「いつものコーヒーとは違う豆」が届きます。 焙煎の簡単なプロファイルなどもお付けします。 豆に関する情報や焙煎情報 コーヒー業界のことなど 代表倉橋のニュースレターも届きます。 更に、毎月BASE10%クーポン発行。 月に一度、いつものお気に入り豆をお得に購入できます。 「いつもとちがう」豆と「いつもの」豆。 両方を楽しみつつ、コーヒーのうんちく情報も入手できます。 販売開始前の豆を先行で焙煎してみたり、 レギュラー豆の焙煎アプローチを変えてみたり。 店頭に並んでいないブレンドを作ってみたり。 いろいろと挑戦していきます。 ぜひ、蒼の新たなサービス、是非お試しください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 新規申し込みは 毎月1日から25日までの間にお願いします。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ <お届け内容> ・1800円相当のコーヒー豆 (量はその都度変わります)おおよそ50g~200g ・ニュースレター(コーヒーの詳細なプロファイル、などコーヒーの情報など) ・BASEで使える10%OFFクーポン(使用期限あり) メール便送料込み <ご注文方法> 受付期間 毎月1日~25日 発送日 毎月26日~31日*指定不可 1日から25日の間にご注文ください。 毎月下旬に、メール便にて発送いたします。 定期購入商品。 自動決済(初回にお申込みいただいた日が毎月の決済日になります。) 解約する場合は、注文予定日(決済予定日)1週間前までに当店へご連絡ください。 <注意事項> ※豆のままに発送になります。 ※こちらの商品は、クレジットカード決済のみです。 ※お一人様1セットのみ。
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[メール便] 小口パック 各種コーヒー豆 200g
¥2,028
少量購入したい方、ポスト投函で気軽に購入したい方向けに メール便小口パックをご用意いたしました。 お選びいただいたコーヒー豆を200g メール便にて発送いたします。 それぞれのコーヒーについては、各豆のページをご覧ください。 送料込み価格です。 2パック以上ご購入の場合、同梱して発送する場合がございます。 選択肢の表示金額は、最低価格の豆との差額です。 買い物かごに入れていただくと、総額が表示されます。 【メール便について】 商品準備でき次第発送致します。 お届け日目安より到着日が前後する場合がございます。 A4サイズより一回り大きな厚紙封筒(24cm×34cm×1~2cm)でのお届けなります。 ポストに入らない場合は、配達員が訪問し、その際ご不在ですと不在通知が投函されます。 早めの再配達依頼をお願いします。 ※投函後の紛失・破損、および配達遅延に対する補償はございません。 納品書等、同封致しません。
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ブラジル カナストラ カサ・ブラス農園 ゲイシャ ナチュラル COE2024 #7 浅煎り
¥2,835
ブラジル カナストラ カサ・ブラス農園 ゲイシャ ナチュラル COE2024 #7 BRAZIL CANASTRA CASA BRÁS GEISHA NATURAL COE 2024 NATURAL #7 88.61 ~芳醇なジャスミンの香りと南国フルーツのジューシー感~ 2024年COEナチュラル部門7位88.61点。 フローラルから柑橘、熟果へと層を成す風味。 繊細でジューシー、蜜の甘さと紅茶の余韻が長い。 ■農園主 ペドロ・ブラス (Pedro Brás) ■標高 1350 ■.産地、農園について ブラジル・ミナスジェライス州中央西部、セラ・ダ・カナストラ山脈を望むカナストラ地域は、名産のカナストラチーズで知られる一方、近年は優良なコーヒーの新興産地として注目を集めています。標高・気候・土壌の条件がそろったこの高原地帯には家族経営の生産者が多く、カサ・ブラス農園のペドロ・ブラス氏もその一人。コーヒーの木々の下で育った三代目の生産者で、幼い頃から土地と作物への愛情を育み、家業の伝統に外部で得た知見や革新的な発想を重ねて、地域の栽培を前へ押し進めています。 ペドロ氏は収穫後の処理にも強い情熱を注ぎ、満月の夜にでも乾燥の具合を見に行くほど。こうした姿勢が信頼の輪を広げ、周辺の生産者と協働する品質向上プロジェクトへ発展しました。その積み重ねの結果、高標高の限られた区画で丁寧に栽培・収穫されたカナストラのコーヒーは、希少な宝石のように扱われ、市場でも高い評価を得るまでになっています。 現在、ブラス家はミナスジェライス州のピウミー市とバルジェン・ボニータ市にまたがって合計134ヘクタールのコーヒー農地を管理。中核となるカサ・ブラス(自宅農園)に加え、バイシャダォン、シティオ・サンペドロの小区画を合わせた計16ヘクタールでは、イエローカツアイ/レッドカツアイ、ラウリーナ、ゲイシャ、パカマラ、SL28など多彩な品種を栽培し、アフリカンベッド(日陰乾燥棚)を用いて精製しています。別区画のカンポ・アレグレ農園(120ヘクタール)には天日乾燥パティオや機械乾燥機を備え、ルビ、カツアイ、ムンドノーボなどを効率よく処理。いずれの農園も環境配慮と最新の精製技術を取り入れた運営が評価され、地域の模範的存在となっています。なおペドロ氏は2022年のCOEブラジルでもゲイシャのロットで**第5位(90.41点)**に入賞するなど、継続して優れた成果を挙げています。 ■豆について カサ・ブラス農園の出品ロット「ゲイシャ・ナチュラル」は、限られた区画に植えられたゲイシャから採れた、初収穫の小規模ロットです。肥沃な沖積由来の粘土質土壌で育った完熟チェリーだけを選別して収穫し、その日のうちに農園内のアフリカンベッドへ搬送して乾燥を開始。途中からは温湿度を管理できる乾燥室に移し替え、狙った水分値に達するまで丁寧にコントロール。こうして収穫直後から一貫して管理されたナチュラル処理により、過度な発酵やカビ由来の雑味を避けつつ、ゲイシャならではの繊細な香味を損なわずに引き出しています。水や発酵槽を用いない伝統的な乾燥式でありながら、乾燥速度や通気をきめ細かく調整することで、果肉由来の甘さとクリーンな後味の両立を実現しています。 このロットは「ゲイシャ・エキゾチック ― ブラス家リザーブ」として扱われる特別な限定品で、生産量の少なさから希少性も高い“一期一会”の一杯です。乾燥の過程でもこまめにカッピングを重ね、ペドロ氏はポテンシャルを最大限に引き出す微調整を続けました。その結果、カップではゲイシャ特有の華やかなフローラルと、ナチュラル由来の豊かな果実の甘みが見事に調和。立ち上がりは滑らかなアロマと力強いジャスミン、口中では白ワインを思わせる繊細で明るい酸に続き、ベリー、マンゴー、パパイヤ、タンジェリンを連想させる果実味が次々に広がります。さらに蜂蜜やバニラ、アーモンドの柔らかな甘さが重なり、温度が下がるにつれて紅茶やシナモンのニュアンスが顔を出す複雑さも。最後はクレメンタインの爽やかな余韻が長く続き、品種とプロセスが織りなす甘美な後口が印象的です。ブラジル産とは思えないほどエキゾチックでありながら、雑味なく澄んだまとめ上がりが高く評価されています。 ■生産国について ブラジルは世界最大のコーヒー生産国として知られ、かつては“量の国”という印象が先行してきましたが、実際には早い段階からスペシャルティ品質の向上に取り組んできた先進的な生産国でもあります。現在の内訳は概ねアラビカ種が約7割、ロブスタ(カネフォラ)種が約3割。主産地はミナスジェライス、サンパウロ、バイアなど南東部に広く分布しています。地形が比較的なだらかな地域では大型機械による効率的な収穫が発達する一方、急峻な斜面や小規模区画では丁寧な手摘みも根強く行われており、土地条件に合わせた多様な収穫スタイルが共存しています。精製では伝統的にナチュラル(乾式)が主流で、広いパティオでチェリーのまま乾燥後に脱殻する工程が一般的です。水使用量が少なく環境負荷を抑えられるうえ、果肉由来の甘みやコクが豆に移りやすいのが利点です。近年は発酵管理を伴うウォッシュトやパルプドナチュラルの導入も広がり、機械収穫の現場でも品質を押し上げる工夫が積み重ねられています。もはや「大量生産=低品質」という単純な図式は当てはまらず、むしろスペシャルティ生産者が品質改革を牽引しています。 この潮流を決定づけた転換点が、1991年のブラジル・スペシャルティコーヒー協会(BSCA)設立です。栽培から精製、流通まで品質基準と技術を普及させ、ブラジル産の評価を国際市場で高めてきました。その取り組みの象徴が1999年に始まったカップ・オブ・エクセレンス(COE)。第1回「Best of Brazil」はミナスジェライス州ラヴラスで実施され、上位10ロットにCOE認証が授与。さらに同年12月には世界初のオンライン・オークションが開かれ、高品質ロットに見合う適正な価格形成を実現しました。以降、COEは他国へも波及し、ブラジル大会は毎年開催。最高位ロットが世界記録級の価格で落札される年もあります。2024年は90点超(プレジデンシャル)のロットが13点に達するなど、全体のレベルは着実に上昇。審査員からも「新品種や精製法の研鑽によって、より高品質なコーヒーが次々と生まれている」との評価が寄せられています。ブラジルは生産量だけでなく消費量でも米国に次ぐ世界2位の大市場を抱え、国内需要の厚みが品質志向を後押ししている点も特筆されます。従来はナッツやチョコレートを思わせる“スムースで酸が穏やか”な風味が代表的でしたが、近年はゲイシャのような希少品種や先端的な発酵プロセスを用いたロットも台頭。多彩で洗練された味づくりで、世界のトップレンジと肩を並べる存在へと進化しています。量と質の両輪で産業を牽引する――それが現在のブラジル・コーヒーの姿です。 FLAVOR JASMINE, ORANGE BLOSSOM, TROPICAL FRUIT, HONEY, BLACK TEA, STRUCTURE ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★★ BODY(コク)★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★★ ACIDITY(酸質)★★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ 【COEとは?】 こちらをご参照ください→https://sohcoffee.thebase.in/p/00013 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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[オーダー焙煎 ] パナマ エスメラルダ ゲイシャ ウォッシュド 200g [order] Panama la Esmeralda Geisha praivatecollection washed
¥11,880
パナマ ボケテ エスメラルダ農園 ゲイシャ プライベートコレクション ウォッシュド PANAMA BOQUETELA ESMERALDA GEISHA PRIVATECOLLECTION WASHED ~世界を魅了する華やかな一杯~ 華やかな花の香りとベリー系の果実味。 紅茶を思わせる明るい酸と透き通る後味、長く続く甘い余韻が特徴。 FLAVOR JASMINE,BERGAMOT,FLORAL,CITRUS,HONEY,TEA-LIKE [浅煎りの場合] ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★★ BODY(コク)★★★ AROMA(香り)★★★★★ ACIDITY(酸質)★★★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ [オーダー焙煎とは] 業務用小型焙煎機を使用し、お客さまのご注文分のみ焙煎をいたします。 好みの焙煎度をお選びでき、よりあなたの理想のゲイシャコーヒーを楽しむことができます。 ※こちらの商品は焙煎度をお選びいただけます。 焙煎度に迷った場合は「焙煎士におまかせ」をお選びください。 オーダー焙煎は通常商品より発送にお時間をいただく場合がございます。 ■農園主 ダニエル・ピーターソン ■標高 1,600〜1,800m ■豆について このコーヒーは、パナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種を用いた「プライベートコレクション」ウォッシュド精製ロットです。プライベートコレクションとは、その年ごとの収穫から農園が厳選したゲイシャをまとめた特別なブランドであり、毎年の構成は変わるものの、常に農園が自信を持って送り出す高品質ロットのみが含まれます。オークション専用の「エスメラルダ・スペシャル」に次ぐ位置づけでありながら、世界基準で見ても極めて高い品質を誇ります。 精製方法はウォッシュド(水洗式)です。収穫は必ず完熟したチェリーのみを手摘みで行い、その日のうちに果肉を除去。発酵槽にて粘質を分解した後、豊富で清冽な山岳地下水を用いて徹底的に洗浄します。その後、アフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚でゆっくりと乾燥を進め、水分値を均一に整える工程を経て仕上げられます。乾燥後はさらに欠点豆を徹底的に選別することで、透明感と雑味のなさを徹底的に追求しています。 この精製方法によってもたらされる特徴は、まず何よりもクリーンカップです。澄み切った味わいの中に、ゲイシャ特有の華やかなフローラルさと、果実を思わせるジューシーな甘みが鮮やかに際立ちます。カップからはジャスミンやフリージアのような花の香りが立ち上り、飲み口には熟したベリーやピーチのような果実感が広がります。さらに、ベルガモットやシトラスを思わせる明るい酸が全体を引き締め、口当たりはシルキーで滑らか。飲み込んだ後にはハチミツを思わせる自然な甘みが余韻として長く続きます。 この「透明感と華やかさの両立」こそが、エスメラルダ農園のウォッシュド・ゲイシャが持つ最大の魅力です。深煎りではなく浅煎り寄りの焙煎に仕上げることで、香り・酸・甘みのバランスが最も良く表れ、ゲイシャ種本来の持つ精緻なフレーバーが引き出されます。単なる華やかさだけでなく、緻密に構成された味のレイヤーがあり、飲む人に知的な驚きと感動をもたらします。 つまりこの豆は、ゲイシャという品種が持つ本質的なポテンシャルを、エスメラルダ農園の高い技術力と管理体制によって余すことなく表現した「完成度の高いゲイシャ」であると言えるでしょう。 ■産地、農園について エスメラルダ農園は、パナマ西部チリキ県ボケテ地域に位置する家族経営の名門農園です。 1960年代に米国から移住したルドルフ・A・ピーターソン氏によって開拓され、現在はその子孫であるピーターソン一家によって経営されています。 農園は「ハシエンダ・ラ・エスメラルダ」の名で知られ、ボケテの複数エリアにまたがる区画(ハラミージョ、カーニャ・ベルデス、エル・ベロなど)を含み、総面積は数百ヘクタールに及びます。 標高1,600〜1,800mの高地に位置する農園は、バルー火山由来の肥沃な火山灰土壌を有し、さらに太平洋とカリブ海の双方からの風が交錯する独特の気候条件に恵まれています。特に「バハレケ」と呼ばれる微細な霧雨が一帯を覆い、十分な湿度と穏やかな日射が確保されるため、コーヒーの木はストレスを受けすぎることなく健全に育ちます。昼夜の寒暖差は果実の成熟をゆっくりと進め、チェリー内部に糖分や有機酸を蓄積させ、結果として凝縮感のある甘さと明るい酸を備えたコーヒーが生まれるのです。 農園のもう一つの特筆点は、徹底した栽培・収穫の管理体制です。化学肥料や農薬に頼らない栽培方針を守り、土壌や生態系への影響を最小限に抑えています。収穫は必ず完熟チェリーのみを選んで手摘みし、その後すぐに自社の精製施設に運ばれます。ここで果肉除去、発酵、水洗、乾燥といった工程が丁寧に行われ、最終的に欠点豆を徹底的にハンドソートすることで高品質なグリーンコーヒーが仕上がります。こうした徹底的な品質管理が、エスメラルダ農園のコーヒーに他にない透明感と風味の純度を与えています。 エスメラルダ農園を語る上で欠かせないのが「ゲイシャ種」の存在です。もともとエチオピア起源のこの品種は、ピーターソン家が農園内で栽培を続ける中でその潜在力が発見されました。2004年、エスメラルダのゲイシャがベスト・オブ・パナマ品評会に初出品されると、ジャスミンやベルガモットを思わせる芳香と明るく透明感のある酸味で世界を驚かせ、オークションで当時の世界最高値を記録しました。これが「ゲイシャショック」と呼ばれる事件であり、以降ゲイシャ種は世界中で栽培されるようになりましたが、エスメラルダ農園はその発祥地として特別な地位を保ち続けています。 さらに同農園は全農場でレインフォレスト・アライアンス認証を取得しており、環境保護や労働者への公正な待遇にも注力しています。サステナブルな農業と最高品質の追求を両立させる姿勢が、国際的な信頼を生み、常に世界中のバリスタやロースターから注目され続ける理由となっています。 このようにエスメラルダ農園は、自然環境・栽培管理・歴史的功績・社会的責任のいずれの面でもトップクラスの評価を受ける農園です。そして「ゲイシャ種の聖地」としての矜持を胸に、今日も世界最高峰のコーヒーを世に送り出しています。 ■生産国について パナマ共和国は中央アメリカ最南端に位置し、北はカリブ海、南は太平洋に接する細長い地形を持つ国です。国土面積は小さいながらも、コーヒー産業においては世界的に大きな存在感を放っています。総生産量は隣国コロンビアやコスタリカに比べてごくわずかで、国際市場における輸出量も限られています。しかし少量だからこそ実現できる品質への徹底したこだわりこそが、パナマの大きな強みです。 コーヒーの栽培は18世紀末にスペイン人修道士が持ち込んだことに始まり、19世紀には西部チリキ県の高地で本格的にプランテーションが展開されました。ボケテやボルカンといった山岳地帯は、火山灰土壌、昼夜の寒暖差、霧や微細な雨「バハレケ」といった独特の気候条件に恵まれ、良質なアラビカ種を生み出す理想的な環境です。 20世紀後半、国際相場の低迷によりパナマのコーヒー産業は一時衰退しました。しかし1990年代半ば、生産者有志が立ち上げたパナマ・スペシャルティコーヒー協会(SCAP)が、国内品評会「ベスト・オブ・パナマ(BOP)」を創設。以降、各農園が競い合ってマイクロロットの品質を磨き上げる動きが始まりました。この取り組みが世界の注目を集め、ついに2004年、エスメラルダ農園が出品したゲイシャが世界最高値で落札され、パナマは一躍「高品質コーヒーの代名詞」となりました。 以降、パナマ産ゲイシャはオークション市場で毎年のように記録を更新し続けています。2019年には1ポンドあたり1,029ドル、2021年には2,568ドルという驚異的な価格がつき、世界中のロースターを驚愕させました。こうした成功によって、パナマは量より質を追求する戦略が世界的に成功した稀有な事例として評価されています。 またパナマの農園は単に品質を追求するだけではなく、環境保全や社会的責任にも積極的です。レインフォレスト・アライアンス認証や有機認証を取得する農園も多く、森林保護や水資源管理に注力し、労働者への待遇改善や地域社会への還元にも力を入れています。観光面でも、コーヒー農園ツアーや収穫体験などが整備され、コーヒーはパナマにとって重要な文化的資源としても活用されています。 このように、パナマのコーヒー産業は規模ではなく品質と革新性で世界を牽引する存在です。その中でもエスメラルダ農園は特に象徴的な役割を担っており、パナマが「小国にして世界最高のコーヒー大国」と呼ばれる理由を体現しています。 [当店のゲイシャに関する特集ページを作りました!] こちらもご参照ください。 https://sohcoffee.thebase.in/p/00008 送料無料 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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BLEND JIN
¥1,116
BLEND JIN 仁 ~心に沁みる深い一杯~ しっかりとしたコクとほろ苦さの中に、やわらかな甘みが広がります。孤独を感じるときにも、胸の奥に「じーん」と沁み渡るような後味。深煎り好きに寄り添うだけでなく、心をあたたかく満たすような存在感をもつブレンドです。 FLAVORコメント DARKCACAO,FULLBODYREDWINE,GENTLEBITTERNESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★★ ■使用豆 GUATEMALA HUEHUETENANGO EL INJERTO BOURBON WASHED 40 % BRAZIL CARMO DE MINAS KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL 40 % COLOMBIA HUILA VILLA FATIMA TYPICA WASHED 20 % ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 「仁(JIN)」は、ただの深煎りブレンドではありません。その名に込めたのは、心に沁みるような慈愛の感覚です。 私たちは日々の暮らしの中で、ときに孤独や寂しさを感じます。人との関わりに疲れ、余裕を失い、心が硬くなってしまうこともあるでしょう。そんなときに、このブレンドを手に取っていただきたいのです。 飲みごたえのあるしっかりとしたコクと深み。そこに少しの苦味を添えながら、やわらかな甘みがじんわりと広がっていきます。熱いコーヒーを口に含むと、身体の深い部分にまで沁み渡るような感覚。「じーん」と胸に響く瞬間を感じていただけるはずです。 「仁」という言葉には、他者を思い、与える心という意味があります。家族や友人に優しくするのは容易でも、距離のある人や関わりの少ない相手にまで心を寄せることは難しいものです。けれど、ほんの少しでも他者の存在を思いやることは、結局は自分の心を温めることにつながるのではないでしょうか。 このブレンドは、その心の在り方を映し出す鏡のような存在でありたいと考えました。孤独なときに寄り添い、寂しさを包み込み、そして他者に目を向けてみる。心に小さな光をともすようなそんな一杯であることを目指しました。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) GUATEMALA EL INJERTO BOURBON WASHED 深い焙煎で仕上げ、重厚なコクと甘み、力強い存在感を担います。 BRAZIL KAQUEND YELLOW BOURBON NATURAL 黒糖やビターチョコを思わせる甘みと厚みを与え、全体にやわらかさを添えます。 COLOMBIA VILLA FATIMA TYPICA WASHED マイルドなキャラメル感が、重厚さの中に優しい安心感を生み、飲みやすさを整えます。 設計の狙いは「深煎りの飲みごたえと、沁み入る余韻の両立」です。 ■ストーリー 「仁」という徳は、孔子が説いた五常 仁・義・礼・智・信 の中でも最も大切で、そして最も難しいものとされます。義や礼は形で示すことができ、智や信も知識や誠実さによってある程度は表せます。しかし「仁」は、形ではなく心の深部からにじみ出る慈しみとしてしか現れません。 古代には、君主が民に慈愛を示すことを「仁」と呼びました。けれど現代の私たちにとっての「仁」は、もっと日常の中にあります。見知らぬ人に席を譲ること、レジで「ありがとう」と伝えること、孤独を抱えている誰かに声をかけること。損得を超えた小さな思いやりこそが、「仁」の実践だと思うのです。 このブレンドを仕立てた背景には、数年前のコロナ禍を経て得た気づきもあります。自分自身と向き合う時間が多くなり、その孤独の先で、「人から奪うのではなく、どう与えるか」という問いに向き合いました。他者とのかかわりを尊重し、無私の心で寄り添うことが、むしろ自分の内側を豊かにしてくれる。そうした実感が、この「仁(JIN)」というブレンドを生む原動力となりました。 深煎りのどっしりとした味わいは、人生の苦みをも受け止める力を象徴します。そこににじむ甘みとやわらかさは、慈愛の余韻を思わせます。ひと口飲めば、心の奥に「じーん」と沁み渡る感覚を呼び覚まします。 おすすめのシーンは、孤独を感じる夜や、自分を見つめ直す時間。あるいは大切な人と語り合う食後のひとときです。低温でじっくりドリップすれば、深いコクと苦味が一層引き立ち、心の深部にまで届く味わいになります。 「仁(JIN)」は、ただの深煎りコーヒーではなく、心を温め、人と人とをやわらかく結ぶ哲学を宿した一杯です。飲む人の心に、慈愛の芽生えがふっと灯ることを願っています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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BLEND しみじみ
¥885
BLEND しみじみ ~しみじみしたいあなたに~ 深煎り焙煎で酸味を抑え、ブラジルのカカオやローストナッツ、黒糖の甘みが土台に。 コロンビアのティピカが完熟りんごやワインの気配を添え、丸いコクと飲みごたえを保ちながら、後味は軽くすっと引きます。 毎日の一杯に“しみじみ”と寄り添う、穏やかで飽きのこないバランスです。 ■使用豆 BRAZIL FAZENDA PASSEIO BOURBON NATURAL 50% COLOMBIA CLASSIC HUILA WASHED 50% FLAVOR CACAO,ALMOND,REDAPPLE,MILKCHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■ブレンドタイトルに込めた哲学・世界観 「しみじみ」という名には、派手な驚きよりも“続くおいしさ”へ静かに着地させる一杯を、という願いを込めています。私たちが日々お客さまから受け取る声には、「酸味は控えめが飲みやすい」「深煎りが好き」という実感が数多く含まれています。一方で、深煎りが過度に重く、単調に感じられてしまう場面があるのも事実です。そこで「しみじみ」は、深煎りの満足感を担保しながら、飲み終わりに軽さが残る設計を徹底しました。 土台をBRAZIL FAZENDA PASSEIO(Bourbon / Natural)に置き換えました。パセイオらしいカカオ、ローストアーモンド、黒糖の甘苦は、深煎りにしても角が立ちにくく、液体に穏やかな厚みを与えます。その“甘苦の芯”が一杯の安心感をつくることで、砂糖を足さずとも“甘さの印象”が静かに続きます。 そこにあわせたのはCOLOMBIA CLASSIC HUILA(Washed)。単一農園ではなく地域ブレンドの枠ですが、ここに求めるのは“コロンビアマイルド”の王道──完熟の赤リンゴの甘み、ミルクチョコのまろやかさ、そしてやさしい口当たりです。ひと口目は厚み、二口目で甘み、温度が下がるほどやわらかいマイルド感が開き、最後に軽い後味がすっと引く。その順序が「しみじみ」の体験の核になります。 このブレンドが目指すのは、日々のリズムに寄り添う“句読点”のような役割です。強く主張して引きつけるのではなく、そっと整えて長く寄り添う。その思想を焙煎とブレンドで具体化するため、火入れは過度なスモーキーや渋味の発現を避け、“甘苦の厚み”と“あと口の軽さ”が同居するポイントに合わせています。 「しみじみ」は、生活のどの時間にも無理なく溶け込みます。忙しい朝の一杯は、丸いコクで心拍を少し落ち着かせる役目を果たし、午後の小休止には、甘みの余白が会話を少しだけ先へ運びます。夜には湯気の向こうに小さな灯りのような温度が生まれ、今日という物語を静かに締めくくる助けになります。強さよりも余韻、主張よりも調和。深煎りの満足と軽い後味の両立は矛盾ではなく、むしろ“長く続くおいしさ”の条件だと考えています。 ■ブレンド設計図(風味構成・ねらい) BRAZIL / FAZENDA PASSEIO / BOURBON / NATURAL カカオ、ローストアーモンド、黒糖の甘苦で厚みをつくり、丸みのあるボディを支える。深煎りでも角が立たず、安心感のあるベース。 COLOMBIA / CLASSIC HUILA / WASHED 完熟赤リンゴやミルクチョコレートのやさしい甘みとマイルド感で、全体をなめらかにまとめる。アフターの軽やかさを保ちつつ、ポジティブなビター感を引き出す。 ■ストーリー コーヒーは文章でいえば句読点に似ています。読点の一杯は会話をもう少し続けさせ、句点の一杯は一日をそっと締めくくる。「しみじみ」は、そんな句読点のような存在を目指したブレンドです。 湯気の立つカップを前にひと呼吸おく時間は、忙しい日常の中で小さな余白をつくります。黒糖とカカオを思わせるブラジルの甘苦は、夕暮れ時の安心感を与え、クラシックウィラのやさしいマイルド感は、赤リンゴやミルクチョコの温もりを日常に添えます。熱いときには厚み、冷めていく過程で甘み、最後には軽い後味が残る三段階の変化は、心を自然に落ち着かせてくれるでしょう。 また、昨今のコーヒー市場では生豆価格の高騰が続いています。その中でも「しみじみ」は、毎日の一杯として使っていただけるよう比較的安価な設定にしました。日常に寄り添うコーヒーだからこそ、価格面でも安心して選んでいただきたい。その思いを込めています。 このコーヒーで「しみじみ」と。
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エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1 200g
¥1,987
エチオピア グジ グラチェWS 在来種 ナチュラル G-1 ETHIOPIA GUJI G-1 GURACHU W.S HEIRLOOM NATURAL ~清らかな果実の香り~ 柑橘やベリーを思わせる“みずみずしい酸”が伸びます。 口当たりは澄んで軽やかで、冷めるほどに甘さが残ります。 FLAVOR FLORAL,BERRY,CITRUS,STONEFRUIT,SWEETCHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★ BODY(コク)★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園主 タデッセ・エデマ・バッセイ / Tadesse Edema Bassaye ■標高 2100m ■産地、農園について 本ロットはエチオピア南部のグジに位置する西グジ・ケルチャ郡グラチュ周辺で生産されたコーヒーを、Gurachu Washing Station(以下、Gurachu WS)で取りまとめたものです。標高は約2,100mに達し、昼夜の寒暖差と十分な日照が得られる高地らしい環境にあります。グジは近年、シダモやイルガチェフェと区別される独立した産地名として注目を集めていますが、その理由の一つに、地域固有の在来系統(Heirloom)が繊細な香味を映し出すことがあります。グジでもとくにケルチャ/グラチュは森林に囲まれた丘陵地帯で、小規模農家の畑が散在し、収穫期には完熟チェリーが人の手で丁寧に摘み取られます。 この地域の栽培は伝統的な手法が基本です。コーヒーの木はトウモロコシなどの食用作物と混作されることが多く、家族の食料確保と土地の効率的利用を両立させています。多くの農家は有機的な管理を行い、化学肥料や農薬の使用は少ない、もしくは用いません。こうした環境配慮の姿勢は、土壌や周囲の生態系を守りつつ、クリーンで輪郭のはっきりした味わいづくりに寄与しています。作業は総じて手作業中心で、畑の管理から収穫、選別に至るまで、機械化は最小限です。 農家が収穫したチェリーはGurachu WSに運ばれ、まず目視で未熟果を除去する初期選別が行われます。ナチュラルの場合は果肉を付けたままアフリカンベッドに薄く広げ、こまめに攪拌して均一に乾かします。乾燥は天候に左右されますが、当地の運用ではおよそ7日間で仕上げ、乾燥後は脱殻してアディスアベバへ速やかに輸送し、乾燥工場で最終選別と輸出準備を行います。Gurachu WSはこの一連の工程で“薄く、こまめに、清潔に”を徹底しており、欠点の混入や乾燥ムラを抑えています。 このロットの輸出管理を担うのは、代表のタデッセ・エデマ氏が率いるBarkume Coffee Exportです。タデッセ氏は1989年からグジを中心にウォッシングステーションや農園の立ち上げを進め、2008年にBarkumeを設立しました。現在はグジだけでなく、イルガチェフェ、レケンプティ、シダモ、リムなど多様な地域のコーヒーを扱い、各地域に専任チームを配置して工程全体を細かく監督しています。こうした組織力と現場のきめ細かな管理が、ロットの安定した品質を下支えしています。 まとめると、ケルチャ/グラチュのG1ロットは、①2,100m級の高地テロワール、②混作や低投入といった地域に根差した栽培文化、③Gurachu WSの人の手による選別と乾燥管理、そして④Barkumeの輸出体制という四つの要素が噛み合って成り立っています。グジの名が国際市場で広く認知されるようになった現在においても、“現場の丁寧さ”が味の芯をつくるという原則は変わりません。本ロットは、その原則を最も素直に体現した、現在進行形のグジの姿だと考えます ■豆について このロットはNATURALでの仕立てています。農家は完熟した赤いチェリーを手摘みし、搬入時にGurachu WSで目視選別を行います。ここで未熟果や欠点チェリーを徹底的に除くことが、クリーンで伸びのある酸と甘さの基礎になります。 NATURAL(乾式)では、果皮・果肉を付けたままアフリカンベッドで天日乾燥します。Gurachu WSではチェリーを薄く均一に広げ、頻繁な攪拌で熱溜まりや局所発酵を抑え、乾燥ムラを防ぎます。乾燥の目安は約7日で、乾燥具合は豆の含水や手触り、割れの様子など複数の指標で確認されます。仕上がった殻付き豆は脱殻後、アディスアベバへ速やかに輸送して最終精選を行います。輸送を遅らせないことは、乾燥後の再吸湿や保管ダメージを避けるうえでも重要です。このNATURAL仕立ては、果肉・果皮の香味前駆体がゆっくりと種子に影響することで、果実感と甘みの余韻が豊かに出やすくなります。ベリーや熟した果物を思わせる印象が多くのグジ・ナチュラルに観察されるのは、その工程設計と高地の原料品質が合わさった結果です。 評価されるのは、選別精度と乾燥工程の管理です。G1という等級は外観上の欠点数の少なさを前提としますが、それを担保しているのが、投入前の目視選別と乾燥中の常時の人手です。乾燥は機械化が難しい工程で、ベッド面の温度・湿度・風の当たり方、日照時間の変化、夜間の露の影響など、日々の環境変動に合わせた細かな操作が必要です。現場でこれを支えるのは、作業員の観察と判断であり、チェリーの状態を手で感じ取りながら攪拌の頻度・厚み・日除けなどを微調整する知見です。資料でも「機械化されている作業はほぼありません」と記されており、まさに人の手が品質の土台になっています。 また、ロット設計の観点では、ステーションに搬入されるチェリーの集荷半径や受け入れ基準が品質の再現性を左右します。Gurachu WSはBarkumeの監督下で各地域に専任チームを置き、工程ごとのチェック体制を築いています。輸送段階ではアディスアベバでの最終精選に素早く橋渡しするフローを整え、乾燥後の品質維持に努めています。結果として、ナチュラルは熟した果実感と甘い余韻が、ウォッシュトは清潔感と香りの透明度が際立ち、いずれの仕立てでも高地テロワールの軽やかさが感じられる仕上がりになります。 以上のように、Gurachu WSの品質づくりは、①厳密な熟度選別、②乾燥工程の人手管理、③迅速な輸送と精選の三つで構成されています。どれも資料に裏付けのある運用であり、手間と観察を惜しまないことが、このロットのクオリティを日常的に支えているといえます。 ■生産国について エチオピアはコーヒーの故郷として知られ、コーヒーは輸出における重要品目です。流通制度はこの10年余で大きく変化しました。とくに2017年の法改正(Proclamation)以降、民間輸出業者がウォッシングステーションを所有・運営し、従来のECX(Ethiopian Commodity Exchange)を経由せずに“直接輸出(ダイレクトトレード)”できる枠組みが広がりました。 USDA(米国農務省)の2017年・2018年レポートは、ECXを通さずアイデンティティを保持した輸出が可能になったこと、そしてウォッシングステーションや一部農家にも直接輸出の道が開かれたことを報告しています。これはトレーサビリティの向上と、品質に応じた価格形成を後押しするものでした。制度の緩和はその後も進み、民間・協同組合・特定規模の農家など、複数の主体が垂直統合的に輸出へ関与する現在の姿に至っています。こうした流れは、国際市場での競争力と品質向上を狙う政策の一環として位置づけられています。 この制度環境の変化は、産地の現場にも波及しています。新しいウォッシングステーションの建設や、発酵・乾燥といった工程での技術導入が進み、地域の小規模農家がより選択肢の多い販売経路へアクセスできるようになりました。国際ロースターや商社のレポートでも、2017年以降に品質やトレーサビリティが改善し、コミュニティへの波及効果が見られるとの指摘が重なります。もっとも、語学・資金・設備面のハードルから、すべての小規模農家が直ちに直接輸出へ移行できるわけではなく、輸出業者や協同組合の支援と連携が依然として重要です。制度は“選べる余地”を広げ、産地側の取り組み次第で価値を高められる余白を生み出したといえます。 この文脈で見ると、Barkume Coffee Exportの存在は特筆に値します。代表のTadesse Edema氏はグジのグラチュ出身で、1989年に精製所の立ち上げを始め、2008年に同社を設立しました。現在はグジ、ハンベラ、ウラガ、ドゴ、ケルチャなど複数のエリアで生産・集荷・精製を監督し、各地域に専任チームを置いて品質管理を行います。Gurachu WSに持ち込まれたチェリーは、人の目と手で選別され、ナチュラルではアフリカンベッドで約7日の乾燥、乾燥後の迅速な輸送と最終精選という流れで輸出の現場へつながります。Barkumeは、生産から輸出までの注意深い管理によって、エチオピアの豊かな伝統と個性を“そのままの形”で届けることを掲げています。制度面の追い風と、現場の運用力の高さが両輪となって、本ロットのようなトレーサブルで高品質なコーヒーが安定供給されているのです。 近年の統計でも、改革以降に生産・輸出のパフォーマンスが上向いたことが報告されています。エチオピアのコーヒー当局(ECTA)や各種レポートは、直接輸出や垂直統合、トレーサビリティ確保といったキーワードを挙げ、産地~輸出~消費国の連携強化を促しています。これらは単に量を増やすためでなく、品質に見合った対価を生産現場へ還元するための仕組みづくりでもあります。スペシャルティ市場での評価が生産者の生活や地域の持続性に結び付くよう、政策と民間の実践が重なり合う時代に入ったと言えるでしょう。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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デカフェ エチオピア シダモ MWP G-2 浅煎り
¥1,247
エチオピア デカフェ シダモ G-2 MWP ETHIOPIA DECAF SHIDAMO G-2 HEIRLOOM MOUNTAIN WATER PROCESS ~デカフェなのに華やか~ 華やかな花の香りと、柑橘系の明るい酸味が広がります。 カフェインレスとは思えないほど風味豊かで、優しい甘みと滑らかな口当たり。 後味にはほのかにスパイスの余韻が残ります。全体の風味バランスも良好です。 FLAVOR JASMINE,ORANGE,SUGARCANE,CARDAMOM,LEMONGRASS ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★ ■標高 2000m ■産地、農園について シダモはエチオピア南部に位置する有名なコーヒー産地で、同国を代表する銘柄の一つです。エチオピアでは古くからコーヒーが生産されてきましたが、1930年代に国内の主要産地区分が見直され、当時存在した「アビシニア」「ハラー」に代わり新たに「ジマ」「シダモ」「ハラー」の3地域が設定されました。この時に「シダモ」の名が誕生し、それ以降エチオピア南部産コーヒーを広く指すブランドとしてシダモコーヒーの歴史が始まったとされています。 現在「シダモ」と呼ばれる範囲は行政上のシダマ州よりも広く、エチオピア南部地域で生産される良質なコーヒーの総称ともなっています。 シダモでは標高1,500~2,200m級の高地でコーヒー栽培が行われており、こうした高地でゆっくり成熟したコーヒー豆は風味が凝縮されて複雑かつ豊かな味わいを生み出します。肥沃な火山性の土壌と年間を通じて穏やかな気候にも恵まれ、コーヒー品質向上に寄与しています。小規模農家は自宅の庭先や森の木陰で半野生的にコーヒーを育てる伝統があり、収穫後のチェリーは共同のウォッシングステーション(水洗工場)に集められて精製処理されます。多くの場合ウォッシュト(水洗式)工程が採用され、果肉除去後に発酵・水洗し、高床式の「アフリカンベッド」で天日乾燥させます。これにより雑味の少ないクリーンな生豆が仕上がり、シダモ産コーヒーは明るい柑橘系の香りや華やかな花のようなアロマ、さらに糖蜜や砂糖きびを思わせる甘い余韻を持つことで知られています。その爽やかな風味は多くの愛好家を虜にし、高品質なウォッシュトコーヒーの名産地としてエチオピアを代表する存在となっています。 「シダモ」という地理的呼称には広がりがあり、有名なイルガチェフェ(イルガチョフ)地区なども歴史的にはシダモの一部として分類されてきました。イルガチェフェ産コーヒーは際立つフローラルな香りで知られますが、行政区分や品種特性の違いから現在ではシダモとは別個に言及されることもあります。いずれにせよシダモ銘柄は単一農園ではなく域内の多数の小規模生産者の豆を集積・選別してまとめられる地域ブランドであり、市場流通も主にその形で行われます。今回のロットも名前が示す通りSidamo Smallholders、すなわちシダモの小規模農家たちから集められたコーヒーで、特定の農園というより地域全体の恵みを反映した豆と言えるでしょう。シダモの農家ではコーヒーの木をエンセテ(偽バナナ)やバナナの樹陰で育てるアグロフォレストリー(森林農法)も一般的で、そうした伝統的手法が生態系の多様性を保ちながら品質向上にも寄与しています。エチオピアのコーヒー輸出用グレーディングでは欠点豆の混入度合いなどで1~9等級に分類され、グレード1および2が最上位のスペシャルティ品質に相当します。 Sidamo G-2(グレード2)は最高級のG-1に次ぐランクで、G-1よりわずかに多い軽微な欠点が許容されるものの、依然として厳しい基準を満たした高品質ロットです。つまり本ロットは精製段階から欠点の少ない優良な豆であり、鮮明で華やかな風味特性を存分に備えたコーヒーと言えます。 ■豆について このコーヒー豆は、エチオピア・シダモ産の原生品種をウォッシュト(水洗式)で丁寧に精製した後、生豆の状態でメキシコのDescamex社に送り「マウンテンウォータープロセス」によるカフェイン除去処理が施されています。ウォッシュト工程によって果肉由来の不純物が取り除かれ、ジャスミンのような華やかな香りや柑橘系の明るい酸味、砂糖きびのような甘さといったエチオピアらしい風味がクリーンな生豆に結実します。その個性的なフレーバーを損なわずにカフェインだけを抜き取るため、化学薬品を一切使わない安全な水抽出法が採用されています。処理にはメキシコ最高峰オリサバ山の氷河から得た澄んだ水が使われており、そのピュアな水質も風味保持に寄与しています。 Descamex社でのカフェイン除去工程では品質管理も徹底されています。生豆は他のロットと混ざらない専用区画にロット単位で保管され、処理前に5,000kgごとにカフェイン含有量の分析が行われて抽出条件が最適化されます。また抽出タンクや配管類は都度エア洗浄とスチーム殺菌が施され、異なるコーヒーの混入や雑菌汚染が防がれています。こうした万全の体制の下でデカフェ処理が行われるため、コーヒー本来の風味への悪影響も極力抑えられています。 マウンテンウォータープロセスではまず生豆を水蒸気で蒸らして細孔を開かせ、次に温水に浸してカフェイン成分を抽出します。コーヒー成分で満たした飽和溶液を用いて旨味成分の流出を抑えつつ、特殊フィルターでカフェイン分子のみを選択的に除去します。その後、豆は元の含水率(11〜12%程度)まで静かに乾燥され、光沢のある状態に磨き上げられて出荷されます。この工程によりコーヒー豆中のカフェインは98〜99%以上除去されますが、同時に香味の要となる成分はしっかり保持されます。実際、出来上がったカフェインレス生豆の外観は通常よりやや色濃くなるものの、芳醇なアロマは損なわれていません。 従来の有機溶剤(塩化メチレンや酢酸エチルなどの溶剤)を用いるデカフェ処理に比べ、コーヒー本来のアロマ成分が残りやすいため、カフェインレス特有の平板さや薬品臭さはほとんど感じられません。また、このマウンテンウォーター方式はDescamex社が開発した特許技術であり、カナダのスイスウォータープロセスと並んで高品質な水抽出式デカフェ手法の代表格とされており、環境負荷が低い点でも評価されています。 カフェインを除去したことで生豆中の苦味成分は減り、口当たりはよりマイルドになります。焙煎時には水分処理済みの豆は熱が伝わりやすいため慎重な火加減調整が求められますが、適切にローストすれば驚くほど華やかな風味が引き出せます。特に浅煎り〜中浅煎りに仕上げることで、シダモ由来のフローラルな香りやシトラスを思わせる明るい酸味が際立ち、デカフェであることを忘れるほどエレガントな味わいが楽しめます。中深煎りまで進めるとカカオやキャラメルを感じるコクが増しますが、せっかくの特徴的なアロマが隠れてしまうため、軽めの焙煎で「デカフェなのに華やか」な個性を存分に発揮させるのがおすすめです。こうして、カフェインレスでありながら妥協のない味わいが実現しています。 ■生産国について エチオピアは「コーヒー発祥の地」として知られ、その名称も南西部のカッファ(Kaffa)地方に由来するとの説があります。千年以上にわたりコーヒーと関わってきた長い歴史を持ち、アラビカ種コーヒーの原産国でもあります。現在もアフリカ最大のコーヒー生産国にして世界第5位のアラビカ豆輸出国であり、コーヒーは同国の輸出収入の30〜35%を稼ぐ最重要作物です。国民の約4人に1人がコーヒー産業に従事するとも言われるほど経済への寄与度が高く、約400万世帯もの小規模農家が伝統的な栽培でコーヒーを育てています。生産されたコーヒーの約半分は国内で消費され、エチオピア人の生活には欠かせない飲み物です。日本の茶道にも喩えられる伝統的な「コーヒーセレモニー」が各家庭で日常的に行われており、来客へのもてなしやコミュニティの団欒として親しまれています。こうした深い文化的背景を持つエチオピアですが、近年は品質管理や品種改良にも力を入れており、スペシャルティコーヒー市場でも存在感を高めています。 一方でカフェインレス需要の高まりに対し、エチオピア国内にはカフェイン除去設備がないため、収穫された生豆を海外に送り現地で加工する必要があります。本品もエチオピアからメキシコに運ばれてデカフェ処理されたものです。その加工を担ったDescamex社(正式名:Descafeinadora Mexicana)は1980年創業の企業で、ラテンアメリカ初のコーヒー脱カフェイン工場として知られています。 同社は独自のマウンテンウォータープロセスを開発し、従来の塩化メチレン法など薬品を用いる手法に代わる安全で風味保持に優れたデカフェ処理サービスを提供しています。Descamex社は欧米や日本のロースターから委託を受けて高品質なカフェインレス加工を請け負っており、世界中のコーヒー愛好家に「美味しいデカフェ」を届ける役割を果たしています。 ■ MOUNTAIN WATER PROCESS(マウンテンウォータープロセス)とは? Mountain Water Process(MWP)は、化学薬品を一切使わずに水だけでカフェインを取り除く脱カフェイン処理方法です。メキシコ・ベラクルス州ピコ・デ・オリサバ山の伏流水を使い、自然のバランスと拡散の原理で「カフェインだけ」を抜き取ります。 目的は単に“カフェインを抜く”ことではなく、コーヒー本来の香りや甘みを壊さないこと。そのため、工程全体が「味を守る設計」でできています。 工程 内容 目的・意図 ① 蒸らし(Pre-steaming) 生豆を60〜70℃の湿熱で軽く蒸して柔らかくする 豆内部まで水がしみこむようにして、拡散をスムーズにする(味のムラを防ぐ) ② 飽和抽出液の作成(GCE) 同じ豆を温水で抽出し、糖・酸・香り成分を水に溶かす 「味で満たされた水」を作ることで、後の処理で風味成分が流れ出さないようにする ③ フィルター処理(Caffeine Removal) 抽出液を活性炭フィルターに通し、カフェイン分子だけを吸着除去 “味を残して、カフェインだけを抜いた水”を得る(これがGCE) ④ 本処理(Decaffeination) 新しい生豆をそのGCEに浸し、低温(10〜12℃)でゆっくり拡散させる 水にはカフェインがないため、豆の中のカフェインだけが外に出ていく ⑤ 再循環(Filtration Cycle) 液を再びフィルターに通してカフェインを除きながら、豆と水を何度も循環 徐々に濃度差をなくしていき、最終的に99%以上のカフェインを除去する ⑥ 乾燥(Drying) 含水率25〜30%→11〜12%に低温乾燥(50℃以下) アロマの揮発を防ぎながら水分を安定化。焙煎時の立ち上がり香を保つ ⑦ 品質検査(QC) カフェイン残留率・香味比較テスト 風味劣化がないかを確認し、カフェイン残留0.1%以下で出荷 風味保持のためのポイント 低温拡散:熱ではなく時間で抜く。酸や香りが壊れにくい。 飽和水の利用:味の濃度差をゼロにし、風味成分が動かないようにする。 選択吸着フィルター:カフェインだけを“選んで”取る。 天然水の性質:ミネラルを少し含む中性軟水が、味の安定に寄与。 低温乾燥:高温で飛びやすい香りを守る。 Q&A:よくある疑問と補足説明 Q1. 「なぜ“山の水”じゃなきゃいけないの?」 MWPで使うのは、ピコ・デ・オリサバ火山の伏流水。この水は一年中温度・pH・ミネラル組成が安定しており、冷却装置で温度を保たなくても理想的な状態を維持できます。純水(H₂O)だと成分を溶かしすぎるため、“適度にミネラルを含む軟水”が最適なのです。 Q2. 「GCE(風味飽和液)はどうやって作るの?その豆は使うの?」 GCEは同じロットの豆を犠牲にして作ります。その豆から糖・酸・アロマ成分をすべて抽出し、水を“味で満たす”。一度作ったGCEは何回も再利用できるので、毎回倍量の豆を使うわけではありません。 Q3. 「“味で満たされた水”ってどういうこと?」 水と豆の間で“濃度差”があると、味成分は外へ出ます。でも、水の中にすでに同じ成分(糖・酸・香り)が含まれていれば、動く必要がなくなります。→ 結果として風味はそのまま、カフェインだけが外へ出る。 Q4. 「なんで低温でやるの?早く終わらせればいいのでは?」 高温だとカフェインは早く抜けますが、香り成分も一緒に流れます。低温(約10〜12℃)に保つことで、拡散をゆっくり進め、香りと甘みを守りながら時間で抜いていくのです。MWPは「速さ」より「壊さないこと」を優先しています。 Q5. 「使う水の量はどのくらい?」 1kgの豆に対しておよそ150〜250リットルの水が循環しています。これはほとんど再利用される“循環水”で、実際の消費量はその一部(5〜10%程度)。MWPは環境負荷の低いクローズドループ型システムです。 Q6. 「日本でもできないの?同じ仕組みを真似できない?」 理論的には可能ですが、日本の水は四季で硬度・pHが変化するため、年間を通して再現性を保つのが難しい。さらに、設備投資(数億円)と特許ノウハウの制約もあり、現時点では国内商業スケールでのWP法は不可能に近いです。 Q7. 「スイスウォーターとの違いは?」 Swiss Water(スイスウォータープロセス)はスイス発祥の技術をカナダで実用化した工場。MWP(メキシコ)と基本原理はほぼ同じですが、水の成分・温度・設備構造・味づくりの哲学が少し異なります。MWPは火山性伏流水の甘みとまろやかさを特徴とし、より“南米豆に調和する柔らかい味”を目指しています。 Q8. 「結局どんな味になるの?」 ・酸味やトップノートはやや穏やか。 ・甘み・ボディ・口当たりのなめらかさは残る。 ・クリーンで柔らかく、冷めてもバランスが崩れにくい。 つまり、「派手さより静かな美味しさ」。これがMWPデカフェの特徴です。 Mountain Water Process は、「薬品ではなく水で」「スピードではなく時間で」「抜く」よりも「壊さない」ことを選んだ技術。豆の味をそのまま保ちながら、カフェインだけを静かに手放す――そんな“やさしい科学”でつくられたデカフェです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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エチオピア イルガチェフェ コンガ 在来種 ウォッシュド 浅煎り Ethiopia Yirgacheffe Konga Heirroom washed g-1
¥930
ETHIOPIA YIRGACHEFFE KONGA HEIRLOOM WASHED G-1 エチオピア イルガチェフェ コンガ 在来種 ウォッシュド G-1 浅煎り ~すっきり酸味系~ レモングラスのような、さわやかな酸質。 華やかな香り。 クリアな舌触りと繊細な余韻。 ■FLAVORコメント LEMON,LEMONGLASS,TEA,SPICE,COMPLEX ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★★ BODY(コク)★★ SWEETNESS(甘さ)★★★ AROMA(香り)★★★★ ACIDITY(酸質)★★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園 Y.C.F.C.U. (Yirgacheffe Coffee Farmers Coop.Union) ■標高〜2500m ■農園について コンガ農協(Konga Cooperative)は、エチオピア南部のイルガチェフェ地区に位置する著名なコーヒー生産者組合です。この地域は標高約2,500メートルの高地にあり、肥沃な黒土、豊富な降水量、昼夜の大きな寒暖差といった独特のテロワールが、高品質なコーヒーの生産を可能にしています。また、周囲を川や森、湖に囲まれた自然環境も、コーヒー栽培に適した条件を提供しています。 イルガチェフェ地区でのコーヒー生産は1950年代に始まり、比較的新しい産地とされています。しかし、その特有の風味と高い品質から、短期間で世界的な評価を獲得しました。特に、アメリカや北欧のスペシャルティコーヒー市場で高い人気を誇り、現在では入手が難しいコーヒーの一つとなっています。 それにもかかわらず、生産エリアを拡大せず、限られた地域での栽培を続けることで、品質の維持と独自性を保っています。 コンガ農協は、イルガチェフェコーヒー生産者組合連合(Yirgacheffe Coffee Farmers Cooperative Union、略称Y.C.F.C.U.)の傘下にあり、地域の小規模生産者と協力してコーヒーの生産・精製を行っています。 同農協では、ウォッシュドプロセスのG-2グレードを基本としつつ、特別なオーダーによりナチュラルG-1や当店のこのウォッシュドG-1の生産も手掛けています。この高品質なコーヒー生産の背景には、ウォッシングステーションの優れた管理チームと、生産者との強固な連携があります。これにより、品質に対する意識の共有が徹底され、ピッキングされたチェリーの均一性や熟度の高さが確保されています。 近年、エチオピアのコーヒー生産環境は、経済的な課題や気候変動などの影響を受けています。しかし、コンガ農協は伝統的な生産手法と地域の特性を活かし、持続可能なコーヒー生産を続けています。その結果、イルガチェフェ地区のコーヒーは、世界中のコーヒー愛好家から高い評価を受け続けています。 ■豆について エチオピア南部イルガチェフェ地区のコンガ農協が生産するG-1グレードのコーヒー豆は、紅茶を思わせるフローラルな香りと、時にマスカット、ピーチなどのフルーティーかつ繊細な風味が特徴です。 水洗式(ウォッシュド)で特別に精製された本ロットは、クリアな甘みと酸味が調和し、上品で洗練された印象を与えます。特に、シトラス系の爽やかな香りや、ほのかな甘みが感じられ、透明感のあるクリーンな味わいが魅力です。 エチオピアは「コーヒーの発祥地」として知られ、今もなお世界有数の生産国です。コーヒーはこの国の文化に深く根付いており、単なる飲み物ではなく、人々の暮らしの中心にあります。 ■国について エチオピアは「コーヒーの発祥地」として知られ、今もなお世界有数の生産国です。コーヒーはこの国の文化に深く根付いており、単なる飲み物ではなく、人々の暮らしの中心にあります。 エチオピアのコーヒーの起源は、9世紀ごろにヤギ飼いのカルディが「赤い実を食べたヤギが元気になった」という伝説から始まったとされています。実際には、それよりもずっと前からコーヒーの木が自生し、飲まれていたと考えられています。エチオピアでは今でも多くのコーヒーが森の中で自然栽培され、伝統的な農法が守られています。 現在、エチオピアでは約1500万人がコーヒー生産に関わり、国の経済にとっても非常に重要な作物です。特徴的なのは、ほとんどのコーヒーが小規模農家によって生産されていること。大規模なプランテーションではなく、農家が家族単位で育て、手作業で収穫し、加工を行います。そのため、一つひとつの豆が丁寧に扱われ、品質の高いコーヒーが生まれるのです。 エチオピアには「イルガチェフェ」「シダモ」「ハラー」「グジ」など、個性豊かな生産地域があります。それぞれの土地が持つ気候や土壌(テロワール)がコーヒーの味わいに影響を与え、世界中のコーヒー好きに愛されています。 エチオピアの家庭や街角では、「コーヒーセレモニー」が日常的に行われています。これは、家族や友人が集まり、ゆっくりとコーヒーを楽しむ時間です。生豆を直火で焙煎し、挽いて、土製ポット「ジャバナ」で煮出すという手間をかけることで、コーヒーがより特別なものになります。 また、エチオピアではコーヒーは「売るもの」だけではなく、「飲むもの」としての側面も強く、国民が生産量の半分を自国で消費しています。このように、コーヒーが人々の暮らしと密接につながっている国は、世界的にも珍しいのです。 一方で、エチオピアのコーヒー産業には新たな課題もあります。 気温の上昇や降水量の変化により、コーヒーの生育環境が変わりつつあります。 また、EUの新しい森林保護ルールにより、輸出に必要な証明が増え、小規模農家に負担がかかっています。これらの問題に対応するため、エチオピア政府や国際機関、民間企業が協力し、持続可能な生産体制の整備を進めています。 2020年にはCOEも開催されるようになり、エチオピアのコーヒーは、世界中のスペシャルティコーヒー市場で高く評価され、今後もますます注目される存在です。伝統を守りながらも、新たな課題に向き合い、次世代へとこの豊かなコーヒー文化をつないでいくことが求められています。 エチオピアのコーヒーを飲むことは、単なる嗜好品として楽しむだけでなく、その背景にあるストーリーを知り、世界のコーヒー文化を支える生産者たちに思いを馳せることでもあります。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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ニカラグア マタガルパ リモンシージョ ブルボン ナチュラル 浅煎り
¥907
ニカラグア マタガルパ リモンシージョ ブルボン ナチュラル 浅煎り NICARAGUA MATAGALPA LIMONCILLO BOUBON NATURAL ~複雑に重なる甘さ~ オレンジの果実感とシロップの甘さ、ヘーゼルナッツの香ばしさが重なり、 丸みある口あたりと複雑な余韻がやさしく続きます。 ■FLAVOR Orange,Syrup,Hazelnutts,Structure,Complex ■農園主 エルウィン・ミエリッヒ(Erwin Mierisch) ■標高 980〜1,350m ■産地、農園について リモンシージョ農園は、ニカラグア北部・マタガルパ県のヤシカ・スル地区に位置し、 豊かな自然と水資源に恵まれた環境にあります。 1938年、スコットランド系移民のエステバン・ムクエワン氏がこの地にある隣接する2つの農園(現在のLa Gloria農園とLimoncillo農園)を取得したことが、その始まりです。 その後、長女エテル・ムクエワンがLa Gloriaを、妹のマリア・ムクエワンがLimoncilloを継承し、これらは“姉妹農園”として発展していきました。 マリア・ムクエワンは後に、ドイツ系の名門コーヒー生産者一族であるミエリッヒ家の三代目、Dr. エルウィン・R・ミエリッヒと結婚し、Limoncillo農園はミエリッヒ家の一員として統合されることになります。 こうしてLa GloriaとLimoncilloは、McEwan–Mierisch家による共同経営体制のもとに発展し、やがて「Fincas Mierisch(フィンカス・ミエリッヒ)」というブランドの中核を担う存在となりました。 1990年代、内戦後の再建期に、エルウィン&マリア夫妻とその子どもたち(エルウィン・ジュニア、エレアネ、スティーブ)が中心となってスペシャルティコーヒー生産に本格的に取り組み始めます。 多品種の導入、発酵や乾燥方法の技術革新、Cup of Excellence(CoE)への継続的な参加といった挑戦を重ね、ミエリッヒ家はニカラグアのスペシャルティコーヒー界を牽引する存在へと成長していきました。 現在は5代目のエルウィン・ミエリッヒIII(通称“ウィンゴ”)が品質管理や輸出業務を担い、世界中のロースターとの橋渡しを行っています。 Limoncillo農園が世界的に知られるようになったきっかけの一つが、 2008年のCup of Excellenceでジャバ種のロットが第2位を受賞したことです。 今回のブルボン・ナチュラルも、リモンシージョらしい果実感の豊かさと透明感のある甘さが魅力的なロットに仕上がっています。 同農園は、輸出業務を担う部門「Café Sol y Agua(カフェ・ソル・イ・アグア)」の一員でもあります。これは、Fincas Mierischグループにおける収穫から精製、輸出までの工程を一元管理するために設けられた内部組織で、選別・精製(ウェットミル/ドライミル)・品質保証・物流を包括的に担っています。 2000年代以降は輸出ブランドとして「Fincas Mierisch」の名称が前面に出される一方、 「Sol y Agua」の名はバリスタ大会支援や国内イベント、カフェ事業などで用いられています。 現在、ミエリッヒ・ファミリーはニカラグア国内に8つの農園、ホンジュラスにも複数の拠点を持ち、プライベートオークションも行うなど、世界的に高い評価を受けるスペシャルティコーヒーの先駆者として知られています。 リモンシージョ農園はその中でも、熱帯雲霧林の山間部に位置し、滝がもたらす豊富な水資源、美しく管理された木々や竹林など、まるで庭園のような景観を持つ独特のテロワールが特徴です。 ニカラグアでは、収穫後の乾燥工程を農園外の中間業者に委ねるケースが一般的ですが、 ミエリッヒ家はマタガルパ南部、標高670mの場所に自社ドライミル「ドン・エステバン・ミル」を所有し、全ロットを自社で乾燥・仕上げまで一貫管理しています。 このドライミルはニカラグア初の完全トレーサビリティ対応の設備としても知られ、各ロットに個別のトレーサビリティカードが発行されるなど、厳格な品質管理が徹底されています。 このようにリモンシージョ農園で生まれるコーヒーには、1930年代から続く家族の歩みと、先進的な品質哲学、そして自然豊かなニカラグアの恵みが丁寧に融合されているのです。 ■豆についての詳細 リモンシージョ農園の「ブルボン・ナチュラル」は、完熟した果実の持つ甘さと風味を最大限に引き出すことを目指して作られたロットです。収穫のピークは例年11月から2月ごろ。最も糖度が高まった深紅色のチェリーを見極めて、一粒ずつ丁寧に手摘みされています。 収穫後のチェリーは、まず農園内に設けられた水槽で水比重選別を受けます。 浮き豆や未熟豆、過熟豆をこの時点で取り除くことで、フレーバーの明瞭さとクリーンさを保つ下地がつくられます。その後すぐに、標高670mに位置するグループ所有のドン・エステバン・ドライミルへ運ばれます。 ドライミルでの乾燥工程は、まず2日ほど、地面にパーチメントを敷き、その上に黒い寒冷紗のようなシートを重ねた上でチェリーを広げて行われます。 この特徴的な乾燥方法により、地面との直接接触を避けながらも適度な通気性を保ち、チェリーの底面が過発酵するのを防ぎます。 予備乾燥後は、温室型の3段アフリカンベッドへと移し替え、上段・中段と位置を変えながら、約1か月かけてゆっくりと乾燥されます。 このプロセスの中で、チェリーは自然な微発酵を経て、果実由来の複雑で甘い風味を内部に浸透させていきます。 乾燥後は光学選別機やスクリーン選別などを用いた精密な仕上げが施され、異物や未熟豆が取り除かれたクリーンで均一な生豆となって出荷されます。 出来上がったコーヒーには、ヘーゼルナッツを思わせる芳醇で香ばしいアロマ、ブラッドオレンジのような完熟果実の風味が重なり合って味わえます。 飲み終えた後には、ミルクチョコレートのような甘く心地よい余韻がじんわりと残り、丸みある口あたりと果実味とナッツ感の複層的な余韻がやさしく続きます。 ■生産国について ニカラグアは中米の中央に位置し、火山帯と山岳地帯、そして熱帯雲霧林が複雑に入り交じる、自然条件に恵まれた国です。 太平洋側には火山灰由来の肥沃な土壌が広がり、内陸には標高1,000m前後の丘陵地が続きます。 このような地形に加え、乾季と雨季が明確に分かれる気候、さらには昼夜の寒暖差が、スペシャルティコーヒーの栽培に理想的な環境をつくり出しています。 特にマタガルパやヒノテガといった地域では、標高900〜1,400mに広がる山間の農園で、昔から高品質なコーヒーが生産されてきました。 グアテマラやコスタリカほどの高標高ではないものの、日中はほどよく暖かく、乾燥した風が通るこの気候は、乾燥工程が安定しやすく、発酵が暴れすぎないため、果実味を豊かに表現しながらも、クリーンな仕上がりが得られやすいです。 こうした自然条件に加えて、ニカラグアでは自家ミルをもつ中〜大規模の家族経営農園が多く、発酵条件や乾燥方法を自らの手で調整しながら、精製の幅を広げていく挑戦が続けられています。 設備の整った生産者であれば、タンクの種類、密閉具合、温度管理まで細かく設計され、土壌や品種に合ったロットが、明確な意図をもって送り出されています。 なかでも「Fincas Mierisch(フィンカス・ミエリッヒ)」を率いるミエリッヒ家は、Cup of Excellence創設期から中心的な役割を担ってきた存在であり、ニカラグアの精製技術を国際基準へと引き上げた功績でも知られています。 娘のエレアネ・ミエリッヒ氏は現在、CoEの国際審査員長も務めており、その哲学と審美眼は国を越えて影響を与えています。 2025年2月、ちょうど収穫の真っ只中に現地を訪れたとき、舗装された新しい幹線道路を抜けて農園へと向かいました。道が整備されたことでアクセスはよくなったものの、途中のエリアではスピード違反の取り締まりが厳しく、何度か検問に遭遇しました。少しだけこの国の変化の縮図のように思えたのを覚えています。 経済的には、ニカラグアは中米の中でも一人当たりGDPがまだ低く、多くの若者が都市部や国外へと移動しています。 農業、とりわけコーヒー産業は今もなお多くの人々の暮らしを支える柱であり、輸出額の約15%を占める重要な産業です。 収穫期には労働力の確保が難しく、賃金が上昇するなどの課題も抱えています。 一方で、こうした制約の中にあっても、土壌の力を信じ、精製という手仕事を磨き、理想の味わいを求めて静かに試行錯誤を続ける生産者は少なくありません。 伝統と革新、あたたかな風土と確かな技術。 その交差点で生まれるニカラグアのコーヒーは、決して派手ではないけれど、じわりと心に残る味わいを持っています。 この国のコーヒーを味わうことは、土に根ざした暮らしと、未来を切り拓こうとする人の営みに触れることでもあるのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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コスタリカ タラス サンタロサ1900 マチョ カツアイ ホワイトハニー 浅煎り
¥1,021
【SELECTED AT ORIGIN BY SOH】 COSTA RICA TARRAZÚ SANTAROSA1900 MACHO CATUAI WHITEHONEY コスタリカ タラス サンタロサ1900 マチョ カツアイ ホワイトハニー ~清らか鮮やかな果実の甘み~ 赤りんごやベリーを思わせるフルーティーな甘酸っぱさが広がり、蜂蜜を溶かしたようなやさしい甘みの余韻。後味にはオレンジのような爽やかさと花のような香が余韻となって続きます。透明感のあるクリーンな風味の中に、ハニープロセス特有の蜜のような甘さがきらりと光り、標高1900mのテロワールが生み出す鮮やかな味わい。 FLAVOR HONEYED SWEETNESS,ORANGE,REDAPPLE,MOLACESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ 「SELECTED AT ORIGIN(蒼じるし)」は、 倉橋が実際に中米などのコーヒー生産地を訪れ農園主との対話やカッピングを通じて **“その場で選んできたロット”**だけに付けられる特別シリーズです。 ■農園主 エフライン・マチョ・ナランホ (Efrain Macho Naranjo) ■標高 1900-2000m ■産地、農園について コーヒー産地として知られるタラス地区(タラズ)に位置するサンタ・ロサ1900は、標高1,900mという非常に高い標高にあるマイクロミル(小規模精製処理場)です。昼夜の寒暖差が大きい山岳環境はコーヒー豆を硬く引き締まった高密度豆に育て、また美しく清冽な水源にも恵まれているため、精製過程も非常に清潔でクリーンな風味のコーヒーが生まれます。この地域一帯は火山性の肥沃な土壌でミネラル分が豊富で水はけも良く、雨季と乾季が明確に分かれた気候がコーヒー栽培に適しています。特にタラス地区のコーヒーは世界的にも評価が高く、柑橘系やベリー系果実を思わせる鮮やかな酸味が特徴として知られています。 サンタ・ロサ1900は2007年にエフライン・“マチョ”・ナランホ氏によって設立されたマイクロミル兼農園です。マチョ氏は地元サンタ・ロサ・デ・レオン・コルテスの山腹に最初の農地を購入し、当初は1日18〜20時間も働き詰めになるほどの情熱で農園づくりに打ち込みました 。幾年にもわたる努力の末に徐々に農地を拡大し、現在ではサンタ・ロサ1900農園には約28ヘクタールものコーヒー区画が広がっています。農園にはカトゥーラやヴィジャサルチ、カトゥアイといった品種を中心に、SL28やティピカ、モカ、ゲイシャなど多彩な品種も試験的に栽培されています。標高の高い急斜面にコーヒーの木が植わっており、自然のシェードツリー(陰樹)としてアボカドや柑橘類、バナナの木なども植林されています。 それらの木は日差しを和らげるだけでなく副収入源にもなり、さらに開花時には周囲の果樹の花粉をミツバチが運んでコーヒーの授粉を助けることで、コーヒーにフルーティーな風味を与えてくれるといいます。マチョ氏と家族は土壌作りにも強いこだわりを持ち、「本当の原材料はコーヒーそのものではなく土と植生だ」と語るほど、豊かな土壌と生態系が良質なコーヒーの鍵だと考えています。 極めて高い標高に位置するサンタ・ロサ1900では、収穫したコーヒーチェリーを精選処理するまで通常より時間的な余裕があります。涼しい気温のため低地より発酵が進みにくく、高地ならではのゆっくりとしたペースで精製を行えることがメリットです。農園で収穫されたチェリーは完熟したものだけを丹念に手摘みし、その日のうちにミル(精製所)で仕分けされます。一日の収穫分ごとにロットを分ける「デイロット管理」を行い、品質を細かく管理したうえで精製処理に移ります。サンタ・ロサ1900では伝統的なフルウォッシュト(水洗式)よりも、ナチュラルまたはハニーといった非水洗式の精製方法を積極的に採用しており、高地産コーヒーの持つ風味を最大限に引き出しています。 この農園およびマイクロミルは、その品質の高さから国内外の品評会でも評価されています。実際、サンタ・ロサ1900のオーナーであるエフライン・ナランホ氏のロットはコスタリカのCup of Excellenceで2013年から2015年にかけて3年連続入賞を果たしました。Finca Macho(フィンカ・マチョ)と名付けられた区画のコーヒーは特に優れた品質で知られ、2013年〜2015年のコスタリカCOEにおいて11位、14位、9位と高い順位に輝いています(いずれもスコア86点台後半〜88点台)。このように栽培から精製まで一貫して高い技術と情熱を注ぐサンタ・ロサ1900は、“魔法のようなコーヒーを生み出す場所”とも評されるほどで、タラス地区の中でも特に品質に定評のある農園の一つとなっています。 ■豆について このコーヒーは、サンタ・ロサ1900のなかでもエフライン・ナランホ氏が手がける「フィンカ・マチョ」の区画で育てられたカトゥアイ種です。収穫期は乾季にあたる1〜3月頃。標高約1,900mという冷涼な環境の下でチェリーはゆっくりと熟し、糖度を高めながら赤く色づきます。そのなかから完熟した実だけを丁寧に手摘みし、今回のロットは「ホワイトハニー」という精製方法で仕上げられました。 ホワイトハニーとは、コスタリカで発展したハニープロセスのひとつです。チェリーの果肉を取り除いた後、ミューシレージと呼ばれる粘液質をおよそ九割ほど削ぎ落とし、ごくわずかに残した状態で乾燥させます。発酵によるクセはほとんど現れず、仕上がりはウォッシュトに近い透明感を備えつつ、粘液質由来の柔らかな甘みが豆に移り、蜂蜜のような風味が加わるのが特徴です。乾燥はアフリカンベッドと呼ばれる高床式の棚に薄く広げ、強い日差しと山風を受けながらこまめに攪拌することで均一に進められます。結果として水分値が安定し、清潔感あるクリーンなカップが得られると同時に、従来の水洗式に比べて使用する水の量も少なく、環境負荷の軽減にもつながります。この方法は2000年代に水質保護の観点から考案され、今日ではコスタリカの多くの生産者がバリエーションを工夫しながら取り入れています。 フィンカ・マチョのカトゥアイは、高地ならではの明るい酸と透明感のある甘さを備えた秀逸なロットです。浅煎りから中浅煎りに仕上げることで、その個性がいっそう際立ち、蜂蜜を思わせる甘みと果実感豊かな酸味が心地よく重なります。軽やかな飲み口の中にもしっかりとした奥行きがあり、冷めてくると紅茶のような品の良さと甘い余韻が増していきます。浅めの焙煎では爽快なフレーバーとクリーンな質感が際立ち、やや深めにするとキャラメルのような丸みのある甘さが引き出されます。抽出はハンドドリップでその繊細さを楽しむのはもちろん、水出しにすれば柑橘を思わせるさわやかな酸味が鮮明になり、心地よい一杯となります。 新クロップらしい瑞々しさを湛えたこの豆は、サンタ・ロサ1900が誇るテロワールの魅力を余すところなく映し出しています。過去のロットと取り違えることなく、今期ならではの個性をしっかりと味わっていただけるコーヒーです。 ■生産国について 中央アメリカの南部に位置するコスタリカ共和国は、大小100を超える火山を抱える山岳地帯と豊かな熱帯雨林を有する国です。国土の4割以上が森林に覆われ、カリブ海と太平洋に挟まれた火山性高原は、古くからコーヒー栽培に最適な条件を備えてきました。 コーヒーの歴史は18世紀末、キューバから苗木が持ち込まれたことに始まります。19世紀に入ると政府が生産を奨励し、希望者に土地を無償で与える政策がとられました。1820年代には中米諸国への輸出が始まり、1829年にはコーヒーがタバコやカカオを追い越して最大の輸出作物に成長します。その収益は鉄道や銀行の設立、教育制度の整備に活用され、国の近代化を推し進めました。やがて「コーヒーの共和国」と呼ばれるようになり、今日に至るまでコーヒーは国民の誇りであり続けています。 早くから品質向上に注力してきたこともコスタリカの特徴です。広大なプランテーション経営には向かない地形であったため、小規模農家が中心となって栽培を行い、ヨーロッパ市場を意識した品質志向のコーヒーづくりが進められました。1933年にはICAFE(コスタリカコーヒー協会)が設立され、生産者への技術指導や品質管理体制が整備されます。さらに1980年代にはアラビカ種の品質維持を目的にロブスタ種の栽培が法律で禁止され、現在でも生産量の約半分がスペシャルティコーヒーとして扱われるなど、国全体で高品質志向が徹底されています。 地理的に見ても、標高800〜1,700mの火山性高原に広がる産地は、ミネラル豊富な土壌と昼夜の寒暖差に恵まれています。生産地域はタラス、トレス・リオス、セントラルバレー、ウエストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバの7つに分類され、それぞれ異なる微気候と品種構成が多様な風味を生み出しています。特にタラス地区は標高が高く、鮮やかな酸と甘みを併せ持つコーヒーで世界的に知られています。収穫は11月頃から始まり、1〜2月に最盛期を迎えます。乾燥は2〜3月にかけて行われ、その後の品評会シーズンに新しいクロップが市場に送り出されます。 またコスタリカは「マイクロミル革命」を牽引した国としても有名です。1990年代までは水洗式が中心でしたが、2000年前後の環境規制を契機に、少量の水で処理できるナチュラルやハニープロセスが広まりました。とりわけハニープロセスはコスタリカ独自の革新であり、粘液質の残し具合によってホワイト、イエロー、レッド、ブラックなどに分類され、付加価値を高めています。さらに近年はアナエロビック(嫌気性発酵)といった新しい手法も積極的に取り入れられ、マイクロロットの多様性が広がっています。 このように自然条件と生産者の探究心が重なり合うことで、コスタリカのコーヒーは常に国際的な舞台で高い評価を受けてきました。そして今もなお、その革新性と品質の高さは世界のコーヒーラバーから注目を集め続けています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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コスタリカ タラス モンテ コペイ エル アルト カツーラ レッドハニー 中浅煎り COSTA RICA TARRAZ MONTECOPEY EL ALTO CATURRA RED HONEY
¥1,066
【SELECTED AT ORIGIN BY SOH】 COSTA RICA TARRAZU MONTE COPEY EL ALTO CATURRA RED HONEY コスタリカ タラス モンテ コペイ エル アルト カツーラ レッドハニー アプリコットや赤ぶどう、オレンジを思わせる果実味に、 キャラメルのような甘みが重なります。 ふくよかでやわらかな質感と、 やさしく続く余韻が後味に丸みを加えます。 FLAVOR Apricot, Orange, Red Grape, Caramel, Molasses 焙煎度:中浅煎り 「SELECTED AT ORIGIN(蒼じるし)」は、 倉橋が実際に中米などのコーヒー生産地を訪れ農園主との対話やカッピングを通じて **“その場で選んできたロット”**だけに付けられる特別シリーズです。 ■地名、ミル TARRAZ MONTE COPEY ■農園、農協名 EL ALTO ■品種 CATURRA ■精製方法 REDHONEY ■農園主 Enrique Navarro Jr.(エンリケ・ナバロ・ジュニア) ■標高 1900m ■産地、農園について モンテ・コペイは、コスタリカ・タラス地域ドタ渓谷に位置する家族経営のマイクロミルです。 ナバロ家が代々手がけてきたこのミルは、2014年のCup of Excellenceで1位・2位・4位・5位と複数ロットが上位に入賞。 さらに、同年のバリスタ世界選手権(WBC)では、日本代表・井崎英典氏がこのミルの豆を使用し、世界チャンピオンに輝いたことで、一躍国際的な注目を集めました。 しかしその後、モンテ・コペイはしばらくCOEへの出品を控えてきました。 理由のひとつは、近年のCOEでゲイシャなどの外来品種が評価の中心となりつつある中、 彼らが重視しているのは、カツーラやカツアイといった、コスタリカの土壌に根ざした在来品種での表現力。 それで勝負したいという信念があったからです。 その信念を貫きながらも、品質向上への努力は止まっていません。 近年では、畑の化学肥料使用をゼロに切り替えるという大きな挑戦にも取り組みました。 土づくりを一から見直すその過程は、決して平坦ではなかったそうです。 それでも「ようやく、納得できる味わいになってきた」と、エンリケ・ナバロJr.は語っていました。 そして2025年、久しぶりにCOEへ再挑戦する予定だと、静かに決意を口にしていました。 これは2025年3月に現地に訪れたときにエンリケから直接聞いた話です。 モンテ・コペイを訪れたときの光景は、今でも鮮明に思い出せます。 斜面に沿って建てられた施設の下を清らかな川が流れ、谷を吹き抜ける風が穏やかに空気を運んでいました。 木々が揺れ、光と影が静かに交差するその場所には、日常とは異なる、特別な空気が漂っていました。 何かが過剰に演出されているわけではなく、ただそこにあるものすべてが調和しているように感じられたのです。 「この土地だからこそ、この味が生まれるのだ」と、静かに腑に落ちるような時間でした。 ■豆についての詳細 エル・アルト農園は、コスタリカ・タラス地域の標高1,900mに位置する急斜面の区画です。 「El Alto(=高地)」という名の通り、タラスの山々と谷を見渡すその土地には、強い日差しと冷涼な風が入り混じり、昼夜の寒暖差と火山性の土壌に恵まれた、スペシャルティコーヒーに最適な環境が広がっています。 この農園名は、ナバロ家が1990年代に始めた食料品店「El Alto」に由来します。 その店の成功が農地取得のきっかけとなり、やがて「農園の名」として引き継がれました。 つまりこの名前には、単なる地形だけでなく、家族の歩みと想いも込められています。 今回のロットは、カトゥーラ種・レッドハニー製法・2024年収穫。 アプリコットや赤ぶどう、オレンジを思わせる果実味と、キャラメルのようなやさしい甘みが調和し、なめらかでふくよかな質感が口の中に広がります。 そのあとに訪れるのは、甘みの名残がじんわりと残る、穏やかで長い余韻です。 農園の静けさや、風と光のやさしい移ろいのようなものが、 この一杯の中にも確かに感じられる―― そんな味わいに仕上がっています。 ■生産国について 中米に位置するコスタリカは、人口約500万人、自然と教育を重んじる小国です。 軍隊を持たず、国の予算を医療と教育に投じてきた歴史があり、その教育水準と環境意識は中南米の中でも特筆されます。 この国で生まれるコーヒーには、そうした社会的背景が深く反映されています。 多くの生産者が農業の枠を超えて「研究者」や「表現者」として土壌、気候、品種、発酵、乾燥といった要素に向き合いながら、理想の風味を追い求めています。 コスタリカを象徴する制度のひとつが「マイクロミル文化」です。 農園単位で精製まで行うことで、それぞれの土地の個性を生かしたロットが生まれやすくなり、国内には発酵技術や乾燥工程の研究に力を入れる生産者が数多く存在しています。 こうした土壌のもと、近年のCup of Excellence(COE)では、ゲイシャ種やSL28などの外来品種が上位入賞する傾向が強まっています。 これはCOEの審査がブラインド・カッピング形式で行われ、第一印象の明快さ(香り・酸・フローラルさ)などが際立つ品種が有利になりやすいためです。 加えて、コスタリカの高度な精製技術と組み合わさることで、ゲイシャの持つポテンシャルが最大限に引き出されているのも事実です。 一方で、こうした流れに対し、あえてカツーラやカツアイといった伝統的な在来品種の可能性を信じて挑み続ける生産者もいます。2025年の中米訪問でそれに私は気づかされました。 市場評価や流行に左右されず、「この土地だからこそ表現できる味わい」に向き合うその姿勢には、静かな強さがあります。 コスタリカのコーヒーを飲むということは、自然の恵みだけでなく、土地を愛し、学び、育て続ける人々の探求と誇りに触れることでもあるのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ====================== ※投函後の紛失・破損、および配達遅延に対する補償はございません。 納品書等、同封致しません。
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コスタリカ タラス グラニ-トス オルティス1800 カトゥアイ ホワイトハニー 中浅煎り
¥1,021
【SELECTED AT ORIGIN BY SOH】 COSTA RICA TARRAZÚ GRANITOS ORTIS1800 CATUAI WHITE HONEY コスタリカ タラス グラニ-トス オルティス1800 カトゥアイ ホワイトハニー ~暖かで済んだ甘み~ ハニー精製ならではの澄んだ口あたりに、ほんのりとブラウンシュガーを思わせる穏やかな甘みと、蜂蜜のような温もりが寄り添います。中浅煎りに仕上げることで、冷めてもなお心地よい余韻が続きます。 FLAVOR BROWNSUGAR,HONEY,REDAPPLE,GENTLESWEETNESS ROASTLEVEL(焙煎度)★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★ 「SELECTED AT ORIGIN(蒼じるし)」は、 倉橋が実際に中米などのコーヒー生産地を訪れ農園主との対話やカッピングを通じて **“その場で選んできたロット”**だけに付けられる特別シリーズです。 ■農園主 オマールカルデロン(OMAR CALDERÓN) ■標高 1800m ■産地、農園について コスタリカのTARRAZÚ(タラス)は、スペシャルティコーヒーの代名詞とも言える産地です。標高1500m以上の冷涼な気候、昼夜の寒暖差、そして肥沃な火山灰質の土壌が、芳醇でクリーンなカップを生み出してきました。その中心のひとつが、DOTAの山あいに広がる GRANITOS ORTIS1800。ここは CALDERÓN MARTÍNEZ家 が営む農園であり、家族が一体となってコーヒーづくりに取り組んでいます。 農園の主は OMAR CALDERÓN MADRIGAL。若き日からコーヒーに携わり、30年以上にわたって農園の木々を守り続けてきました。彼の手はいつも土と共にあり、枝の剪定、樹勢の管理、収穫のタイミングといった「栽培」の要を担っています。オマールが語るコーヒーは実直で、樹の一本一本に宿る命を尊重する姿勢が感じられます。 一方で、精製という次の段階を担うのは娘たち。私が現地を訪れた際も、実際にプロセスの解説をしてくれたのはジョイスでした。彼女は明るくしっかり者で、精製工程を理路整然と説明しながらも、その背景にある家族の想いや哲学を自然体で語ってくれました。 現地での体験は鮮明に心に残っています。農園を後にするとき、家族やスタッフと一緒にトラックの荷台に乗り、山を下りました。眼下に広がったのはドタの街並みです。小さな店や人々の営みが織りなす景色には、土地に根ざした暮らしの温かさが感じられました。そして背後に広がる山並みは、幾重にも折り重なりながら悠久の時間を刻んでおり、自然の積み重ねてきた歴史を物語っていました。そのとき、地元の奥三河の暮らしと山々を思い出しました。 オルティス1800のコーヒーは、こうした土地と人の営みの結晶です。お父さんが大地を耕し、娘たちがチェリーにさらにみがきをかける。その家族の分担と調和が、このコーヒーの清らかさと、どこか温もりを帯びた味わいへと結実していると思います。 ■豆について このロットは、CATUAI種を用い、ホワイトハニー精製で仕上げられたものです。収穫はすべて手摘みで、完熟したチェリーだけを選び抜きます。収穫の現場ではオマールの経験が生き、果実の成熟度を的確に見極める姿勢が貫かれています。 収穫されたチェリーは、家族のマイクロミルへと運ばれます。果肉を除去した後、ミューシレージをごく薄く残した状態で乾燥に移すのがホワイトハニー精製の特徴。もう少し果肉を残したブラックハニーやレッドハニーの精製よりも清らかさを重視しつつ、ウォッシュドよりは柔らかな甘みを残す、繊細なプロセスです。 乾燥工程では、強い日射をコントロールするため、時間帯ごとにカバーを掛けたり攪拌を繰り返したりといった作業が欠かせません。JOYCEやJOHANAは毎日その状態を確かめ、均一な仕上がりを追求します。こうして仕上がったコーヒーは、澄んだクリーンカップの中に穏やかな甘みを宿すのです。 カップから感じられるのは、まずホワイトハニーらしい清らかさ。そこに ブラウンシュガーや蜂蜜を思わせる、温もりを帯びた甘みを感じます。酸は落ち着いており、軽やかで飲みやすい一方で、冷めるほどに甘さが際立ち、余韻は長く続きます。 焙煎は中浅煎りが最適です。強火で深く煎ればこの柔らかさは失われますが、浅すぎても甘みが十分に引き出されません。中浅煎りで仕上げることで、清らかさと温もりという二面性が調和し、蒸らしから冷めゆくまで表情を変え続ける一杯となります。 ■生産国について COSTA RICAは中米に位置する小国ながら、世界のスペシャルティコーヒー市場で強い存在感を放っています。国土の多くは山岳地帯で、火山性の肥沃な土壌と標高差に富んだ地形が、コーヒーに多様な個性を与えています。 1980年代から1990年代にかけて、コスタリカは「マイクロミル革命」を先導しました。それまで生産者は協同組合や大規模輸出業者にチェリーを売る立場でしたが、自ら小規模な精製設備を導入し、農園単位で精製・輸出できる仕組みを築き上げました。この流れにより、農園や家族ごとの物語が直接世界に届くようになり、品質の向上と生産者の誇りにつながりました。GRANITOS DE ALTURA DEL ORTIZ もこの潮流の中で生まれた存在であり、いまや世界のロースターから注目を集めています。 国としてのCOSTA RICAは、再生可能エネルギー利用率が極めて高く、環境保全にも熱心です。森林保護、水資源管理、持続可能な農業の推進は、国の政策に深く根付いており、コーヒー生産にもその精神が反映されています。農園ごとの取り組みは多様ですが、共通して「環境と調和したコーヒーづくり」を重んじています。 文化的にもコーヒーは国民の象徴です。日常の食卓を彩るだけでなく、国の経済とアイデンティティを築いてきた存在です。タラスやセントラルバレー、ウエストバレーといった地域の名前は、単なる地理を超えて、コスタリカの文化そのものを語る言葉になっています。 私がDOTAで見た街並みや、背後に広がる山並みの記憶は、そのままCOSTA RICAという国の縮図でした。自然と人々の営みが折り重なり、その中から生まれるコーヒーは、世界中のカップに温もりと清らかさを届け続けています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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コスタリカ タラス カンデリージャ カトューラ ハニー 中深煎り Costa Rica Tarras La Candelilla Caturra honey
¥941
【SELECTED AT ORIGIN BY SOH】 COSTA RICA TARRAZÚ LA CANDELILLA CATURRA HONEY FULLCITYROAST コスタリカ タラス カンデリージャ カトューラ ハニー 中深煎り ~まろやかな甘さと深いコク~ シロップのようにやわらかな甘さと、深みあるコク。 レッドワインや熟した果実を思わせる香りが広がります。 後味はすっきりとキレよく整います。 FLAVOR BLACKCURRANT,MAPLESYRUP,REDWINE,SILKYMOUSEFEEL,SWEETFINISH ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★ 「SELECTED AT ORIGIN(蒼じるし)」は、 倉橋が実際に中米などのコーヒー生産地を訪れ農園主との対話やカッピングを通じて **“その場で選んできたロット”**だけに付けられる特別シリーズです。 ■農園主 Ricardo Jr. Hernández (Second Generation) ■標高 1,450–1,750 m ■産地、農園について コスタリカ・スペシャルティコーヒーの祖ともいえる「La Candelilla(ラ・カンデリージャ)」は、2000年に設立された歴史あるマイクロミル。 タラス地区ののどかな丘陵地に位置しています。 2025年3月に倉橋が南米買い付け旅にて訪問したときは、あたたかでやさしい空気に包まれた牧場のような雰囲気でした。 このミルは家族経営で、代々受け継がれてきた土地とともに、コーヒーへの想いも丁寧に継承されています。2022年からは第二世代のリカルドJr.がマネジメントを担い、これまで築かれてきた日本との関係を大切にしながら、高品質なコーヒーづくりに取り組んでいます。 彼は日本文化にも強い関心を持ち、SCAJ展示会などの機会に来日するほか、日本の輸入業務を学ぶため、日本のパートナー企業の事務所で1ヶ月間の研修も経験しました。 週6でジムに通うという鍛え抜かれた体格とは裏腹に、現場ではとても真面目で誠実。 彼とあたたかなファミリーに迎えられた時間は、このミルが育むコーヒーと同じく、やさしく、心に残るものでした。 ■豆詳細 このロットは、La Candelillaで丁寧に仕上げられたハニープロセスのコーヒーです。 収穫されたチェリーは、パルピング後にミューシレージを残したまま乾燥され、 果実由来の甘さとまろやかな質感が引き出されています。 ハニープロセスに特化しているこのミルでは、品種やロットごとに異なる乾燥条件を調整しながら、微細な味わいのバランスを追求しています。 私が現地を訪れた際にも、棚やパティオでの乾燥状態を細かく管理されていました。 この豆が持つやわらかな甘さと透明感のある口当たりは、決して派手ではありませんが、 ゆっくりと身体に染みわたるような、落ち着いた美しさがあります。 それはまさに、この土地と家族がつくるコーヒーの味わいそのもの。 また、このコーヒーの売上の一部は、収穫期に農園で働く方々の家族を支える託児支援プロジェクト「Casas de la Alegría(喜びの家)」に還元されており、一杯のコーヒーの向こうにある暮らしへのまなざしも感じられます。 ■生産国について コスタリカ中部、タラス地区は、高地ならではの冷涼な気候と昼夜の寒暖差、肥沃な火山性土壌を備えた、スペシャルティコーヒーの名産地です。 標高1,400mを超えるこの地域では、ゆっくりと熟すチェリーが、複雑で甘さのある味わいを育みます。 La Candelilla はこのタラスの中でも、家族経営の小さなミルとして2000年にスタートし、コスタリカにおけるマイクロミル文化の先駆けとなりました。現在も穏やかな自然と丁寧な手仕事のもとで、コーヒーが育まれています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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グアテマラ アマティトラン フロレンシア ブルボン ウォッシュド 中煎り
¥964
GUATEMALA AMATITLAN FLORENCIA BOURBON WASHED グアテマラ アマティトラン フロレンシア農園 ブルボン ウォッシュド ~コクと酸のバランスがいい~ グアテマラ産らしい輪郭のある甘みと、ジューシーさが特徴です。 ビターチョコレートのような深みとコクがあり、後味はなめらかで雑味が少なく、全体としてバランスの取れた風味が楽しめます。 ■FLAVOR CHERRY,CARAMEL,NUTTS,ORANGE,CHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★ BODY(コク)★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園主 ファン・ラモン・フローレス(Juan Ramon Flores) ■標高 1,570m ■産地、農園について フロレンシア農園はグアテマラの首都グアテマラシティ東方約40km、アマティトラン地区に位置しています。この地域は高品質コーヒーの産地として知られ、近隣には活火山パカヤ火山もあり、定期的に火山灰が土壌に降り注ぐことで豊富なミネラルをもたらしています。 標高1,500mを超える涼しい気候と肥沃な火山性土壌に恵まれ、鮮やかな酸味と明確なコクを持つコーヒーが育まれる環境です。 フロレンシア農園は19世紀初頭(1800年代初期)に開設されて以来、6代にわたってコーヒー栽培を続けてきた由緒ある家族経営の農園です。2008年および2009年にはグアテマラのカップ・オブ・エクセレンス品評会で2年連続入賞を果たしており、その品質の高さが国内外で評価されています。 創業当初に植えられたブルボン種の木は大切に受け継がれ、今も農園の主力品種として栽培されています。長年にわたり優良な豆を生産し続けており、「伝統と情熱が育む最高のグァテマラコーヒー」を届けることがフロレンシア農園の理想です。 農園では収穫に携わる労働者に対し、グアテマラ平均を上回る賃金を支払い、農園内に住居と3食の食事も提供しています。こうした待遇改善や地域貢献にも配慮することで、働き手のモチベーションを高めつつ品質向上に結びつけるという好循環を生み出しています。 単に良質なコーヒー豆を提供するだけでなく、社会的責任や環境への配慮を重視するという信念のもとで運営されており、持続可能な農園経営にも力を入れています。 ■豆について フロレンシア農園では創業以来100%ブルボン種の栽培にこだわっており、熟度管理や精製にも独自の工夫を重ねています。収穫期には完熟チェリーだけを選別して手収穫することを徹底し、高品質の豆のみを収穫しています。 伝統的な水洗式精製(フリーウォッシュド)を行い、自社のウェットミルで発酵・洗浄から乾燥まで丁寧に処理することで、豆本来のクリーンで上質な風味を引き出しています。 このロットは、中煎りから深煎りまでローストの適正幅が広く、深めに焙煎してもしっかりとした甘みとジューシーさが失われません。実際、例年に比べ「今期のフロレンシアは深煎りにも十分耐えうる」とカッピングで評価されており、シティロースト程度の中深煎りでも酸味が穏やかでコクと甘みのバランスが良い一杯に仕上がります。 中煎りにした場合の味わいの特徴として、チェリーやアプリコットのような密度のある果実味と、キャラメルやハチミツを思わせる甘み、さらにビターチョコレートのようなコク深い風味が調和しています。口当たりはなめらかで明るい酸が心地よく、後味に嫌な雑味が残らないクリアな印象です。 総じて「昔ながらの典型的なグアテマラらしい安定感のある風味」と評されるように、奇をてらった個性よりも優れたバランスと甘みで勝負する、誰にでも好まれやすい上質な味に仕上がっています。 ■生産国について 中米グアテマラは世界有数のコーヒー産地であり、標高の高さと火山性土壌、マイクロクライメットの多様さを活かした多彩な風味のコーヒーを産出します。グアテマラ国内ではアンティグアやウエウエテナンゴなど有名産地を含む8つの生産エリアが公式に認定されており、今回のフロレンシア農園が所在するアマティトラン(フライハネス高原)もその一角です。 とりわけフライハネス高原地帯は、活発なパカヤ火山の恩恵で火山灰由来のミネラル豊富な土壌を持ち、年間降水量も多く昼夜の寒暖差があるため、高い芳香と明るい酸味を備えた良質なコーヒーが育ちます。グアテマラのコーヒー生産者たちは伝統的な品種ブルボンやティピカ種への造詣が深く、丁寧な水洗処理によるクリーンなコーヒー造りで知られています。 また、Cup of Excellence(COE)などの品評会を通じて品質向上に熱心な生産者が多い点もグアテマラの特徴です。フロレンシア農園のようにCOE受賞歴を持つ農園も珍しくなく、トップクラスの農園は国際オークションで高値取引されるなど、グアテマラ産コーヒーの評価は近年も高水準を維持しています。日本国内にはグアテマラ産スペシャルティコーヒーを専門に扱う輸入商社やロースターも多く存在し、本農園のブルボン種も長年にわたり安定した定番ロットとして継続的に輸入・販売されています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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コロンビア ウィラ ビジャ ファティマ ティピカ ウォッシュド 中深煎り Colombia Huila Villa Fatima Typica washed
¥1,043
COLOMBIA HUILA VILLA FATIMA TYPICA WASHED コロンビア ウイラ ビジャファティマ ティピカ ウォッシュド 中深煎り ~なめらかなコク、マイルドな味わい~ やわらかな口当たりとまろやかな酸質。 シルキィなコクは、まさに良質なコロンビアマイルド。 FLAVOR MILKCHOCOLATE,CARAMEL,HEZELNUT,SILKYMOUTHFEEL ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★★ AFTERTASTE(余韻)★★ ■農園主 ビジャ・ファティマ農協 ■標高 1,700〜1,880m ■産地、農園について 標高は約1,700〜1,880mほどと高く、2000m近い高地のテロワールがウイラらしい明るい酸質を育みます。 年間を通して気温は温暖に保たれ、頻繁にコーヒーの花が開花する恵まれた気候です。 マグダレナ川の支流であるロス・ナランホス川が流れる肥沃な火山性土壌の谷間に位置し、適度な湿度も相まって質の高いコーヒー栽培を支える豊かな環境となっています。 こうした条件により病害も少なく、ティピカ種など伝統品種の栽培にも適した土地柄です。 コロンビア南部ウイラ地域は近年スペシャルティコーヒーの名産地として台頭してきましたが、その中でもサンアグスティンのビジャ・ファティマ地区は品質の高さで知られています。 かつてコロンビアでは在来種のティピカが主流でしたが、病害への弱さと低収量から他品種へ置き換えられた歴史があります。 本ロットはそのティピカ種100%によるコーヒーで、昔ながらのコロンビアコーヒーのマイルドさを見事に体現しています。さらにビジャ・ファティマのコーヒーは少しフローラル(花の香り)なニュアンスも持ち合わせており、昔ながらの良さに現在のスペシャルティらしい華やかさを兼ね備えた「いいとこ取り」の一杯と言えるでしょう。 ビジャ・ファティマはウイラ南部サンアグスティンにある小さな集落で、2〜3ヘクタール程の農地を持つ家族経営の零細農家が多く集まっています。 各農家は丹精込めた管理のもと高品質なコーヒーを生産しており、地域の生産者グループとして協同で精選・輸出まで取り組んでいます。単一の農園主がいるわけではなく、複数の小規模生産者が協力しあってこの「ビジャ・ファティマ」銘柄を支えています。 ■豆について ティピカ種特有の優しい風味を最大限引き出すため、徹底した選別と精製が行われています。完熟チェリーのみを手収穫した後、水槽で未熟豆や欠点豆をフロート選別し除去します。 水で3回に分けて丁寧に洗浄し、アフリカンベッド上で天日乾燥します。乾燥は降雨から守るためパラボラ式の屋根付き乾燥棚で行い、11%前後の含水率までじっくりと乾かされます。 このように統一されたプロトコルで精製されることで、ロット全体の品質と風味の一貫性が保たれています。精製後の生豆はグレインプロ袋に詰められ、風味を損なわない状態で輸出されています。 豆自体は大粒で厚みがあり、精製の丁寧さも相まって欠点の少ないクリーンな仕上がりが特徴です。 ■生産国について コロンビアは世界第3位のコーヒー生産国であり、主にアラビカ種のみを栽培しています。その味わいは「マイルドでバランスが良い」と評価され、世界中で「コロンビアマイルド」という呼称が定着しました。年間1,200万袋前後を生産し、コーヒーは同国の最重要輸出品の一つであり続けています。 18世紀、イエズス会の宣教師によって初めてコーヒーが持ち込まれ、19世紀には国内全土に広がりました。20世紀初頭には輸出量が飛躍的に拡大し、農村経済の中心産業として定着しました。1927年に設立された「全国コーヒー生産者連盟(FNC)」は、約50万世帯の小規模農家を組織し、研究開発や品質保証、価格安定策を担ってきました。特に1960年代から展開された「Juan Valdez(フアン・バルデス)」キャンペーンは、国際市場におけるコロンビアコーヒーのブランド価値を飛躍的に高め、今なお象徴的な存在です。 コロンビアのコーヒー文化は農業を超え、社会・文化的資産としても根付いています。中部のカルデス、キンディオ、リサルダを中心とする「コーヒー文化的景観」はユネスコ世界遺産に登録され、観光や教育資源としても活用されています。コーヒー産業は国内で70万人以上の雇用を支え、農村に暮らす多くの人々にとって生活の基盤となっています。 一方で、現代のコロンビアは気候変動や価格変動に直面しています。降雨パターンの変化や病害虫の拡大は収穫量や品質に影響を与え、生産者に不安定さをもたらしています。こうした課題に対し、FNCは耐病性品種「カスティージョ」の普及や技術支援を進める一方、標高の高いエリアへの栽培移行や環境負荷を抑える農法も模索されています。 また、近年は輸出業者の役割も重要性を増しています。たとえばBanexport社は、ウイラやカウカをはじめとする主要産地で小規模農家を支援し、収穫後処理の統一プロトコルやカッピングによる品質フィードバックを提供しています。農家はこの協働によって安定した品質を確保でき、国際市場での販路拡大が可能となりました。Banexportはさらに、ロジスティクスやトレーサビリティ管理を徹底し、サステナブルな取引を実現しており、コロンビアのスペシャルティコーヒー輸出を支える柱となっています。 このようにコロンビアのコーヒーは、国家的規模の組織(FNC)と、Banexportのような革新的輸出業者が二本柱となり、小規模農家の営みを国際市場につなげています。コーヒーは経済資源であると同時に文化的アイデンティティでもあり、未来を見据えた持続可能な取り組みが日々進められているのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル 中深煎り Brazil Kaquend Yellow bourbon natural
¥907
自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆 【ブラジル カルモデミナス カケンジ イエローブルボン ナチュラル】 ナッツ感のあるほろ苦いフレーバーとミルクチョコのような甘み。 酸味は少なく深煎りでは軽めな飲み口。 焙煎度:中深煎り FLAVOR NUTTS,MILKCHOCOLATE,DARKCHERYY,CARAMEL,HEZELNUT ■産地、農園について ブラジル南東部ミナスジェライス州、カルモ・デ・ミナス地区は「マンチケーラ山脈」に抱かれた標高1,000~1,500mの急峻な丘陵地に位置しています。昼夜の寒暖差が大きく、霧や朝露が頻繁に発生する冷涼な気候、そして肥沃な赤土壌は、一般的な大規模ブラジル産地とは一線を画す繊細な風味を育みます。この地域は長らく大規模輸出用の量産地ではなく、むしろ地形の険しさから栽培に適さないとされてきました。しかし1980年代以降、家族経営の小中規模農園を中心に、スペシャルティコーヒーの潜在力を追求する取り組みが進み、その成果が世界的に注目されるようになりました。1990年代後半からはブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)によるカップ・オブ・エクセレンスの開催も後押しし、「マンチケーラ・デ・ミナス」という産地呼称が確立。現在では原産地呼称(DO)として国際的に守られるブランドへと発展しています。 この地に根を下ろすカケンジ農園(Fazenda Kaquend)は、ジュンケイラ家が200年以上にわたり守り継いできた歴史ある農園です。現在はラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏を中心に経営され、広大な敷地の中でも特に標高の高いエリアを活用し、ティピカやブルボンなど古来の品種を栽培しています。急斜面に広がる区画では手摘みによる収穫が行われ、機械化が困難な環境がかえってチェリー選別の精度を高めています。収穫から精製・乾燥・保管まで一貫して管理される体制は、カルモ・デ・ミナス地区のトップ農園の中でも際立っています。 カケンジ農園は地域の他農園とともに共同輸出業者や品質研究機関とも連携し、国際市場へのアクセスを強化してきました。とりわけ2008年のカップ・オブ・エクセレンスで史上最高得点を獲得したことで一躍脚光を浴び、カルモ・デ・ミナスの象徴的存在となりました。農園の伝統と革新が交わる姿勢は今も継続されており、ブラジルのスペシャルティを牽引する存在であり続けています。 ■豆について カケンジ農園で今回ご紹介するロットは、ブラジルで最も伝統的かつ代表的な「ナチュラル精製」によって仕上げられています。ナチュラルはチェリーを収穫後、そのまま果実を付けた状態で天日乾燥させる方法です。果肉が残ることで、種子(コーヒー豆)に果実由来の糖分や芳香成分がゆっくりと移り、甘さや複雑なフルーティさが強調されます。ブラジルは乾燥した気候と広大な乾燥場(パティオ)を持つため、この手法に最も適した環境を有しており、歴史的にも国の基盤を支える精製法となってきました。 カケンジ農園では、収穫時に完熟チェリーだけを選別し、パティオに薄く広げて乾燥を開始します。乾燥の過程では均一性を保つために数十分おきに攪拌を行い、過発酵やカビの発生を防ぎます。乾燥日数は気候条件に応じて20日ほどかけられることもあり、最後の仕上げには高床式のアフリカンベッドを併用して水分値を安定させます。こうした手間を惜しまない工程管理によって、ナチュラル特有の「重たさ」や「雑味」を極力排し、クリーンで洗練されたカップを実現しています。 味わいとしては、ブラジルらしいミルクチョコレートやナッツの風味をベースに、熟したドライフルーツや赤い果実を思わせるニュアンスが重なります。ボディは中庸からやや重ためで、口あたりは丸くクリーミー。酸は柔らかく控えめながらも心地よい明るさがあり、冷めていくにつれて甘みが際立ち、蜂蜜やキャラメルを連想させる余韻が長く続きます。ナチュラル精製にありがちな「ワイルドさ」ではなく、むしろ透明感と一貫性が際立っており、これは徹底したチェリー選別と乾燥管理の成果といえます。 また、近年のカケンジ農園では、環境負荷の少ない自然乾燥を基本にしながらも、乾燥効率を高めるための施設改良や品質管理システムの導入を進めています。これにより、伝統的な精製法を守りつつも現代的な安定性と品質保証を両立。こうした努力が、2008年にカップ・オブ・エクセレンスで世界最高得点を記録した背景にもつながっています。現在もその哲学は変わらず、一粒一粒のチェリーに最大限の注意を払い、ナチュラル精製ならではの「豊かで甘やかな表情」を世界へ届けています。 このロットもその流れを汲むもので、日常的に飲みやすく、それでいてカップに奥行きをもたらす存在感を併せ持っています。シンプルなナチュラルでは終わらない、農園の矜持が映し出された一杯といえるでしょう。 ■生産国について ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、150年以上にわたりその地位を守り続けています。現在では世界供給量の約3分の1を占め、量だけでなく品質の多様性、市場への安定的な供給力においても他国の追随を許しません。主要生産地はミナスジェライス州を中心に、サンパウロ州、エスピリトサント州、バイーア州など広範囲に広がり、それぞれ異なる気候・土壌条件が個性豊かなフレーバーを生み出しています。特に標高の高い「スル・デ・ミナス」や「セラード・ミネイロ」は、スペシャルティコーヒーの重要な供給源として国際的に認知されています。 ブラジルの特徴は、地形的に緩やかな高原が多いため大規模農園での機械化が進み、効率的で均一な品質管理を実現している点です。他方で、近年は家族経営の小規模農園によるマイクロロット生産も盛んになり、量産国という従来のイメージを超えて多様性を広げています。 栽培品種もブルボン、ムンドノーボ、カツアイ、カツカイを中心に、ゲイシャやジャバニカなどの希少種まで幅広く、精製方法でもナチュラル、パルプドナチュラルに加え、アナエロビックやハニーといった革新的手法を積極的に取り入れています。 この流れを支える重要な存在が、ブラジル国内の協同組合や輸出組織です。特に「COCARIVE(コカリベ)」は、ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス周辺の生産者が集まる協同組合で、厳格な品質管理とトレーサビリティの提供に定評があります。COCARIVEは個々の農園だけでは到達しにくい輸出市場への橋渡しを担い、ロットのカッピング評価、品質保証、国際物流の手配を一貫して行っています。世界的に知られるカルモ・デ・ミナス地区のスペシャルティコーヒーは、この組織を通じて世界各国に届けられており、国際的な評価の裏にはCOCARIVEの存在が大きく関わっています。 さらに、ブラジルは内需が非常に大きい点でも特異です。国民一人当たりの年間消費量は5kgを超え、アメリカに次ぐ世界第2位の消費大国であり、コーヒーは国民生活に不可欠な飲料です。この厚い国内市場の存在が、世界的な需給変動の中でも生産国としての安定性を支える要因となっています。 総じてブラジルのコーヒー産業は、大規模農園の効率性、小規模農園の多様性、革新的精製の試み、そしてCOCARIVEのような協同組合の組織力といった複数の要素が折り重なり、世界のコーヒー市場を支える「安定と革新の両輪」となっています。こうした背景があるからこそ、ブラジルは単なる「世界最大の生産国」にとどまらず、スペシャルティコーヒー市場においても揺るぎない存在感を示しているのです。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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グアテマラ ウエウエテナンゴ エル・インヘルト ブルボン ウォッシュド 中深煎り
¥1,225
GUATEMALA HUEHUETENANGO EL INJERTO BOURBON WASHED グアテマラ ウエウエテナンゴ エル・インヘルト ブルボン ウォッシュド 中深煎り ~甘美な深み~ 口に含むとダークチェリーやドライプラムの濃厚な果実味に続き、ビターチョコやローストアーモンドの風味が広がります。中深煎りならではの重厚感に、カラメルや黒糖を思わせる甘苦が心地よく調和。クリーミーな舌触りとともに長い余韻が残る、奥行きのある一杯です。 FLAVOR DARKCHERRY, PLUM, BITTERCHOCOLATE, CARAMEL, LONGAFTERTASTE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★★★ AROMA(香り)★★★ ACIDITY(酸質)★★★ AFTERTASTE(余韻)★★★★ ■農園主 アルトゥーロ・アギーレ Sr./Jr.(Arturo Aguirre Sr./Jr.) ■標高 1,500–1,920 m ■産地、農園について エル・インヘルトは、グアテマラ西高地・ウエウエテナンゴにある名門農園です。山あいの斜面に畑と精製設備が点在し、標高はおよそ 1,500〜1,920m。ミネラル豊富な土壌と、年 1,600mm 前後の雨、平均 22℃ の穏やかな気候がそろい、実がゆっくり熟す環境が整っています。メキシコ側から入る乾いた風のおかげで霜の心配が少なく、高標高でも安定して栽培できるのがこの地域ならではの強みです。時間をかけて熟したチェリーは、明るい酸としっかりした甘さを両立しやすく、グアテマラらしい「きれいな味」に結びつきます。 農園は 19 世紀末からアギーレ家が受け継いできました。現在は アルトゥーロ・アギーレ父子が中心となり、畑づくりから精製、水や電力の使い方まで、細部まで手の届く運営を続けています。たとえば精製に使った水は段階的に浄化して循環利用。脱穀で出るパーチメント(薄皮)を乾燥炉の燃料に再利用し、果皮パルプはミミズ堆肥にして畑へ戻します。園内には小水力発電も備え、処理場の電力をまかなう自給的な仕組みを構築。こうした取り組みは環境にやさしいだけでなく、毎年ぶれない品質にも効いています。 評価の高さは世界的に知られ、カップ・オブ・エクセレンス(COE)での複数回の優勝実績もその証拠。派手さで勝負するのではなく、畑・精製・管理の合わせ技で「丁寧に整った一杯」を安定して生み出す農園です。 当社スタッフがグアテマラの直営店「El Injerto Cafe」を訪ね、アギーレ氏と面談する機会がありました。当時、周辺国の生産者からは収穫期のピッカー不足をよく耳にしましたが、同氏は「当園は問題ない」とのこと。労務・生活環境を含めた運営の安定が大きく、さらに地域的な要因も重なって人手の流出が起きにくい状況だったようです。現場の落ち着きと、味の安定感がつながっていることを肌で感じました。 ■豆について "このロットはブルボン種のウォッシュド。中深煎りでは赤系果実の印象が凝縮感を増し、熟したダークチェリーやプラムの甘酸っぱさが厚みを与えます。焙煎によるキャラメリゼがカップ全体を包み込み、ビターチョコやアーモンド、時にトーストしたナッツのニュアンスが加わります。 エル・インヘルトの緻密な水洗処理と乾燥精度があるからこそ、深めの焙煎でも雑味なく、クリーンで透明感のある甘苦へと仕上がります。抽出はハンドドリップのほか、エスプレッソやカフェオレにも相性が良く、食後の一杯やデザートと合わせる楽しみも広がります。" ■生産国について グアテマラはコーヒー生産国の中でも、小地域ごとの明確なテロワール差が際立つ国です。中でもウエウエテナンゴは、国内最高部に位置する非火山性の主要産地で、乾いた暖気が山間の冷気と混じり合う独特の気象が、霜害リスクを避けつつ高標高栽培を可能にしてきました。この“高く・乾いた”条件が、密度の高い生豆と透き通る酸を育てる基盤です。 土壌は石灰質・粘土質が中心で(火山灰土ではない点が他産地と対照的)、日較差の大きさと相まって成熟はゆっくり。結果として、柑橘〜トロピカル域の酸と芯のある甘さを併せ持つコーヒーが生まれます。標高レンジは概ね1,600〜2,200mで、収穫は乾季に入る年明けから春先にピークを迎えるのが通例です。 生産・流通の仕組みでは、グアテマラは早い段階から品質志向のウェットミル文化と、公開オークションやアワードによる評価軸を受け入れてきました。これが生産者のプロセス精度を押し上げ、スペシャルティ市場での存在感を高める要因となっています。エル・インヘルトのようにCOE常勝かつ環境認証(カーボンニュートラル、レインフォレスト・アライアンス等)を備えた農園が象徴するように、品質と持続可能性を両輪とした“グアテマラらしさ”が定着しています。 風味面では、ウエウエテナンゴを含む高地帯で柑橘系の明るい酸、熟果の甘み、透明感のある口当たりが高頻度に観察されます。特にブルボンやカトゥーラ、カトゥアイのようなクラシック品種は、チョコ/キャラメル系の甘さと果実味が溶け合う“王道のグアテマラ像”を作ってきました。栽培・精製・乾燥・乾燥後管理(保管・選別)までの一貫精度が高く、年ごとの気象変動があっても「きれいな酸と甘さ」を損なわないのが、スペシャルティ市場での評価を底支えしています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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インドネシア アチェ アルールバダ ティムティム・アテン スマトラ 深煎り Indonesia Aceh Alur Badak Timtim,Ateng Sumatora
¥1,043
INDONESIA ACEH ALUR BADAK TIMTIM, ATENG SUMATRA インドネシア アチェ アルールバダ ティムティム、アテン スマトラ式 深煎り ~しっかりとしたコク、重厚な味わい~ ベルベットのようななめらかな口当たりと 複雑でぶ厚い、しっかりとしたコク。 エキゾチックな余韻。 ■FLAVOR DARKCHOCOLATE,VELVETMOUTHFEEL,RICHBODY,EARTHY ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★ FALAVOR(個性)★★★ BODY(コク)★★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★ AROMA(香り)★ ACIDITY(酸質)★5相当 AFTERTASTE(余韻)★ ■.農園主 イブラヒム氏他、約400戸の零細農家 ■標高 1,500〜1,600m ■産地、農園について インドネシア北部スマトラ島のアチェ特別自治州、タケンゴン周辺のアルール・バダ地区で生産されています。アチェ州内でも最も標高が高い約1,500〜1,600mに位置する肥沃な高地で、1戸あたり1〜2ヘクタール規模の小規模農家およそ400世帯によって栽培・収穫されています。 この狭いエリア独自の地形・土壌と気候が生み出す「マイクロクライメイト(局所気候)」によって、他のスマトラ島産地にはないエキゾチックで複雑な風味が育まれています。 実際、アチェ産マンデリンは品質の高さとフレーバーの複雑さから世界中のスペシャルティコーヒー愛好家たちの注目を集めています。 アルールバダのコーヒーの木は平均樹齢10年前後と若々しく活力があり、そのおかげでカッピング(品質評価)の際にも感じ取れるほど豊かなフレーバーを実現しています。 収穫されたチェリーは信頼のおける現地のコレクター(集荷業者)に渡され、アルールバダ産の豆が他地域の豆と混ざって風味が損なわれることのないよう細心の注意を払って精選工場へ運ばれます。 こうしてテロワールの個性を守ったまま精製されたアルールバダのロットは、血橙や赤リンゴを思わせる爽やかなフルーティーさと、ハーブやシナモンを連想させる心地よい大地の香り(いわゆる“アーシー”さ)を併せ持ち、滑らかな口当たりと明るい余韻が特徴の素晴らしい仕上がりとなっています。 ■豆について 本ロットに使用されているコーヒー品種は「ティムティム(TimTim)」と「アテン(Ateng)」というアラビカ種系統です。 ティムティムは正式には“Timor Timur”の略称で、東ティモールで発見された世界初のアラビカ種とロブスタ種の自然交配種「ティモール・ハイブリッド」の一系統です。耐病性が高く、このティモール種を起源に多くの派生種(カティモールやサルチモール等)が生まれています。 一方アテンは、そのティモール・ハイブリッドとカトゥーラ種を交配して生まれたカティモール種の一つで、アチェ州テンガ(中央アチェ)地区にちなみ名付けられました。いずれも病害に強い品種で、生豆自体の風味特性は突出しないと言われますが、その分インドネシア特有の精製法やテロワールの影響がカップの個性に大きく表れています。 精製方法はスマトラ島特有の「スマトラ式精製(ウェットハル)」です。 インドネシアのとりわけスマトラ北部(アチェやリントン地域など)で広く行われる半水洗式の一種で、現地語でGiling Basah(ギリン・バサ)すなわち「湿ったまま脱殻する」という意味を持ちます。 最大の特徴は、コーヒー豆を完全乾燥させる前、水分を多く含んだ状態(含水率30〜40%程度)でパーチメント(内果皮)ごと脱殻してしまう点にあります。 収穫後、農家はその日のうちに手作業で果肉除去を行い,,粘液質の付いたまま一晩仮乾燥させますが、通常のウォッシュト式のように完全に乾かさず、まだ湿ったパーチメント付きの生豆(現地でGabahと呼ばれる状態)を集荷所へ出荷します。 その後、特別な湿式対応のハラー(脱殻機)でパーチメントを除去(これがWet Hulling)し、濡れたままの生豆(Labuと呼ばれる柔らかい状態)をさらに天日で2〜3日乾燥させ、ようやく通常の生豆(水分約12%の状態)となります。 スマトラ式ではこのように乾燥工程を二段階に分けており、特に途中の湿った状態で脱殻するプロセスが他に類を見ない独特の風味を生み出します。 ウェットハル精製によって仕上がった生豆は、青緑がかった独特の外観と、低めの酸味に対する厚みのあるボディ、複雑なスパイスやハーブ、土を思わせるアーシーな香味を持つことで知られています。 従来、この「マンデリン」と呼ばれるスマトラ北部のコーヒーは強いコクと独特の風味から深煎り向きとされ、日本の喫茶店でも長らく親しまれてきました。しかし本ロットは、前述のようにアルールバダ地区固有の高い標高と肥沃な火山性土壌がもたらす明るい果実味が加わり、従来のマンデリンのイメージを覆すようなクリーンでフルーティーな側面も併せ持っています。 また収穫後の精製・選別にも最新の注意が払われており、メダン市にある専用の工場で比重選別やスクリーン選別を行ったうえ、最終的にハンドピックで欠点豆を除去することで、雑味の少ない高品質なマイクロロットに仕上げられています。 伝統的なスマトラ式プロセスの奥深さと、この地域ならではのテロワールが融合した逸品と言えます。 ■生産国について インドネシアはブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ世界第4位のコーヒー生産国です。 東南アジアの赤道直下に1万以上の島々が連なる島嶼国家で、17世紀末にオランダによってコーヒーが持ち込まれて以来、現在までコーヒー生産が続けられています。 最初に植えられたアラビカ種のコーヒーは疫病などで全滅しましたが、1699年に再導入されて以降、ジャワ島からスマトラ島やスラウェシ島など各地に広がりました。 一方で19世紀末にサビ病が流行すると、高地以外の多くの農園で耐病性のあるロブスタ種へと転作された歴史があり、その影響で現在インドネシアの総生産量の約90%はロブスタ種が占めています(主な生産地はスマトラ島南部やジャワ島など低地・平地のプランテーション)。 残り約10%のアラビカ種は、スマトラ島北部のガヨ高地(アチェ州)やリントン地区(北スマトラ州)、スラウェシ島トラジャ高地、バリ島高地など標高の高い地域で栽培されており、近年ではそうした高品質アラビカに対する国際的評価が高まっています。 インドネシア産アラビカの代表格が、スマトラ島産の「マンデリン」です。マンデリンという名前自体は元々北スマトラ州在住の民族名に由来すると言われますが、現在ではスマトラ島産のアラビカコーヒー全般のブランドとして広く浸透しています。 「マンデリン」は前述のスマトラ式精製によるハーブやスパイス、タバコや土のような独特の香味と重厚なコクが特徴で、日本でも古くから深煎りコーヒーの代名詞的存在でした。 インドネシア独自の湿潤気候(雨季)に適応したこの伝統的精製法が他国にはない個性的な風味を生み出す一方で、近年のスペシャルティコーヒーの潮流に伴いインドネシアでも各産地ごとの持ち味を活かしたクリーンでフルーティーな豆作りが進んでいます。実際、ガヨ高地のあるアチェ州は最高のテロワールを持つスペシャルティ産地の一つとして世界的に注目を集めており、生産者組合の結成や精製設備の近代化など品質向上への取り組みが盛んな地域です。 インドネシア全体で見ても、スマトラ島は国のコーヒー生産量の約70%を担う最大の産地であり、その大部分を占めるロブスタ種のみならず、豊かな火山灰土壌と高低差を活かした良質なアラビカ種の生産にも力が注がれています。 このようにインドネシアは多様な品種・精製方法・気候風土が混在するコーヒー大国であり、島ごと・地域ごとに異なる個性の豆が楽しめる点も大きな魅力と言えます。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================
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フレンチロースト グアテマラ フロレンシア ブルボン ウォッシュド Frenchroast Guatemara Antigua Santacruz washed
¥964
自家焙煎 スペシャルティコーヒー コーヒー豆 グアテマラ アマティトラン フロレンシア農園 ブルボン ウォッシュド *極深煎り GUATEMALA AMATITLAN FLORENCIA BOURBON WASHED ~重厚なビター感~ 深く焙煎することで、しっかりとした苦味と重厚なコクが際立つ。 ダークチョコレートを思わせる甘苦さが口いっぱいに広がり、余韻は力強い印象。 輪郭のある甘みも残り、深煎り好きの方に心地よい飲みごたえ。 ■FLAVOR CHERRY,CARAMEL,NUTTS,ORANGE,CHOCOLATE ROASTLEVEL(焙煎度)★★★★★★ FALAVOR(個性)★★ BODY(コク)★★★★ SWEETNESS(甘さ)★★ AROMA(香り)★★ ACIDITY(酸質)★ AFTERTASTE(余韻)★★★ ■農園主 ファン・ラモン・フローレス(Juan Ramon Flores) ■標高 1,570m ■産地、農園について フロレンシア農園はグアテマラの首都グアテマラシティ東方約40km、アマティトラン地区に位置しています。この地域は高品質コーヒーの産地として知られ、近隣には活火山パカヤ火山もあり、定期的に火山灰が土壌に降り注ぐことで豊富なミネラルをもたらしています。標高1,500mを超える涼しい気候と肥沃な火山性土壌に恵まれ、鮮やかな酸味と明確なコクを持つコーヒーが育まれる環境です。 ラ・フロレンシア農園は19世紀初頭(1800年代初期)に開設されて以来、6代にわたってコーヒー栽培を続けてきた由緒ある家族経営の農園です。2008年および2009年にはグアテマラのカップ・オブ・エクセレンス品評会で2年連続入賞を果たしており、その品質の高さが国内外で評価されています。農園には約40名の従業員が働いており、彼らの多くは農園内で生まれ育った人々で、まさに農園と運命をともにする家族のような存在です 。創業当初に植えられたブルボン種の木は大切に受け継がれ、今も農園の主力品種として栽培されています。長年にわたり優良な豆を生産し続けており、「伝統と情熱が育む最高のグァテマラコーヒー」を届けることがフロレンシア農園の理想です。単に良質なコーヒー豆を提供するだけでなく、社会的責任や環境への配慮を重視するという信念のもとで運営されており、持続可能な農園経営にも力を入れています。 ■豆について フロレンシア農園では創業以来100%ブルボン種の栽培にこだわっており、熟度管理や精製にも独自の工夫を重ねています 。収穫期には完熟チェリーだけを選別して手収穫することを徹底し、高品質の豆のみを収穫しています。伝統的な水洗式精製(フリーウォッシュド)を行い、自社のウェットミルで発酵・洗浄から乾燥まで丁寧に処理することで、豆本来のクリーンで上質な風味を引き出しています。精選処理技術の向上にも努め、その成果として前述のように2008年・2009年のCoE入賞につながりました。農園では収穫に携わる労働者に対し、グアテマラ平均を上回る賃金を支払い、農園内に住居と3食の食事も提供しています。こうした待遇改善や地域貢献にも配慮することで、働き手のモチベーションを高めつつ品質向上に結びつけるという好循環を生み出しています。 中煎りから深煎りまでローストの適正幅が広く、深めに焙煎してもしっかりとした甘みとジューシーさが失われません。実際、例年に比べ「今期のフロレンシアは深煎りにも十分耐えうる」とカッピングで評価されており、極深煎りにしてもフロレンシア農園のブルボンは豊かな甘みが残り、重厚感ある味わいに仕上がります。 苦味が主体となりながらも、口当たりはまろやかで雑味が少ないのが特長です。アイスコーヒーやカフェオレとの相性も良く、夏場は氷に注いでリッチなアイスコーヒーとして楽しむのもおすすめです。 当店では、極深煎りのフレンチローストとシティローストの2種ご用意があります。 ■生産国について 中米グアテマラは世界有数のコーヒー産地であり、標高の高さと火山性土壌、マイクロクライメットの多様さを活かした多彩な風味のコーヒーを産出します。グアテマラ国内ではアンティグアやウエウエテナンゴなど有名産地を含む8つの生産エリアが公式に認定されており、今回のフロレンシア農園が所在するアマティトラン(フライハネス高原)もその一角です。 とりわけフライハネス高原地帯は、活発なパカヤ火山の恩恵で火山灰由来のミネラル豊富な土壌を持ち、年間降水量も多く昼夜の寒暖差があるため、高い芳香と明るい酸味を備えた良質なコーヒーが育ちます。グアテマラのコーヒー生産者たちは伝統的な品種ブルボンやティピカ種への造詣が深く、丁寧な水洗処理によるクリーンなコーヒー造りで知られています。 また、Cup of Excellence(COE)などの品評会を通じて品質向上に熱心な生産者が多い点もグアテマラの特徴です。フロレンシア農園のようにCOE受賞歴を持つ農園も珍しくなく、トップクラスの農園は国際オークションで高値取引されるなど、グアテマラ産コーヒーの評価は近年も高水準を維持しています。日本国内にはグアテマラ産スペシャルティコーヒーを専門に扱う輸入商社やロースターも多く存在し、本農園のブルボン種も長年にわたり安定した定番ロットとして継続的に輸入・販売されています。 宅配送料別 商品発送の準備ができ次第発送致します。 ====================== 7000円以上で送料無料 ●沖縄、離島は対象外。 ●送付先が2か所以上の場合、1か所につき7000円以上で送料無料。 ※ご注文時は、送料無料で決済されます。 送料無料対象外の場合、ご注文後に送料分を訂正してご請求となります。 決済方法によっては、金額訂正ができず、ご注文をキャンセルとさせていただく場合もございます。 ======================

